1日目 

行程
オープニングセレモニーは19時からではではあるが、企画そのものは昼頃から始まっている。そんな訳で、全日程参加の為に有給をとった私は早朝より出発する事にした。
数年ぶりの交通機関を使用しての東京方面行き、たまには飛行機でという考えとなるべく安い値段でという考えから、神戸空港発羽田行きのスカイマークを選択、こまごまとした電車代などはかかるものの、朝の時間帯で¥10500という価格は魅力的である。
家の出発は6:40、普段使っている伊丹空港なら車で30分とかからないのだが、さすがに神戸空港は遠い。といっても、関空に比べればまだたいした事はないし、これまでが環境的に恵まれていただけともいえるのが。JRとポートライナーを使い、8時過ぎには神戸空港に到着。
カウンターは、ポートライナーの改札を出てすぐなので手続きも楽ではあり、衣類などを詰めたダッフルバッグを預ける。しかし、荷物を預けるが刃物類持ち込み近視なのはわかるが、レスキューフックまでもが禁止というのは釈然としない。非常時にシートベルトを切断するだけの物なのに。
そして、ゲートでの手荷物検査、これまた大変な事となる。
基本的に大荷物ではあるが、このときの機内持ち込みはノートPCの入ったショルダーバッグ。但し、その中はギッシリとモノが詰まっており、タクティカルベストを着用しているので装備品は各種電子機器に金属類ばかりである。どうなるのかといえば…
金属チェックのためにここで店を開く事になる。
バッグの中から続々とPCやカメラ、MDにDSその他電池など。そしてベストの中からもカメラにipod、電話に財布に…そして、検査機の向こうでは私の荷物だけで台を占領している。ついでに私も念入りに検査されて放免。しかし、ここからまた荷物を片付けるのが一苦労なのではあるが。
少し時間を潰している間に定刻となったため搭乗を開始、本日の機体はB767、考えてみれば767は初めてである。
そして中なら撮影を行うが、銀塩と違いデジカメは離着陸中の間使用禁止といわれる。そういえばデジカメを導入してから飛行機に乗ったのはこれが初めてであった。
東京までに飛行は。着陸時に少々上空待機をさせられるものの落ち着いたもの、10時過ぎには羽田に到着し、銀行などでの雑用を済ませてバスで横浜駅、さらにみなとみらい線を乗り継いで、11時ごろには会場であるパシフィコ横浜に到着した。
会場到着
受付を済ませてコインロッカーに荷物を預けると、いつもどおりにファンジンアレイを見て回る。しかしながらまだ初日のオープニング前、ブースも閑散としたものであるが、店を開いている宇宙塵で記念すべき200号と手ぬぐいを購入して雑談の後、昼食をとるべくアンナミラーズへ。いろいろと噂には聞いているものの、関西にはない上にこれまで東京に出ても行く機会がなかったが、確かに離しに聞いていた通りいろいろな意味で恐ろしい店であった。
その後、会場へと戻り「海底牧場707番地−正しい氷河期の起こし方」をやっていたので最後の方だけ一寸覗いてからまたファンジンアレイなどを見て回る。すると、SF大会ではおなじみとなったコスプレ姉妹が両親と一緒におられたので写真を撮らせていただき少々雑談。今年はお姉さんが地獄少女、妹さんがカードキャプターさくらではあるが、相変わらず反則なコスプレである。というか似合い過ぎ。
で、いろいろと話しているうちにPマンの人もやって来たので集合写真を。
そんなことをしていたけど、見てみたい企画がなかったのと時間が丁度空いているので、ホテルにチェックインをして汗を流した後16時半頃に再度会場へ。すると、時刊新聞を見てみると、今回はなんとガリ版でも発行していたのである。
というわけで、刷り上ったものをいただいてから企画をいろいろと見ていく事に。
桃園・司書房、ヘンな作家ヘンな編集
元編集の方が話すいろいろな裏話である。といっても、出版社名から判るとおりどちらかといえば成人向け雑誌などがメインの会社、ある意味ネタ度は非常に高い。
編集者の様々なエピソードと共に、編集者がいかにして新たな作家を発掘していくかという話では、最近ではWebコミックを見てコンタクトを取るということも多いというのが時代の変遷を感じさせてくれる。そして、そうやってデビューした作家の単行本などを紹介していく。
しかし、その中で一番受けていたのがUMAのムック本。写真の版権を持っているのが日本では南山宏氏など2人なので、ムー経由でコンタクトをとって交渉をしたとか、作者が日本になかなかいないので編集に時間がかかったとか。そして、作者はなんでもすごい経歴の持ち主だそうで。で、○○に行っていそうと聞いていると実際に行っていたとかシャレにならない答えが返ってきたりと。
そして、実際に仕事をしていていろいろな意味で困った作家さんのエピソードや、うちで発掘しても他の出版者に行ってしまうという話となる。
作家・編集者だけでなく困った読者という話にもなるのだが、そこに出てくるのはまず困った投稿者。とにかく大量の投稿を送り続けてくるのだけどヘタな上に苦情を送り続けていて、なぜかどこに行っても自分が相手をさせられてしまうという悲惨な話。はては作家へのストーカーまで。つまり、ここでの話は有馬啓太郎の「エロ漫王」そのものであると。とはいえ、本に載せられる話とこういったところで語る事のできる話には限界が違う訳で。
で、最後の質問であったこれまでであった一番危ない話はというと…いや、あまりにも生々しいのでこれはさすがに書く事が。新聞沙汰にもなったそうだし。
まあ、そんなこともありながらも、時間となったので最後に先程紹介した本をかけてのジャンケン大会が行われた。結果、私は見事にUMA本を獲得したのである。
オープニングセレモニー
19時よりメインホールにてオープニングセレモニーが開催されたが、開催に先立って横浜市長より挨拶が始まる。市長は舞台に人力車に乗って登場、冗談を利かせたトークでウケを取りまくるが、ラジオとかの出演ているらしいので妙に芸が慣れている。しかし、ウケを取りに行くとどうなるかといえば…

そして、日本SF大会ではおなじみのオープニングアニメでセレモニーは開始、実行委員長の挨拶と去年の実行委員長からのメッセージが読まれ、ゲストオブオナーの紹介となる。
ゲストオブオナーは、まず作家ゲストオブオナーとして日本人として小松左京氏がまず紹介され挨拶が行われた。そして、中国で行われたコンベンションから家族と共に直接日本入りしたデイビッド・ブリン氏の挨拶。親日家としても知られるブリン氏、片言とはいえ日本語で挨拶をするもののいきなり自分の事を「ヘンナガイジン」と言い会場は大受け、もうノリノリであるが、だからウケを取りに行くと…
そして、アーティストゲストオブオナー天野喜孝氏とマイケル・ウィラン氏の挨拶となるが、なんというかおいしいところは最初の二人が持っていったような。
続いて、ファンゲストオブオナーとして柴野拓美氏が紹介された。
その後は、スタッフの紹介などが続くものの、SF大会では珍しい祝電の披露が行われる。なんと、祝電を送ったのは「あの」麻生太郎氏、勿論「元外務大臣、自民党幹事長」としてである。知らない人に対して野田大元帥と従兄弟であるという説明がされたものの、この祝電はオタク向けなイベントとして知っていて送ったのか、野田大元帥との関係からなのかは謎だけどやってくれる。
最後に、開会を告げるハンマーが鳴らされオープニングセレモニーは終了となった。

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