〒528-0042
滋賀県甲賀市水口町虫生野中央63-8
TEL:0748-63-2722
FAX:0748-63-2722
院長 小森 茂樹
はり(鍼)・きゅう(灸)は漢方と並んで、東洋の伝統医学です。
イメージだとはり(鍼)きゅう(灸)治療(以下、鍼灸治療)は、中国古来の医術のイメージを持たれていると思います。
しかし、長い年月の医療の発展と経験によって日本独自の鍼灸治療法が発展しました。
現在日本の大半の治療家は日本の鍼灸治療方法で治療を行っています。
「鍼」というと注射針くらいの太さの物をイメージしがちですが、実は髪の毛程度のとても細いものです。
材質はステンレス・金・銀など様々ですが、現在ではステンレスが多く使われています。
「灸」の原料は「もぐさ(艾)」です。これは薬草で知られる「よもぎ」を乾燥させ、石臼でひいて、葉の繊維を抽出したものです。
灸治療とは小さなやけどを起こす程の熱刺激による反応を用いて怪我や疾病を治そうとする治療方法です。
その他にも「隔別灸」といって、皮膚の上に「薄いにんにく」、「岩塩」、「生姜」、「枇杷(びわ)の葉」等を介して灸する方法もあります。
鍼灸治療は経絡に基づいておこなわれます。
人間の身体には「気」が巡るルートがあり、このルートを「経脈(けいみゃく)」と呼び、その経脈と経脈をつなぐルートを「絡脈(らくみゃく)」と呼びます。経絡は五臓六腑に対応して
いてその経絡上にある治療点を「経穴(けいけつ)」と呼びます。これが世間で言われる「ツボ」です。この「ツボ」を使って鍼治療・灸治療を行います。どの経穴に治療を行うかは、手首の
脈や経絡を触診して五臓六腑の状態を診断した上で行います。