Cocco Live Tour 2006〜ザンサイアン〜 2006年、夏の総括。 ■まえがき。 今回、このツアーのセットリスト・MCなどをまとめようと思い立ったのは、 本当に個人的に、コレクター根性のような、ライブに参加できない者の慰みといいますか、 つまりファンサイト用にどうこうしようと思ったわけでは、なかったのです。 しかし、多方面で綴られるツアーレポートは溜まり もはや収集場所のメモ帳のスクロールバーは限界の細さ。 こりゃまとめなきゃ読み返し辛いぞ、と思ったとき ふと「そこまでするなら、独り占めにしておくのは勿体無いんじゃないのか」と思い ファンサイトやってるんだから、公開しちゃえよ!という考えに至ったわけです。 これでファンサイトをやっていなければ、まとめ作業はきっと寂しく虚しいものだったと思います。 思い立ち、掲示板・注意書きで告知したことにより、 貴重なレポートや、嬉しいお言葉を頂き、何度作業中疲れても踏ん張れたことか。 自分勝手な思いつきと行動を、許し、見守ってくださった訪問者の方々 各所で素晴らしいレポートを綴ってくださった方々、皆様感謝しております。ありがとうございました。 ※このまとめページ、文章に限り、 直でアドレスを貼ることも、引用・転載もOKです。 禁止事項はひとつだけ、まとめ文章の著作権は放棄しておりませんので 自分が書いたものと主張することだけは、ご遠慮頂けますようよろしくお願い致します。 上でも書いた通り、自分自身ライブツアーに参加することは出来ず 書かれた内容はすべて各所のレポートを参考にさせて頂き、作成したものですので 私だけの力では書き上げることは不可能でした。 本当なら、参考にさせて頂いたページや、レポートを書かれた方を紹介し 直接お一人お一人に、お礼を申し上げなければならないところですが なにせネット上のあらゆるところから参考にさせて頂いたので、紹介も、お礼も、 それどころか最初にやらなければならない、参考にさせて頂くための了承も、 私にはとても遣り切れる自信がありません。勝手ばかりで、申し訳ありません。 こんなところからですが、ブログや日記、掲示板などで 今回のツアーのレポートを綴り、公開し、拝見させてくださった沢山の方々に、深くお礼を申し上げます。 2006.8.18 リコリス管理人/理恵 ■2006年7月22(土) 広島 国営備北丘陵公園 SETSTOCK'06 1.音速パンチ 2.暗黙情事 3.陽の照りながら雨の降る 4.愛うらら 5.流星群 6.焼け野が原 黒と白のワンピースで、結った髪に白い花を付けて登場。 挨拶したあとは、次!次!という感じでMC、という感じのものはなし。 もはや名物?になりつつある「かわいいー!」「かわいい言うな!」のツッコミはここでも。 ラストでは「この続きはツアーで!」と言い残し、「さよーなりー」とネギさんと仲良く手を繋いでスキップしながら終了。 Live Tour 2006 〜ザンサイアン〜 ■2006年7月24日(月) 広島 広島郵便貯金ホール 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.blue bird 7.Drive you crazy MC 8.箱舟 9.歌姫 10.My Dear Pig 11.強く儚い者たち 12.愛うらら 13.野火 14.ガーネット 15.カウントダウン 16.インディゴブルー 17.暗黙情事 MC 18.陽の照りながら雨の降る 19.流星群 20.焼け野が原 21.Happy Ending 22.新曲(藍に深し) 今回のツアーSEはバレエ音楽であるプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」 広島では緑色のワンピースで登場。 MCはファンの「おかえりー」という声援に「ただいまございます」の返しではじまり、 「鹿に乗って登場しようと思って鹿を調達しに、遠かったけどちんちん電車に乗って宮島に行ったけど手当て出来なかった」 と冗談を交えながら、観光で宮島に訪れたことを話す。 「沖縄で、潮が満ちる前後を知ってはいたけれど、”風が変わる”というのを初めて宮島で体験した」 というCoccoらしい感想も。「鳥居のところにいたら潮が満ちてきて、フグの子供がいっぱいきた」などなど。 話題となった「くじ引きコーナー」は 小さな箱のなかに、Coccoの発表した全曲のタイトルが書かれた紙が入っており、 それをCoccoが引き、出てきた曲を披露するというファン泣かせな、 違う意味でバンドメンバー泣かせ(曲が選ばれると、わたわたと譜面を大急ぎで皆探していたそうで)な豪華企画。 基本的に、アコースティックな演奏が主だったようです。 広島では「歌姫」「My Dear Pig」の2曲が選ばれました。 本来は3曲分くじが引かれるはずだったのですが 「1曲はあっちゃんの強制。どうしても広島でうたいたい歌があるので」ということで 「箱舟」(前回のツアーで、広島に訪れた際に生まれた名曲!)が披露されました。 また、今日の衣装である緑色のワンピースを 「広島で着ようと思って、一ヶ月前に買った。広島は”気”の感じが緑色なので」と紹介。 「広島の”気”はすうーっと入ってくる」「活動中止中も、普通にお姉ちゃんと来たりしてた」など 広島のファンにはたまらない「広島ラヴ」をアピール。 そして「ドレスを買ったときは「まだ一ヶ月もある」と思っていたのに、もうはじまってしまった。 はじまるということは、終わるということだから寂しいけど、でもずっとやっていれば次がある」と とても嬉しい気持ちも語ってくれました。 最後には「またすぐ来るから、心配するな!」と言い、新曲を披露してバレエ式のお辞儀で初日終了。 ■2006月7月26日(水) 福岡 福岡サンパレス 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.blue bird 7.Drive you crazy MC 8.ポロメリア 9.卯月の頃 10.ひよこぶたのテーマPART2。 11.強く儚い者たち 12.愛うらら 13.野火 14.ガーネット 15.カウントダウン 16.インディゴブルー 17.暗黙情事 MC 18.陽の照りながら雨の降る 19.流星群 20.焼け野が原 21.Happy Ending 22.新曲(藍に深し) 福岡では白地に青い花柄のワンピースで登場。 MCは「Coccoです、って知ってるよね」とセルフツッコミからはじまり、 お決まりの「かわいいー!」「うるさいっ!」も。みんな照れが見たくて言ってる感じですね。 小さな子の「かわいいー!」という声援には「お前がかわいい」とナイスツッコミ。 「前回のツアーのときに、博多で靴を買った。そろそろ新しいのがほしいなあと思い、今回も(ブーツを)買った。 本当は25センチだけど(サイズを問い合わせても、なかったそうな)24センチがしっくりきたのでそれを買った、けどまだ履いてない」 と、福岡でのショッピング話。 「今日は良いお知らせがあります、メンバーのバストを計ってきました」とメンバー紹介へ突入。 楽屋でバストサイズを測る遊びをやったそうで、大きい順に紹介していくCocco。 順番は長田さん(G.)→店長・柴田さん(Key.)→テツさん(Ds.)→ネギさん(B.)→西川さん(G.)→Cocco。 ちなみにCoccoの胸囲は74センチ・・・ばらしていいのかCoccoよ。 そういえばグッズのマーメイドCoccoのおっぱい妙に大き(以下略) 今回、友情出演でCoccoのライブサポートとしては初登場のGRAPEVINEの西川弘剛さんを、 いつも「ねえねえ」と呼んで名前を呼ぶことを誤魔化しているからと(恐らく照れくさいのだろう) 「あっちゃん」と「ひろくん」と呼び合うが、しかしやっぱり恥かしいと、他のメンバーと同じように「西川」に収まる。 Cocco曰く「ミュージシャンだから、音で会話するから良い」。 くじ引きコーナーでは グッズのステッカーを貼った赤いファイルを「上等じゃろ?」と自慢気に見せるCoccoが笑いを誘うなか 「じゃんじゃかじゃーん」と「ポロメリア」「卯月の頃」「ひよこぶたのテーマPART2。」が選ばれました。 Coccoのお目当ての曲は出なかったらしく、ちょっと名残惜しそうに、でも「嘘はつきたくないので本当に書いてあるのを言うね」。 (胸囲測り遊びのきっかけか?)「縁あって知り合った福岡の友達がFカップなので、 福岡の女はみんな巨乳なのかと思い、「おっぱお調査隊」として大名通りでは胸ばかり見ていた」のだとか。 「ママからは福岡の人は小麦粉を食べるので(ラーメンなどね)胸がでかいと教わり、 福岡の友達は卵というので、それ以来毎日ひとつ食べている」とのこと。 実際は巨乳ばっかりということはなく、「親近感を抱いた」そうな。 「焼け野が原」〜「Happy Ending」あたりで、Cocco思わず涙という場面も。 そして!福岡ではバレエ式お辞儀のあと走り去ってしまうのではなく、 メンバー皆で手を繋いで、まさに「カーテンコール」状態でライブ終了。 このライブ以降、この形が定着。 ■2006月7月30(日) 札幌 札幌市民会館 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.blue bird 7.Drive you crazy MC 8.今日の歌 9.唄い人 10.強く儚い者たち 11.愛うらら 12.野火 13.ガーネット 14.カウントダウン 15.インディゴブルー 16.暗黙情事 MC 17.陽の照りながら雨の降る 18.流星群 19.焼け野が原 20.Happy Ending 21.新曲(藍に深し) 札幌では胸に花束を抱えて、リボンの付いた薄い黄色(黄緑?)のワンピースで登場。 「昨日、千歳から快速エアポートで一人で札幌入りした」との話からMCは始まり 大通り公園や、テレビ塔(700円の記念コインを購入したことや、 おみくじで大吉を引いたけれど、きっとあれは大吉の割合が高いに違いないと思ったことなど)を観光した話などを。 くじ引きコーナーでは、なんと、Coccoがこっそり箱に入れておいた 今朝出来たばかりの新曲が当たってしまい、 ステージ上で(Cocco、「コードとるために後ろ向いていいか?」とマイクスタンドを移動し、お客に背中を向けて曲制作にかかる) アカペラでうたうCoccoに合わせ、バンドメンバーは「紙と鉛筆持ってきて!」と譜面を書くために大慌て。 Coccoは「ずっちゃずっちゃってして」「ちょっと悲しい感じ!」など、まさにスタジオの様子を再現したようなステージ。 「頑張ってー、早くしないと延長料金取られるよー」と慌てさせるCocco。 ここで制作と練習に時間がかかってしまったために、くじ引きは今回は 「今日の歌」と「唄い人」の2曲のみ。 そして今回の印象的なMC。 前日に、PARCOの前で写真を売っているポーランド人を見つけ その人とCoccoは話し込む(写真家であり、写真の売り上げで旅をしている、など) 「何してる人?」と聞かれたCoccoは、「思い切って歌手ですって答えた」そうな。 そこで、気に入った素敵な写真を売ってもらおうとしたところ 「あなたが値段を決めて」と言われてしまい、 「こんな素敵な写真の価値は、お金では計れない」と思ったCoccoは、 自分のCDと写真の交換を申し出るが、 「お金じゃないと駄目。それに荷物になるし、プレーヤーも持ってない」と呆気なく断られてしまう。 それでもCoccoは諦めず、今度はレシートの裏に「招待券」と書いたものを渡し、 「ライブに来てほしい」と誘うが、「忙しいから駄目」と再び断られる。 しかも、CDジャケットや歌詞カードにCoccoの顔写真が載っていないことと、 今回の札幌での会場の名前をド忘れしてしまったCoccoは、「本当にあなた歌手なの?」と疑われてしまう始末。 (しかも開演時間も一時間まちがえて教えてしまっていた) その後、ねばりにねばってようやく交換してもらえたそうな。 「きっと今頃CDを売ってお金にしていることでしょう。最初からお金あげた方がよかったかな。 ライヴに来てもらえたら、荷物にならないと思ったんだけどさ。 なので皆、その写真家に出会ったら、Coccoは本当に歌手なんだよと教えておいてください」 ポーランド人の写真家さん、来てたら良いのになあと会場中が思ったのではないでしょうか。 しかし、後日談でそれらしき方が途中参加(ってこれはまちがえて教えたCoccoのせいか?)だったものの 会場に来ていたことが判明。Coccoがこのことを知っていれば良いですね。 →北海道ウォーカー 編集部日記にて「Coccoはほんとに歌手なの疑惑」事件 http://blog.walkerplus.com/hokkaido/archives/2006/07/cocco_1.html ■2007年8月1(火) 新潟 新潟県民会館 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.樹海の糸 7.Drive you crazy MC 8.がじゅまるの樹 9.箱舟 10.ひよこぶたのテーマPART2。 11強く儚い者たち 12.愛うらら 13.野火 14.カウントダウン 15.インディゴブルー 16.暗黙情事 MC 17.陽の照りながら雨の降る 18.流星群 19.焼け野が原 20.Happy Ending 21.新曲(藍に深し) 花束を抱えて、真赤なワンピースで登場。 うたっているあいだは、この花束を前の方に置き、帰るときには再び抱えていったそうな。 「Coccoあいしてるー!」の声援に、「公衆の面前で告白すんな!」と、 いつものやりとりに新しいバージョン加わる。 MCでは、新潟で泊まった月岡温泉での宿のお話。 「一泊2万5000円もするところだったので、そのせいでスタッフはビジネスホテルに泊まることになった」 「で、温泉に入ったんだけど、そこは”美人になれる湯”って書いてあって、”それってブス前提じゃん”と思った」 との話に会場爆笑。 「だから、今日は美人になってると思います」と自分で言い、照れながら次の曲へ。 メンバー紹介のMC後、くじ引き。 今日は箱ではなく、ガチャガチャマシーンの登場。 ガチャガチャの位置が遠く、スタッフに「もうちょっとこっちに・・・ってあっちゃんがここに置いてって言ったんだった」と 椅子から立ち上がりガチャガチャに向かうCocco。 マイク片手にだったため、回すときに邪魔になったのかマイクを投げ捨てる場面も。 今回は「がじゅまるの樹」「箱舟」「ひよこぶたのテーマPART2。」の三曲。 「がじゅまるの樹」ではリコーダー演奏に挑戦するも、音を外し、演奏と歌唱にテンパリ間違ってしまうものの 終始、超笑顔で和やかな雰囲気。 後半のMCでは再び、月岡温泉での話。 Coccoたちの部屋のお世話をしたのは、60歳くらいの女性の仲居さんで ご飯のあげさげ、布団の用意など、まさりいたれりつくせりな状態で 「こんな環境になれちゃだめだなあ、自分でやらないとなあ、 でもこのご飯食べてるあいだに、お布団の片付けもしててくれるんだろうなあ」「そりゃ当然」なんてやりとりを皆でしていたが 部屋を見ると布団はまだ敷いたままで、思わず笑ってしまったという。 「よく考えてみたらもうチェックアウトなんだから当たり前だよね、調子に乗りすぎました(笑)」 本日も、皆で手を繋いで終了。 ■2006年8月3(木) 名古屋 Zepp Nagoya 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.樹海の糸 7.Raining MC 8. My Dear Pig 9.Beauty C 10.今日の歌(札幌公演で披露した「今日の歌」) 11.強く儚い者たち 12.愛うらら 13.野火 14.インディゴブルー 15.カウントダウン 16.暗黙情事 MC 17.陽の照りながら雨の降る 18.流星群 19.焼け野が原 20.Happy Ending 21.新曲(藍に深し) 本日の衣装は淡いピンク。 頭には花の冠、肩にも花、手にも青い花を持っており、登場時に観客席にばらまく。 花束も持っていたようで、まさに花まみれ。 MCでは、新潟空港にてマネージャーと「へぎそば」を食べていたところ 館内アナウンスで名前を呼ばれてしまうCocco。 「乗ってないのはあなただけですよ〜」な内容に、慌てて徒歩で飛行場まで行けば そこには先ほどマネージャーと窓から見ていた(「あれだったら笑うよね」と話していた)プロペラ機だったそな。 しかも、ここで慌てて蕎麦屋を出たために、マネージャーからお金を借りるのを忘れてしまったCocco。 このことが後に大変な事態を招く。 名鉄特急に乗車するため切符を二枚買うが、片方(しかも高い方!)の切符をなくし再び買うはめに。 (「なんかガラスでよ!」とガラスを強調していたそうですが、パノラマカーのことでしょうか?) やっと乗れた電車では通路側。Coccoは外の景色が見たかったが、 窓側に座っている人がメールをしていたため、覗かれていると思ったのか(そういう感じが嫌なのか) 「見るな」という雰囲気を醸し出している。 仕方がないので通路を挟んだ向こう側の窓を見ようとしたところ、そちらに座っていた二人もメール。そして見るなオーラ。 ここで「メールするやつは窓側座るな!」という最もな、素晴らしい格言を残す。 ホテルにやっと着いたCoccoは、残金残りわずかなために明日の朝ごはんの心配をしていたところ スーツケースのなかにドラムのテツさんが入れておいてくれた(しかし何故?) 「養々麺」(恐らくこれじゃないかと思うのですが↓ http://www2.enekoshop.jp/shop/unzenkinoko/item_detail?category_id=2574&item_id=13404) があったため、「それで生き延びた」そうな。 ライブ当日、つまりこの日なんとCoccoは手持ちが少ないにも関わらず(千円代)熱田神宮へ。 電車賃200円だから大丈夫とCocco、その上、熱田神宮ではお腹がすいたと「きしめん」を食べる余裕。 しかも、普通のきしめんではなくどうしても胡麻ダレの方を食べたいと思い、食べてしまう。 予定外の出費に、おみくじと絵馬を断念したCoccoは 仕方なく紙をもらいお願い事を書いたものを、おみくじに見立てて木の枝に結び付けてきたのだとか。 ここまではまだセーフだったものの、神社内のあちこちに賽銭箱があるため 「だから歩いてたらお金がどんどんなくなるわけ!」というわけで、お金を消費していくCocco。 その後、疲れてしまったのかベンチに座っているうちに寝てしまい、 起きてみればメンバー集合の一時に完全に遅刻の三時。 それでも知らんぷりで最初からいましたよ、という顔で会場内にいればバレないと考えたが、 案の定、会場の住所を知らないCocco。 とりあえず「渋谷と銀座を足して割ったような街「栄」」へバスで向かう。 所持金残り60円。もう自力で行くのは諦め、公衆電話からマネージャーへ助けを求める。 しかし留守電に繋がってしまい焦るCocco、その後なんとか残り20円の時点で連絡がつき一安心。 「だから始まるの遅れた、ごめんなさい」とな・・・ちなみに、四時頃会場入りするところをばっちりファンに目撃されています(笑) くじ引きコーナーでは「My Dear Pig」「Beauty C」「今日の歌(札幌公演での「今日の歌」の3曲が選ばれる。 札幌でバンドメンバーが大慌て仕上げた新曲、あの日限りにならずに良かったですね。 カーテンコール式手繋ぎのあと、持ってきた花冠をかぶり、花束を抱えてさようなら。 ■2006年8月5日(土) 茨城 国営ひたち海浜公園 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2006 1.強く儚い者たち 2.音速パンチ MC 3.Swinging night 4.陽の照りながら雨の降る 5.樹海の糸 6.Raining MC 7.カウントダウン 8.愛うらら 9.ガーネット 10.焼け野が原 11.Happy Ending 12.流星群 19:00、日も暮れライトとスモークが映えるなか 黒地に赤と白の花柄のワンピースで登場。 一曲目のイントロでものすごい歓声が上がったのだとか。 MC「こんばんはございます、ただいまございます」のCocco式挨拶から始まり 右手に付けている赤い珊瑚のブレスレットの話に。 「このブレスレットは、「サングローズ」のときにネギからもらったもので、 ずっとタンスのなかで眠っていたけれど、いつかこの音のなかに戻るときに付けようと思っていた」のだとか。 「今日は一緒で嬉しいです」と、あたたかな言葉で次の曲へ。 ラストのMCでは 「一日一日は戻ってこないから、いつも大切にしてるけど、今年の夏はとくに愛しい。 8月なんてずっと先だと思っていたのに、気付いたらツアーももう折り返しに来てしまった。 一曲でも、一分でも長くうたっていたい、大事にうたいたい。頑張りたい・・・だからお前も頑張れ」と ちょっと泣きそうになりながらも、感動的な(そしてオチが可笑しい)言葉でシメ。 最後の曲をうたい終わり、「ありがとやー!」と叫び ツアーのときと同じように皆と手を繋いで、お辞儀をし終了。 ■2006年8月7日(月) 神戸 神戸国際会館こくさいホール 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.樹海の糸 7.Raining MC 8.Rainbow 9.今日の歌(札幌とは別曲) 10.強く儚い者たち 11.愛うらら 12.野火 13.カウントダウン 14.インディゴブルー 15.暗黙情事 MC 16.陽の照りながら雨の降る 17.流星群 18.焼け野が原 19.Happy Ending 20.新曲(藍に深し) 本日は白いワンピースで、やはり沢山の花束を抱えて登場。 MCでは昨日、長田区で盆踊り(お祭)をやっているのを見つけ そこで焼きそばの屋台に並んだが、長田のおじいさんおばあさんは超元気で どんどんあれちょうだい、これちょうだい、と横入りしてくるから 四回も焼くのを見たのに、結局諦め人気のなかったうどんを食べた、というトホホなお話を。 メンバー紹介をした後に、恒例のくじ引きコーナー・・・のはずが 「曲いっぱいあって選べないから公平に、この箱から出た曲をやってる。 神戸は久々だから昔の曲とかやったら嬉しいだろ?」とお客さんを煽っておきながら 「やりたい曲あるのに違うの出たら、今日やりたい曲できないし、 まえのときと同じ曲出ても公平だからやらないと駄目でしょ、だから今日はこれ引かん!」と 折角持ってきたくじ箱をかたづけてしまうCocco。 そして「今日は「Rainbow」がうたいたい。これは前のツアーのときのテーマソングで、 テープに100回くらい入れて、ライブ前も、終わったあとも、移動のときも眠るときもずっと聴いてた。 この曲をうたうと、あの旅の匂いを思い出す。だから、今回のツアーでどうしてもうたいたかった」 と、アコースティックバージョンで披露。 「あの頃は、新しいツアーでまたこの曲がうたえることになんて思わなかったよ」の一言が染みる。 次に、「次に本当は三曲やるコーナーなんだけど、 昔の旅の歌をうたったら、新しい旅の歌うたいたくなるでしょう?」 と箱に入れずに、胸元に入れておいた紙を取り出すCocco。「濡れてる!」に会場爆笑。 そして、札幌公演で繰り広げられた”ステージ上で新曲作り”が慌しく行われる。 出来上がった新曲はやさしげな旅の歌。 ラストのMCでは、阪神大震災のことに触れる。 「何かしたかったけど、何も出来なかったから、ただテレビ見てた。 だから、いつか神戸に行こうと思ってた。 神戸のためにうたうとか、そんな大それたことは出来ないし 今回のツアーで「どうしても神戸に行きたい」って言ったら、スタッフから「大阪と激近ですよ?」って言われて お客さん入らないかもって心配されたけど、神戸でライブが出来て本当によかったです。 やっとここに連れて来れる歌ができました・・・遅くなってごめんね。」 感動的なMCのあとに、長田での盆踊りのお話の続きが。 Coccoがうどんを食べているところ、太鼓を叩いていた「ときめきクラブ」(すごいネーミングだ・・・!)のおじさんが 「今度、紅白に出たなんとかという有名なロックバンドが来るからまた来てきて下さい」というようなことを言っていて Coccoはそのバンドのことを知らなかったらしいが、「ここにもロックスターがいるぜ〜」と対抗心を燃やし 「紅白くらい出ないと、長田では通用しないよなあと思って。だから、紅白に出て、もう一回神戸に来ます」 と、とんでもない言葉が。観客湧き上がる。 「そしてあっちゃんは焼きそばを食う!」 それが目的か!会場大爆笑。 泣いていいのか笑っていいのか、曲は「陽の照りながら雨の降る」へ。 この曲のラストあたりで感極まってCoccoは泣き出し、次の曲ではスカートで涙を拭き、ラストまで泣きっぱなしで歌唱。 終了したときには、バンドメンバーたちと泣きながらハグを交わし(何故か西川さんとはハグなし。まだ恥かしいのかな?) この日もみんなで手を繋いでさようなら。 去っていくときに、持ってきた花束を涙を拭うたびに落とし、拾っては拭ってまた落としながら、ゆっくりと帰っていったそうです。 ■2006年8月8日(火) 大阪 大阪厚生年金会館大ホール 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.blue bird 7.Drive you crazy MC 8.ポロメリア 9.昨日の歌(神戸での「今日の歌」) 10.今日の歌(ホクロの歌) 11.強く儚い者たち 12.愛うらら 13.野火 14.カウントダウン 15.インディゴブルー 16.暗黙情事 MC 17.陽の照りながら雨の降る 18.流星群 19.焼け野が原 20.Happy Ending 21.新曲(藍に深し) 本日は白地に水玉模様のワンピースで登場。 そして沢山の花束を抱えて。 最初のMCでは、会場からの「かわいいー!」の声援に 「うるさい!」「かわいいちがうー!」と照れながら応え 「久しぶりで、恋人だったらもう別れてるよね?5年なんて。待たせすぎた、ただいま」と可愛らしいセリフ。 メンバー紹介のあとのくじ引きコーナーでは、 「そういや、FM802で「ポロメリア」やってほしいと言われた」と、くじを引かず一曲決定。 (6/27放送「Around the MARK'E SONIC STYLE」出演時、DJの方と 「ライブではこんな懐かしい曲(これからかける「ポロメリア」に対し)も聴けるのかな?」 「聴きたい?」「聴きたい!」「・・・じゃあ分かりました(笑)」というやりとりをしています。律儀だ。) 次は引くかと思いきや、「昨日コードとって、良い感じだったから・・・」と 神戸公演でのステージで作った新曲を(いつものくじ引きコーナーならアコースティックなところを)バンドバージョンで披露。 そして「さっきのは昨日の歌、今日の歌はここにある」と、またしても胸元から得意げに紙を取りだすCocco。 今日もまた、ステージ上で大騒ぎの新曲作りがはじまる。 そんな「今日の歌」は「君のほっぺのホクロに首ったけ〜」という、可愛いラヴソング。 ラストのMCでは 大阪の街を歩いていると「Coccoさんじゃないですよね?」と聞かれてしまうことに 「”Coccoじゃない”前提かよ!」とするどいツッコミ。 期待を裏切っても悪いし、でも嘘つくのもなあと思いながらも「ち、違います・・・」と返答するCocco。違う意味で再び律儀。 また、大阪で活動中止直後に行ったアメリカ村でのストリートライブの話もし、 「沢山の人が集まってくれて、すごく嬉しかった。ありがとや」と何度もお礼を口にしていた。 「だから、大阪のライブはいちばん安心できる」と特別嬉しい言葉も。 そして「大阪が終わったら、次は武道館で、沖縄やったら終わりだから、昨日までちょっと悲しかった」と、しんみり。 「本当は毎日でもライブやりたい」という頼もしくも、せつない胸の内を明かす。 驚いたことに「ゴミゼロライブ前に、沖縄のどこかでシークレットライブしようと思ってるから、みんな絶対内緒にしててよ。 でも、内緒って言ってもインターネットとかで言うだろ〜」と、爆弾発言。 Coccoの睨んだ通り、一部で話題となり、どこからか情報が漏れ場所も特定されていたとか。あらら。 この日はめずらしく、Coccoが「陽の照りながら雨の降る」披露時に、歌詞を間違え 「まちがえたー!」と叫ぶレアな場面も。二日続けなので疲れていたのかな? ちなみに、今日もやっぱり泣いてしまったCocco。 皆で手を繋いでお辞儀のあと、足元に飾っていた花束をメンバーに手渡し、Coccoも沢山の花束を抱え、幸せそうに本日も終了。 ■2006年8月10日(木) 東京 日本武道館 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.blue bird 7.Drive you crazy MC 8.今日の歌(メンバーへ) 9.今日の歌(温泉の歌) 10.今日の歌(神戸での「今日の歌」) 11.強く儚い者たち 12.愛うらら 13.野火 14.カウントダウン 15.インディゴブルー 16.暗黙情事 MC 17.陽の照りながら雨の降る 18.流星群 19.焼け野が原 20.Happy Ending 21.新曲(藍に深し) 本日は白いワンピース(淡いストライプ+スカートにはリボン付き)で、 沢山の花束を抱えて、いつものように颯爽と登場。 6年ぶりの武道館で「ただいまございます、Coccoです」と挨拶。 今日はステージの後ろにも客席があることから、振り返斜めの席に「ごめんや、そんな見えにくい席で。見える?」 真後ろの席には「そこ上等よ、リハのときに座ったから分かる。あっちゃんと同じものが見えるや」と嬉しい気遣い。 一周まわり、手を振り、四方からのおかえりコールに感極まる様子も。 「あんまり喋るより、一曲でも多い方がいいだろ?ちゃっちゃかいきます」と次の曲へ。 くじ引きコーナーでは 「このコーナーはアコースティックコーナーと題した、あっちゃんの野放しプレイタイム。 最初はこの箱からくじ引いて曲決めてたけど、今日は引かない」と、くじ箱は完全なお払い箱状態。 会場からの「なんでー?」の声に「今日の歌がうたいたいからです」と、 まさにCoccoの理想である”今日生まれた歌を、今日うたう”コーナーに最終的に形を変えてしまったくじ引きコーナー。 で、その「今日の歌」を(やっぱり)胸元から「濡れ濡れだろ」と出し 「今日はあっちゃんがギターを弾きます」とギターで弾き語りを披露することに。 「みんなこっちきて座んなさい」とメンバーを体育座り(!)させ、 後ろを向き、練習(簡単よー、皆もうたう?とファンともサビをうたって練習)してから 「あっちゃんのファンだったら、ギター下手なの知ってるだろ?多くを期待すんなよ」と言いながらも 一緒にこのツアーをまわったメンバーへ向けての”今日の歌”をうたい上げた。 メンバーとハグをしてから、今日もステージ上で行われる「今日の歌」その2の制作。 またしても胸元から紙を出して、紙とえんぴつ用意!コードとってねーとスパルタCocco。 「温泉の歌(バスタイム)」である、この今日の歌は、「ふわぁ〜」という温泉に浸かったときの声を再現するコーラスがあり このメンバー練習の際「ういぃー」とおやじ声を出したネギさんが 「温泉入ってるネギじゃなくて、その彼女の声で!」とCoccoに駄目出しを食らう爆笑の場面も。 そして神戸で歌った「今日の歌」。 大阪でアコースティックじゃなくて、バンドバージョンでやったのが良い感じだったので、と。 「この歌をうたうまでは、ツアーが終わってしまうことが恐かったけど、うたったら元気になれた。 これから一緒に走っていく人たちにうたいます」と披露。 ラストのMCでは 今までのリハーサル時、ずっと出入り口で通行料を取っていて(トイレに行くための出入りのときも漏れなく徴収) 全部で10万くらいになったから、今日の打ち上げはすごくなるよという、賢い資金集めの話の後 「それを打ち上げに使おうと思ってたら、もう今日になってしまった。 まえにここでうたって、あっちゃん嬉しかったわけ。歌が好きだって気付いて嬉しかった。 でも嬉しくて、恐かった。こんな幸せが続くわけない、終わると思って。 好きだって気付いたら、終わると思った。だから今回ツアーやって、また恐くなるかと思ったけど、 今、嬉しくってしかも、楽しいです。 ”今日のライブ楽しかったね”って皆と終わったあと言ってるのに気付いて、自分でびっくりした。 ”楽しいんだ”って思った。楽しくても、泣けてくる。 まえは恐くて泣いたけど、嬉しくて楽しいってこういうのかって思って」 泣きながらの「待たせた」に、会場からは「おかえりなさい」コール。 「おかえりばっかり言うな。おかえりは一回でいい。ただいまも、一回でいいだろ?またあんな目にあいたいか?」 と可笑しくも深い言葉に、会場はやだー!と反応。 「こんなに嬉しくて、楽しくて、しかも恐くないなんて、幸せです・・・今日はありがとうです」 「Happy Ending」では沢山の紙ふぶきが舞い落ち、 新曲「藍に深し」をうたう前にも「ありがとう」と一言。 最後の曲を終えたCoccoは放心して、マイクを落とすように床に置き メンバーとハグを交し、手を繋いでお辞儀。 持ってきた花束をCoccoがメンバーひとりひとりに配り、それを掲げるように手を振りながら、終了。 ■2006年8月14日(月) 沖縄 宜野湾ヒューマンステージ 「うりひゃーライブ」 1.愛うらら 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.コンポジションA 5.インディゴブルー 6.焼け野が原 MC 7.Happy Ending 8日の大阪公演で「内緒」と話していたシークレットライブ。 ヒューマンステージでライブを演るのは、学生時代以来二度目らしい。 本日は「The☆Hookers」「Bleach」というバンドと対バン。 Coccoとバンドメンバーは「コッキーズ」という名前で参加。 本当に、四日くらいまえに急遽決まった感じだったとか。 ちなみに開演は19:00で、コッキーズは一番最初に登場。 チケットは前売り1500円(!)。参加出来た方、羨ましい限りです。 ■2006年8月15日(火) 沖縄 宜野湾市海浜公園屋外劇場 「沖縄ゴミゼロ大作戦ワンマンライブスペシャル2006」 1.音速パンチ 2.首。 3.眠れる森の王子様〜春・夏・秋・冬〜 MC 4.Swinging night 5.夏色 6.樹海の糸 7.コンポジションA 8.道無き道 MC 9.コーラルリーフ 10.Raining 11.愛うらら 12.流星群 13.カウントダウン 14.インディゴブルー 15.暗黙情事 MC 16.陽の照りながら雨の降る 17.風化風葬 18.焼け野が原 19.Happy Ending 20.新曲(藍に深し) アンコール 21.強く儚い者たち ※WOWOWでの放送をご覧になった方へ。 MCは省略し、個人的観点からまとめておりますので ところどころニュアンスや言葉が違うところもあるかとは思いますが、何卒ご容赦下さい。 とうとう最終日の今日、白地に赤い花柄のワンピースでCoccoは登場。 最初のMCでは完全に沖縄方言でご挨拶。 (はいさい、ぐすーよーちゅーがなびら。Coccoやいびーん/こんにちわ、みなさんご機嫌いかがですか。Coccoです。) 「内地から来てくれた人たちには失礼だけど、沖縄では無名のCoccoとしては 今日来ている人の3分の2が県民であることを願います」みたいなことも。 メンバー紹介をし、第一回のゴミゼロで協力してくれた学生たちに弾き語りをしていた CD未収録曲である「道無き道」を演奏したあと、自身が立ち上げた「ゴミゼロ」について。 「気がつけばエコ問題や、ゴミ問題の広告塔になってるCoccoに疑問を持ちました。 ゴミゼロをやってから、“今度は辺野古でうたって下さい” “カンボジアの子供たちを救うためにうたってほしい”という手紙が着たりします。 でも自分は那覇の人間だし、やってみたい気があっても、事情をきちんと呑みこまないままやるのはどうかと思う。 街を歩けば「ゴミ拾ってるよ」「ゴミを拾ってるから、自分もラブレンジャーだよ」と声を掛けられるけど、 あっちゃんは愛する場所への「愛してる」という自分の想いが、あなたに届いたら海行ったとき拾ってくださいって言っただけで、 「ゴミを拾え」と言った覚えは、ありません。 自分でもネーミングが悪かったと思う、”地元大好き大作戦”にでもすればよかった。 「Cocco」っていうと、「ああ、あのゴミの」って言われるけど・・・歌だよ。 皆にもそれぞれの“ゴミゼロ”があると思います。 自分だけの“ゴミゼロ”を考え、探してほしい。 この会場にも、あっちゃんに「助けて」って手紙を送った人がいるかもしれないけど、 あっちゃんはすぐに飛んでいけません。あっちゃんは歌うことしかできないから、期待には応えられません。 それを謝りたいです。 今、あっちゃんにとっての「愛してる」は、歌うことなので、これからも歌い続けます。 自分勝手なわがままを、許してください」 以前フリーペーパーのインタビューでも話していたように 「どうすれば、愛しているという気持ちを届けられるだろう?」という想いから生まれた ゴミゼロ活動についての考えを語ったあと(英語でも、上記の内容を同じように伝えていました) ”沖縄で歌うことを夢見てた曲”であるという「コーラルリーフ」へ。 ラストのMCでは、前日に訪れたひめゆりの塔について。 「あそこへ行くと三日間くらいしんどいから、前日に行って大丈夫かなと思ったけど 行ってみたらリニューアルされてて、亡くなった女の子たちがどんな人だったのか分かるような、 ホクロがあったとか、料理が上手だったとか、そういうことが書いてあったりして 「犠牲者」っていう一塊じゃなく、ちゃんと個人個人が感じられて、不謹慎かも知れないけど、嬉しかった。 まえ行ったときは”惨劇の場所”って感じだったのに、 今はとてもピースフルな”平和への祈りの場所”になっているなと思いました。 あっちゃんのおばあは戦争の話をしたことは一度しかなくて、 「そんなことは知らなくていいから、幸せになりなさい」と言っていたけれど ひめゆりの生き残りのおばあたちは、そんな辛いことを話してくれる。 あのおばあたちが亡くなるまえに、あっちゃんたちは何かを残さなければならない。 おばあたちから感じた、忘れない強さと前に進む勇気を自分も持ちたい。 ひめゆりのおばあはここには来てないと思うけど “ちゃんと生きていきます”とおばあたちに誓います」 このMCに続いてうたわれるのは、神戸公演での震災の話の後にもうたわれた 「陽の照りながら雨の降る」。 (”悲しいことがあって、何もできない、どうしようと思ったときに、生まれたのがこの歌。 これがあったから、立ち上がれて、会いたくても何を話せばいいのだろうと思っていた人に「会いにいける」と思えた。 おじいやおばあ、おとうやおかあの世代の人たちが死ぬ、ということが 遠い未来の話ではなくなった自分たち世代は、今なにをすればいいのか。 それを感じたとき、皆でこの歌をうたいたいと思った。皆で持ち上げれば、放てるし、なにかが、届く気がしたから”) この歌が生まれた経緯を思い出すと、より深く染みてくる言葉だと思いました。 ラストでは力強い演奏のなか、泣きながら「愛してるよ沖縄!」と叫び 涙がとまらない様子のCoccoだったが、最後の音が鳴る瞬間、バンドメンバーの方へ顔を向け満面の笑みを浮かべる。 今日もいつものようにメンバーとハグをし、手を繋いでのお辞儀も、バレエ式のお辞儀もし、涙を拭いつつさよなら。 ・・・と思ったら、なんと、終了アナウンスも流れ お客さんも出口に向かい歩き出していたところ、鳴り止まないアンコールの声に応えるように Coccoとメンバーが「Cocco史上初のアンコールです」と、笑顔で再登場。 「強く儚い者たち」一曲を演奏し、名残を惜しむかのように、何度も手を振ったり、ジャンプしたり。 「気をつけて帰ってよ!ありがとう!またやー」と満面の笑みでステージを後にし、 素敵なサプライズを残して、本当の本当に、最終日終了。 Cocco、そしてバンドメンバー、 今回のライブに関わったすべてのスタッフ、 ライブに参加した方々、出来なかった方々も、皆様お疲れさまでした。 Coccoのこの夏の長く、あっという間の 美しく、せつなく、可笑しく、楽しい旅を、しっかりと見届けられたでしょうか。 また来年、皆様が“再会”できることを、心の底から願っております。 BACK |