GBR

Implant
 当clinicは、Implantを和歌山県下で始めて臨床に取り入れ(1977)、京セラ(現JMM)の県下唯一の手術見学医院に指定され、今まで多くの歯科医の見学者を送り出している。 Implant・骨補填材・再生医療に関する論文を多数発表している。
 現在は、他医院からのImplant紹介患者、難症例(多数歯欠損、歯槽骨吸収など)を中心に手術を行っている。Implantは最終手段であり、あくまでも患者様の歯牙を抜かないのが基本である。歯科医は“歯を救う”のではなく、“歯を奪わない”と誓うべきである。
Implant手術後30年経過症例も多く、現在もそのほとんどが機能している患者である。
 下記は、“Diathermy”にも掲載している症例であるが、初診後32年経過、Implant手術後24年経過し、現在も十分機能している症例である。   

 同年(1985年8月21日)、44歳。部にアルミナImplantと骨欠損部にApaceram(ハイドロキシアパタイト)を填入している。受診時から8年がかりで全顎のRhabilitationが完了した。これからこの状態を管理、Prolonging(延命)させていく方が難しい

 初診時から8年後(1985年5月30日)、44歳。左下7部にアルミナImplantを埋入し、埋入部の骨欠損部にApaceramを補塡した。当時は誰も考えが及ばなかった

 初診時(1977年10月4日)、36歳。36歳で天然歯がない。今までの生活習慣の悪さうかがえる

★インプラントは正確な診断・手術・定期的Careで最低20年は機能する★

 初診時より31年経過(2008年7月8日)、67歳。Implantは23年経過。Implantの沈下は認められず、Apaceramは周囲の歯槽骨と結合し、Composite Boneを形成している 

 部Implant後、21年経過(2006年11
月9
日)、65歳。初診時から29年経過
Implant
は未だ現役である

 GBR手術時の顎骨形態。頰側は想定以上の凹型の吸収。とてもこのままではインプラント埋入は不可能

 右下大臼歯抜歯後3カ月、63歳。まだ抜歯窩の骨密度は十分に高くなっていない。インプラントを前提としたGBR直前

 右下大臼歯抜歯後3カ月、63歳 

 右下顎骨再建後にインプラントを埋入。すでに上下に7本のインプラントが埋入され、機能している

 4カ月で骨質、骨量ともに十分な歯槽骨再建ができた

 GBR手術後4カ月、二次手術前。Titaniumの下の骨密度の高いブロック片がTBC。術後、内科的Diathermy透射で急速に化骨が進む

 インプラント手術を望んでも、顎骨吸収が大きく、そのままの状態ではインプラント埋入手術ができない場合は、GBR(組織再生医療・歯槽骨再建)すればよい。

    GBR(Guided Bone Regeneration)

 GBR手術後、約2年を要したが、十分な骨の再建ができた

 インプラント手術9カ月後に上部構造装着

★顎の骨がやせて吸収し、インプラントができない方は、GBRでインプラントが可能に★

著書“Diathermy”の著作権侵害となるため、禁無断転載・複写。