*Mazda Demio Sport*


DBA-DY5W(2006)

DEMIO SPORT(2006)
排気量 1498cc
全長 3930mm
車高 1530mm
乾燥重量 1100kg
最高出力 113PS
最大トルク 14.3kg
レブリミット 6500rpm
カタログ燃費 レギュラー・18.2km/L
タンク容量 45L
ホイール 15×6J
(インチダウンオプション)
タイヤ 185/55 R15
(インチダウンオプション)

■なぜデミオ?
コンパクトカーで、運転するのが楽しくて、使い勝手が良い車。それが相棒の条件。
フィット、ヴィッツ、イスト、ノート、キューブ、ラクティスなどのハッチタイプのちょっとおしゃれなコンパクトカー群を見て回り、
試乗を繰り返し、見積もりを何件も取り、営業マンの対応も天秤にかけ、たどり着いたのが営業車のような見た目の「デミオ」。
「最新デザインのオサレ車を売れ!」といった業界の息の掛かった雑誌では、見た目に目新しさが無い為か低い評価が多いが、
一旦それを忘れて自分の目でクルマ達を比較した結果、コイツが自分に一番合っていると判断しました。天邪鬼だし(笑

■なぜスポルト?
使い勝手を最大限に考慮した結果生まれた一昔前のクルマらしいボディ。
流石にこれでは気持ちが萎えるので、思い切ってフルエアロを装備させる。
しかし、見た目は派手で中身が伴っていないのはあまり好きじゃないので、

「エアロを付けるからにはエアロが生きる装備をしなくてはならない!!」

つまるところが、1500CCのエンジンと専用足回りを持ったSPORTでないと満足できなかった訳で。
あと街中でのダンピングと乗り心地を考えて16インチホイールから15インチへインチダウン。
街中でも乗り心地良くて、峠でも十分な運動性能ですが・・・一人で乗る時はダイレクトな16インチも良いかも?(笑
■インプレッション(対比:他のコンパクトカー達)
購入段階で色々見て回ったクルマ達や実家のクルマと比べての軽いインプレです。

・運転ポジション
175cmでこのクラスのクルマでは、どうしても足元が窮屈になりがちだけど、
デミオSPORTのシートは前後だけでなく上下に動かせるので殆ど問題はない。
思いっきり上げても高い天井のお陰で頭が着くようなことはないでしょう。
ただし、ハンドルには上下調整機構はあるが前後調整が出来ない為、足元にユトリを作りすぎるとハンドルが遠くなってしまう。
そのため、ベストセッティングには時間がかかる。コンパクトカーだし。とは言え、他のコンパクトカーに比べれば融通は利くと思う。

・視界性
デミオ購入の一つとなった要素。
やや古いスタイルだが、ボンネットとフロントガラスの角度差が繰り出す広い視野エリアによる開放的な視界。
特にフロントガラスが寝て、ピラーが邪魔でサイドが見えにくい今時デザインのクルマ達と比べると良く分かるかも。

・居住性
デミオ購入の一つとなった要素。
流石にラクティスやポルテといったスペース重視型ほどには及ばないが、
このクラスでは広い方で、特に後部座席が前後に動かせる為に足元にユトリを作り易い。少々のリクライニングも可能。
また、後部座席着座位置が相対的に高いため、足を前へ投げ出す量が少ないのも一役買っている。またそれにより視界も広い。
もちろん前座席の居住性を十分確保した上である。また、フルフラットまでシートアレンジも可能。荷室も意外とある。
視界性で述べた開放感と天井の高さも魅力。キャンパストップが装備できればもっと良かったろうな(SPORTは付かない)

・車体の大きさ
これは上記居住性を見た通り、同クラスのコンパクトカーと比べると「デカイ」です。
長いとされるFITよりさらに10cmほど長いです。ワンクラス上と思われるラクティスに迫る長さ。
視界性が高いから運転するときは大きさを感じませんが、駐車や小道では他車よりチョット長いのをお忘れなく。

・燃費
結論から言うとあまり良くはありません。10~12km/Lをウロウロってところか?
峠で頑張ると余裕で10km/Lを切る。昔のクルマに比べればマシだけど、まぁこんなもんでしょうって所かな。

・ハンドリング
車庫入れ等の低速は電動ステアリングのお陰でメチャクチャ軽い。
これは他のメーカーの車でも(特に日産)恩恵は受けられる。最近の車は大したもんだ。
で、デミオは更に車速感応が自分に合っており、走り始めると適度なフィードバックが得られ他社のクルマより安定感が高い。
ただ、通常奥さんなどが使う分にはコレでも十分でしょうが、もう少しフィードバックの重さがあってもイイんじゃないかと思う。

・足回りなど
デミオ購入の一つとなった要素。
SPORT専用ダンパーの働きの為か街中ではやや固め。しかし嫌らしいほど固くはないので得に気にならない程度。
山道へ持っていくとこのダンパーが頑張ってくれる。多少ロールはするものの、ブレーキングからリリースまで路面追従性もなかなか。
更に車自体の剛性も結構高いようで、余計なことをしなければ安定感を欠いて不自然にタイヤが鳴くこともない。
他のクルマ達も軽い感じで良かったけど、安定感のあるデミオほどフィーリングが合ったものは無かった。

・エンジン
このクラスのクルマとしてはためらいも無くレブまでガンガン回るアルミエンジンが印象的。
それ以外は他のクルマ達の1500CCと比べて特にどうって感じはしないが、
営業車のような見た目のクルマのボンネットに入っているとは思えない十分な心臓ではある。

(ここからはバイク乗りとしてですが・・・1500CCで良く出来たエンジンっても、やっぱり重い重いクルマ、
「トロくせぇ」
と言わざるを得ない。別段パワーが要らないコーナーへの進入は、場合によりバイクより決まる時あるが、
立ち上がり等のパワーが必要な時にこの非力さがイライラしてしまうのはバイク乗りであるが所以でしょう。)

・シフト
任意にギアチェンジができるアクティブマチックは、退屈なコミュータを楽しいオモチャにしてくれる。
と言っても、やはりタイミングによりラグが大きい時もあり、気持ちが先に行ってしまう事も多い。
まぁATだし、それは仕方無いとしても・・・折角のアクティブマチック、遠すぎるギア比を何とかして欲しい。
2速だとレブってしまうし、3速だとトルク不足でちょっとイラつく場面が多い。5ATにはならなかったのか?
折角の車体なのにコーナーの立ち上がりが寂しい。デミオで思いっきりスポーツしたい人は5MT買ったほうがいいかも。

・デザイン
ボンネットからフロントガラスのトップまで一直線に通った鋭いデザイン、攻撃的なフロントマスク・・・
これは最近のオサレ車のスタイルです。正直デミオよりカッコイイ。悔しいですが、事実としてコレは認めましょう。
しかし、デミオの機能的で尖ったところの無いデザインは目新しい驚きこそありませんが、飽きがきません。

・総評
他のクルマ達も、それぞれに良いところがあり、デミオが当然その部分では及ばない所も多々あります。
デミオは今の自分が求める長所と目を瞑れる短所がマッチしたクルマであるってことでしょう。
思いっきりスポーツはバイクにお任せするとして、気負わず長く乗っていけたらと思います。

・その後
結婚しーの、子供が生まれーので、完全にファミリーカーとして頑張っています。
一人で乗っていて、かつ、峠で相当気分が乗っている時にしかSPORTの性能を出すことはありません。
残念。
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