*YAMAHA YZF-R1*

2007年式

YZF-R1(2007)
仕様地 カナダ
排気量 998cc
全長 2060mm
シート高 835mm
乾燥重量 177kg
最高出力 179PS
(12000rpm)
最大トルク 11.5kg
(10000rpm)
タンク容量 18L
タイヤ(前輪) 120/70 ZR17
タイヤ(後輪) 190/50 ZR17

■購入
バイク一筋の僕からすると、驚異的に喜ばしいことなのですが、 何分バイク乗っていない間に家族が増えーの、三十路になりーの、 新築から新築へ住み替えーの、いろいろ喜ばしかったり胃が痛くなることばかりで。 バイクを手に入れた時は、嬉しさというか「やっとか・・・」という安堵に近い感覚でした。

と、ちなみに僕は、10代のころからからずーっとバイクと共に生きてきたのですが、 結婚して、なんやかんやで禁酒如く禁バイクを実施していたオッサンです。

そんな中、YZF-R1の2007年型の中古の掘り出し物を発見。 距離は約35000kmと進んでいてアッパー/サイドカウルに損傷があるが、 メンテナンス記録がしっかり残っており、内部は全く問題無さそう。

距離と見た目が手伝って、なんとか手が届く価格で手に入れることが出来ました。


■インプレッション

1.アクセラレーション
・低回転(~5000rpm) スカスカ
・中回転(5000rpm~8000rpm) パワフル
・高回転(8000rpm~) 強烈

低回転はマジでスカスカ。
99R1やCBR954RRと比べてであるが、明らかに細い。
更に、1000ccSSを想定してのハイギアードな設定になっているため、5000rpm以下で無理やり立ち上がろうとすると、レスポンスとトラクション不足でコケそうになることがある。 特にキャブレターの99R1のトルクは強烈で、3000rpmもあれば無理やり立ち上がれたものですが・・・ ショートストロークエンジンの宿命ですかな。
その分、8000rpm以上の高速域、特に10000rpm付近は強烈。
中速から上は、アクセル開けた分だけスルスル波なく加速して感じがあり、トラクションも強烈で非常に安心感がある。ギアの繋がりも非常にGOOD!おそらく可変ファンネルのお陰であると思う。 但し、常に使い続けるには、ビビリミッターを制御出来る人に限るが・・・(僕はムリ・・・)
以前、バイク屋に無理言って3時間ほど国内仕様の09R1を試乗したことがあったが、
低速~中速の繋がりは、圧倒的に09R1(STDモード)に軍配が上がる。
そもそもエンジン特性自体が全く異なり、09R1の低速からのトルクの立ち上がりは流石と言ったところ。
多分、日本のワインディングで膝摺って喜んでいるレベルなら、国内仕様の09R1の方が楽にトラクションを得られると思います。
とにかく、2007年式R1は、安全のためにも立ち上がり時には5000rpm以上をキープした方が良い、というのが僕の結論。


2.エキゾースト
純正マフラーですが、信じられないくらいウルサイ。
下手したらそこらのリプレースマフラーよりウルサイ。04R6につけてたARROWのスリップオンのバッフル抜きよりやかましいかも。
抜けも強烈なので、中~高回転の繋がりも強烈。今のところリプレースマフラーの必要無し。


3.足回り
うちに来た時点で、すでに30000kmオーバーしていた為、ダンパーは結構ソフトになってた。
その分スプリングが固く、動いてもビヨンビヨンした動きで落ち着きが無い為、体重60kgそこらならプリロードをちょっと抜いた方が良いかも。
サスペンションの方向性としては、安定性に重きが置かれていると思う。99R1に比べて非常に落ちついた印象を受ける。攻撃的な見た目と違って粘るサスペンション。


4.ハンドリング
今までのSSの中では、最も安定志向。
といえども、リッターバイクとしては軽い。ヒラヒラものです。
04R6に比べれば、もひとつな感じであるが。
セッティングにもよるが標準設定が高荷重向けとなっており接地感に欠ける為、
上記の通りバネの設定は注意して公道向けに1Gを出してやる必要がある。

特性はヤマハハンドリングそのもので、視線を向けた方向に勝手に曲がっていく。
その特性が非常に顕著で、

「イケル!」

と思えば、スパーンと向きを変えて、ガッツリ立ち上がって行くが、

「あ、ヤベっ!」

と思ってラインを迷おうものなら、スーパーアンダーで一気に壁とコンニチワ。
もちろんラインの修正も十分にできる懐の広さはあるが(無かったら、この時逝っちゃってますしね・・・)、04R6の方が、このあたりをミスっても回復できるゆとりが大きい。

その代わり、いったんラインに乗ると、途中で迷わない限り裏切られることは無い。この「決まった!」感は、04R6に比べてずっと上。
R1を信じましょう、ってことです。コーナー中に迷ったりビビったりすると・・・


5.燃費
普通です。15km/Lくらい。もちろんハイオクです。もっとカッ飛ばしたら10km/Lになりそう。
逆に高速巡回では17~20km/Lは行くでしょう。そんな感じ。
でも、3000rpmくらいではトルク不足で燃焼効率悪く、あまり良い結果にならない。注意。


6.スタイリング
素晴らしい。
09R1のグロい見た目もエクスタシーを感じますが、07R1のスマートな見た目も純粋に尖ってカッコイイです。
ちょっとズザっているけど、04R6やCBR954RRと比べても「きれいだなぁ~」とため息が出るくらい。
ガンメタの色も、04R6と偶然同じカラーリングになりましたが、この色、写真映えするんです。
風景を残したい場合、あくまでバイクが主役にならず、風景を際立たせるエクステリアとして機能するから大好きです。

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