お酒を造ること ・糖分を含んだ溶液にイースト(酵母菌)を入れればアルコール発酵を起こします。  葡萄を潰した液は糖分がたっぷりありますし、果実の表面にはイーストが  ついていますのでそのままで発酵します。それがワインです。 ・蜂蜜は80%くらいの糖溶液です。発酵できる程度(40%以下)に薄めてイーストを  添加すれば、ミードと言うお酒になります。  新婚のお嫁さんはこのお酒を旦那さんのために作るのです。  ハニーー>ハネムーン ・葡萄とか蜂蜜とかはそのまま糖なのですが  人間はえらいもので、糖じゃない物を糖にして、発酵させてお酒を造ろうとしました。 ・でんぷんにアミラーゼと言う酵素を作用させると、でんぷんが糖になるのです。  アミラーゼは  人のつばき  発芽した麦  麹カビ  などにあるようです ・というわけで米とか芋とか麦とかの、でんぷんに、先のものを作用させては糖にし  それを発酵させてお酒を作ってきました。  人間のお酒に対する努力はたいしたものです。 ・で、どんなお酒ができるのか ・・人のつばき    パンとかご飯とか口でかみかみしてぺっと吐き出したものを集めておいておくと    酒になるとか。およそ想像したくない物です。    ところでこの、「噛み酒」は処女でなければ作れないとかいう話があります。    ワインの葡萄を砕くのも処女で無ければいけないと言う話もあります。    汚されたものではお酒は造れない、という事でしょうか。    処女とコンタミ(雑菌汚染)は言葉としては似ているものの・・・ ・・発芽した麦    これと、蒸して糊みたいにした麦をあわせて適切な温度でまあ一時間ほど置いておけば    水あめなんかができます。ホップとか水を適当に追加して発酵させればビールになります    ホップ無しでアルコールを作って蒸留すればウイスキーです。 ・・麹カビ    日本とか、中国とか、更に南のアジアとか、湿気の多いところではとにかくカビが    生えますが、それを使っちゃったんですね。たいした物です。    米や麦や大豆に麹黴を生やしたものを麹、と言います。これから、味噌も醤油もお酒もなんでも    作れます。    たいしたものです。    米を蒸したものに米麹と水を混ぜておけば、甘酒になりますし、それにイーストが働けば    ドブロクになります、適切にその過程を処理すれば清酒ができます。    麹はタンパク質分解酵素でもあって味噌とか醤油とかではそちらが主流のようです。    たんぱく質が旨みであるアミノ酸に分解されるのですね。    醤油とか味噌が無い日本料理なんて考えられないですよね。    日本人の味覚にとっては麹様さまです。