HOBSON, J. A.
Imperialism A Study, London, James Nisbet & Co., 1902 , 8vo., vii+400 ,Full blue calf binding with gild decoration and raised bands to spine

 ホブソン『帝国主義論』初版。
 青色の皮装で小口の三方金であり、見返しと遊び紙がマーブル紙である。非常に綺麗な本である。日本の図書館にはこの本の初版の所蔵は少ない。

 ホブソンがボーア戦争の時代に南アフリカに旅行して、要人とも会見し、英国に帰って書いた書である。資本主義国が自国では使い切れない過剰な商品や資本を海外市場や海外投資に求める。その結果、各国で海外市場を囲い込む競争が起こり、戦争に至るとしたのである。レーニンの同名書の執筆に大きな影響を与えた。ハイルブローナーは「いまなお的をえており、レーニンの同名の書よりずっとおもしろい」(『入門経済思想史 世俗の思想家たち』巻末読書案内)といっている。




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  (H16.8.作成、H21.4.23写真追加)



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