HILFERDING, R.,
Das Finanzkapital, eine Studie über die jugste Entwicklung des Kapitalismus , Verlag der Wiener Volksbuchhandlung Ignaz Brand & Co., Wien1910, pp vi+477

 ヒルファディング『金融資本論』初版。
 マルクス以後のマルクス経済学の古典。現代資本主義、独占、金融資本研究の必読文献とされている。資本主義における信用制度や株式会社制度に着目し、産業資本と銀行資本の癒着状況を金融資本とし帝国主義の根拠をなすものとした。

 有斐閣新書『ヒルファディング 金融資本論入門』第1章の扉には東京大学図書館蔵と思われる本書の標題頁写真が掲げられているが、第二版であり相当カビがきている。それに比べて所蔵本のコンデションは非常に良いものである。

 ドイツの古書店よりの購入。ルクセンブルグの『資本蓄積論』初版は常に多数在庫が登録ざれているが、本書はあまり市場に出てこないと思う。




標題紙(拡大可能)

(H16.9.作成)



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