ロンドン・ケインズ



 ロンドンへ行けば、初めての人も、リピーターも大英博物館には足を運ぶだろう。大英博物館のある地域がブルムスベリーである。博物館からラッセル・スクエアを通って北へ向かえば、すぐにゴードン・スクエア(Gordon Square)に着く。

標識があるし、番地が柱に書かれているからすぐ判る。黒の矢印の所がケインズのロンドンの家でである。


ケインズは何回かロンドンで転居したが、ゴードン・スクエア46がロンドンでの終のすみかである。ここにリディア・ロポコヴァと住んだ。チルトンの邸宅はきっと壮大なのだろうが、ここはこじんまりした建物である。現在は大学のセミナー・ハウスのようである。ロンドンの史跡には、玄関の壁に、ブルー・プラーグという案内板がある。

このあたりは、大学の施設のためか最初に訪問した時(1995年)と、ほとんど変化がない。よって、写真も前回撮影のままである(2019年5月再訪)。







ゴードン・スクエア50が、ブルムスベリー・グループの本拠地。ヴァージニア・ウルフ、クライブ・ベル、ストレイチーの名が刻まれている。隣の51番地がリットン・ストレイチーの旧居跡。









ロンドンの古書店

 

1995年ロンドン訪問時は、バーナード・クォリッチやマッグスという高級店はいかにも敷居が高く行っておりません。再訪時(2019年6月)では、ピーター・ハリントン(Petetr Harrington: 100 Fullham Road)という高級書店がこの5年ほどの間に台頭してきています。この店とは数回取引があり、訪問を予定していたのですが、時間の都合で行けませんでした。ただし、当時開催(ABA 稀覯書販売店連合:主催)されていたブック・フェアの同店ブースは訪問しました。

チヤーリング・クロスは、ハンフの『チャリング・クロス街84番地』を読んでから、行って見たかった所ですが、よく言われているように神田ほどの古書街でもありません。新本屋も多く、今はDVDを売る店などが増えているようです。この傾向は現在も続いています。よって、以前付けていたチャリング・クロス街の本屋地図を省略しました。

 

その他行った本屋(1995年)で比較的規模の大きいものは
・ Ulysses―――大英博物館付近(40 Museum Street)
・ Waterstone’s Economist bookshop―――London school of Economics 付近(Clare market, Portugal Street)。
です。これら書店は、再訪の機会はありませんでしたが、ネットで確認(2019年5月)したところ同所で営業しています。