機能シールドの装着時に発生する機能矯正力メカニズム
符号の説明 (2級)
1、上下結束ワイヤー
2、上顎唇側アーチ
3、下顎唇側アーチ
4、筋力
5、関節円盤
6、レテロディスカルパッド
符号の説明 (3級)
1、上下結束ワイヤー
2、リップパッド
3、上顎唇側アーチ
4、下顎唇側アーチ
5、傾斜防止アーチ
6、正中移動ガイドフック
7、舌圧排除空間
8、筋力
9、関節円盤
10、レテロディスカルパッド
この機能メカニズムは患者の潜在意識が操る機能力を顎骨及び歯牙に伝達するため、万一患者が自らの意思で
誤ったコントロールをした場合でも、上下床を繋ぐ結束ワイヤーの効果により毛細血管や神経が集中したレテロ
ディスカルパッドなどの各細胞組織に不正な負担をかけない顎矯正力が発生すると考えています。
不正顎位に戻ろうとする潜在意識による顎機能力動作は、アーチワイヤーによる歯牙への圧迫やリップパッドに
よる軟組織の異常機能を排除する作用時に発生する違和感を避けようとするため、正常顎位に進まざるを得ない
選択を迫られます。
よって顎機能の習慣及び顎位が矯正されるころには個人差はありますが歯牙もほぼ正常に並んでいる状態が期待
できます。
伸びる唇側弧線(下図写真)の作動原理図
<詳細>
平均歯列長径(半径) 39mm (a・b)
最大スクリュー移動距離 c=15 (mm)
既存値3辺のθ値 (Deg)
COSθ=(a2 + b2 + c2)/ 2ab
=(392+392+152) / 2*39*39
=2817 / 3042
=0.93(小数第2位四捨五入)
円弧α・β間の距離y (円周移動距離)
y =(θ/360)*2πr
=(22.17 / 360)*2π*39
=15.08 (mm)
y値とc値との差
y−c =15.08 - 15= 0.08 (mm)
東京臨床出版発行 矯正臨床ジャーナル誌2005年4月号でエキスパンジョンアーチ(伸縮弧線)として学術発表されました。