第九号
99/1/25 発行
空燃比の巻
1999年もよろしく!空燃比計ロガー付けました。
遅れ馳せながら、みなさん今年もよろしくお願いします。
TIサーキット走行会のあと、このハチロク日記は長〜い沈黙に入りました。超大作ばかり作っていたら小ネタでは書けなくなってしまったのです。「これではいけない。今年は軌道修正しよう。」というわけで、今年はちょっとしたことでもまめに書いていきたいと思っています。
ここから面白い話を期待されている方、すいません。今回は空燃比の話です。
さて、前回(10月くらいかな)から変わったことといえば、最も大きいのがピボットの「空燃比計ロガー(ADL)」が付いたことでしょう。ずっと前から欲しかったのですが、とにかく高い。定価49800円(やったかな?)するのです。さすがにこの値段では手がでません。半ば諦めていたところ、なんとリボルバーの年末セールで15000円になっていたのです。速効買ってしまいました。
このADLの特徴は、200rpm刻みにインジェクター開度や空燃比を記憶して、後で読み出せることです。
やっぱり、エンジンチューンしたからにはベストのセッティングで走りたいですからね。これでやっとスーパーAFCを生かせるというものです。後々はこのデータを元にECUのMAP変更まで出来たらいいなあと思っています。
取付は、はっきりいって面倒臭かったです。室内側の配線は自分でやったのですが、A/Fセンサーの取付から配線はリボルバーでやってもらいました。
最初レーシングコンピューター+210ccインジェクターでは、濃いかなあと思っていたのですが、そうでもないようです。今、スーパーAFCのボリュームは、800rpm、2400rpm、4000rpm、5600rpm、7200rpmの順で、−10%、+10%、+8%、+6%、+6%(全て±2%)というところです。これで空燃比は、街乗りでは14〜15で、全開では12前後です。街乗りでは、空燃比14.6くらいが乗りやすかったような気がするのですが、どんなもんでしょう?(誰にきいてんだ?)
本によると、たしか理想空燃比が14.7で、出力空燃比が12.5だったはずなので、それほどかけ離れていないはず。
アイドリング時の空燃比は、14.6くらいになるようにしています。
付けてみて分かったこと
(1)全開で8000rpmまで回すと、インジェクター開度は97%〜100%になる。
今は210ccインジェクターが入っており、7000rpm以上ではインジェクター開度が90%を越えるのですが、空燃比は出力空燃比に近い数値を示しています。ということは185ccのノーマルインジェクターでは、高回転で燃料が足りなくなると思われます。しかし夏に1度、185ccインジェクターのままでサーキット走行をしましたが、壊れはしませんでした。壊れるほど薄くはなかったのかもしれませんが、やはり容量に余裕があるほうが安心して踏めるでしょう。(ちなみに現在燃圧は2.9kです。ちょっと低いかな。この燃圧だと210ccインジェクターを駆動しきれていないかも)
(2)全体的に見ると、結構いい感じになっているが、それぞれの回転数でみると、ある回転で大きく空燃比が外れているところがある。
この前、空燃比とインジェクター開度をEXCELで表にしてグラフ化してみたのですが、3400rpmから4400rpmまでは薄く、そこから突如5400rpmまでは非常に濃くなるのです。
薄いところは、意図的にしてあるような気もしますが、濃くなるところは200rpm上がるだけで、インジェクター開度が10%ずつ高くなっているのです。
なぜかと考えていたのですが、これは私の勝手な想像ですが、ノーマルのTVISがOPENするポイントが、確か4600rpm(違ってたらごめんなさい)、レーシングコンピューターでのTVISがOPENするポイントが5000rpm(だったと思う)、そのため燃調に狂いが生じているのではないかと思うのです。すなわち、燃料噴射がTVISの変更に対応しておらず、元々のTVISがOPENするポイントで燃料を一気に増量するので、そこから実際にTVISが開ききってしまうまでは燃料が非常に多くなってしまうのです。実際5000rpmが最も濃くなっています。
5600rpmで、出力空燃比に戻るところからみても、その可能性は十分ありそう。
これだけは、サブコンとかではどうしようもないので、TVISのポイントをノーマルに戻すか、5000rpm仕様にあったMAPにしたECUにしないと対応できません。
一度、頼んでみようかなあ。
今後も、いろいろと試してみたいと思います。
セッティングのコーナーでも作ろうかなあ。