混声合唱のための「忍路高島」


こんせいがっしょうのための おしょろたかしま
北川 昇


 「追分節」は全国に広がる民謡の一種で、元々は現在の長野県で歌われていた馬子唄に由来すると言われている。馬子唄から派生した信濃追分が、やがて全国各地に広がっていった。現在では北海道の「江差追分」などが有名である。


 長年に渡り伝承を繰り返してきたため、それぞれの地方でも旋律や歌詞に諸説がある。今回は「江差追分」等で歌われる「本唄」と呼ばれる部分から歌詞と旋律を採用し、作曲した。第一部は幻想的な和声と日本民謡ならではの硬質な響きを織り交ぜて。第二部は、当時このように歌われたのではないかという想像を基に、男声のユニゾンと女声の合いの手というシンプルな構成で書かれている。

(2008年1月13日公開)


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