大日本武徳会 武専史料

                                                  平成15年 7月 作成

                                                伴家忍之傳研修所

 戦前に存在した大日本武徳会の武道家養成機関として、文武兼備の高等教育を実践し、幾多の人材を世に送ってきた武道専門学校は、終戦に至り大日本武徳会の解散の後、昭和22年初めに門を閉じた。
 この武道専門学校では国語・漢文の教育を兼ね、全国各地に残っていた重要な武術史料を借用し、学生に写本させ蔵していたが、最後の校長鈴鹿登氏はこの貴重な史料の散逸を危惧され、全点を引き取り保管された。現在は野風呂文庫として蔵されており、今までにも其の一部は公開されたり、研究家に供せられたりしているが全体を閲覧できる様にはなっていなかった。
 今回、野風呂文庫 鈴鹿館長様より特別の御配慮を得て、現在蔵している写本全体を写真撮影させて頂いた。剣術、柔術、弓術を中心としたものが、未見の史料を多数含む、臨写による膨大な武術伝書群である。
著名流儀だけでなく、武術流派大辞典にも未収のものや、技法の詳細な解説書も多数残っている。
武道研究家、歴史家等に益すること大なる史料群である。

現在閲覧準備中



                             写真上下共 野風呂文庫蔵
                                      [如水流理方之巻]