ちょうこくしつ座NGC253付近


NGC253付近


 秋の南天に人知れず浮かぶ系外銀河の写真です。秋の南の星空はとても寂しく、望遠鏡を向けることも希です。たくさんの一等星が輝く冬の南天と比べると、秋の南天で輝いている一等星は、みなみのうお座の「フォーマルハウト」ただ一つです。
 上の写真は、そのフォーマルハウトから東に約10度ほど行ったところにある、系外銀河NGC253の写真です。

 このNGC253は思ったより明るく集光率も高いので、5センチの双眼鏡で容易にその存在がわかります。双眼鏡で覗くと、この銀河の特徴である紡錘形の形がわかり、なかなか感動する天体です。一度機会があればのぞいてみてください。

 写野が広いので、上の方に写っている淡い銀河NGC247と、下方に写っている球状星団NGC288をともに写し込んだ写真です。派手さはありませんが、深宇宙を感じさせてくれる写真だと思います。

撮影条件
CanonNFD400mmF2.8+67カメラにて撮影
EM200赤道儀 BORG76ED+STVにて自動ガイド 露出30分
フィルム:エクタロームE100S(+1増感)
撮影地:奈良県上北山村
2004年11月撮影

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