ぎょしゃ座の星雲星団群


M36_M37 Image


 5角形をした形が特徴的な「ぎょしゃ座」の中には、大きな散開星団と散光星雲が存在しています。散光星雲は肉眼では見えませんが、散開星団は小型の双眼鏡でも十分観望対象となるので、観望には最適な天体です。上の写真にも左隅にM36が、その右上にはM38が写っています。その他にも小さな星団や星雲が写っていて、見ていると面白くなる写真です。

 このぎょしゃ座の星雲と星団群を詳細に写しとりたかったので、BRC望遠鏡で4コマずらして撮影を行い、パソコン上で写野を合成して仕上げたのが上の作品です。長焦点の威力が発揮され、星団の星、一つ一つまでも星に分離してくれました。また「まが玉星雲」と呼ばれるIC405の特徴的な構造までも写ってくれて、苦労の甲斐があった作品です。
 星雲と大きな星団が、これほど近くで輝いている星域も珍しいですよね。貴重な星域だと思います。

 大きな画像(横幅1000ピクセル)を下に載せてみましたので、よろしければご覧になって下さい。

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撮影条件
BRC250C+Mamiya69フィルムホルダーにて直焦点撮影
MS5赤道儀 BORG76ED+STVにてガイド 露出60分×4
フィルム:エクタロームE200(+2増感)
PhotoshopCSにて4コマモザイク合成
撮影地:奈良県大塔村
2005年11月撮影

月刊天文ガイド入選作品

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