銀河系の中心へ


銀河中心


 私達が住む銀河系(天の川)の中心方向を狙った写真です。ちょうど画面の中央付近が、銀河系の中心と言われており、このずっと奥にはブラックホールが存在しているのかもしれません。そんなことを想像して星空を眺めてみるのも楽しいかもしれませんね。
 左上には有名な散光星雲「M8とM20」が輝いており、右下の方には双眼鏡で見ると楽しい散開星団「M6とM7」が星を集めています。また、ところどころに存在している小さなHII領域も、天の川の暗黒帯に小さな花を咲かせているようです。

 天の川を横切る暗黒帯が、左上から右下へと流れるよう構図取りしました。ちょうど対角線構図になったので、写真の安定感と迫力が感じられる作品になったと思います。
 こういった繊細な描写が必要な星域には、デジタルよりも中判銀塩の方がまだまだアドバンテージがあるようですね。

 撮影条件
NFD300mmF2.8+67カメラにて撮影
P-2赤道儀 miniBORG45ED+GA2にて眼視ガイド 露出30分
フィルム:エクタロームE100S(+1)
撮影地:奈良県十津川村
2005年6月撮影

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