旭 神社 縁起
『河内国渋川郡賀美郷橘嶋荘正覚寺村
 旭牛頭天皇若宮八幡宮縁起』について


 『縁起』(外題には『橘嶋庄両社縁起』)上下二巻は、その奥書によれば、享保
15年神社に昔から伝わっていた縁起は、その書体が凡庸であったため、次の
殿上人
  外題     兵部卿宮貞建親王
  上巻 第一段 日野大納言資時卿
     第二段 庭田中納言重孝卿
     第三段 久世前中納言通夏卿
  下巻 第一段 千種宰相中将有敬卿
     第二段 五条大蔵卿為範卿
     第三段 冷泉三位宗家卿
に揮毫を請い、絵を
     畫所預大蔵少輔藤原(土佐)光芳
が書いた。

 表紙は蘇芳色の地に、金銀で飛竜・雲竜の文様を織り出し、発装金物、軸端

覆は真鍮誠で、波に漂う橘を毛彫。題箋は絹。料紙は、厚手の鳥の子紙、金泥
で界を引き、天地は金銀の箔など贅を尽くした作りとなっている

 尚、詳しくは、神社発行
『旭神社縁起』をご覧ください。