オリジナルの心地よさをつくる


白馬の家

家の中に立つ一本の木

豪雪を支える装置


  

Copyright(c)2004
K.ASADA ARCHITECT & ASSOCIATES
 


撮影/篠沢新、浅田耕一 
・山を愛し、登山やスキーが大好きなご夫婦。北アルプスが見える所に住みたいという永年の夢を、長野県白馬村に実現しました。

・白馬といえば豪雪地帯。
冬には4m近い雪が積もります。この積雪荷重に耐え、いかにゆったりとした開放的で穏やかな空間を創るかが課題でした。

・切妻の大屋根で全体を包み、その屋根を支える装置として、「
家の中に立つ一本の木」をイメージし、空間を創りました。
 この太い一本の木=大黒柱は、屋根を支えるだけではなく、生活空間の拠り所となる安心感を与えてくれます。

・また、自然をより楽しむために2つのステージを配しました。
 居間・食堂の延長に設けた木製デッキのある「
空中テラス」は、6mの大開口を開け放すことで、居間・食堂と一体となり、林間の風や木々のさざめきを感じながら、北アルプスの眺望を存分に楽しむ事ができます。
 もう一つは、基礎部分を利用した「
大地のテラス」です。木々に囲まれ落ち着いた静かなこのスペースは、自然の移ろいを感じながら、憩うも良し、物思いにふけるも良し、バーベキュー、薪割りなど様々に利用できる、家と大地をつなぐ場となっています。

・このように大黒柱を中心として、大屋根で囲まれた空間は、自然の中にしっくり佇みながら、山仲間、スキー仲間が楽しく集う場となります。