画材店に行くと、多くの絵具や油、筆などがあります。
 デッサンはモノクロームで描くものから着彩するものまで幅広くありますが、私の場合は、モチーフを決めたら キャンバスに木炭を使ってモノトーンで描いています。
 彩画は、油絵具を使って下色をつけ、主描写は周りから塗って、完成させます。
このような制作過程で使っている用具を紹介します。

油絵制作現場の様子

デッサンの用具

I キャンバス ..説明を読む
 絵を描くための支持体です。大きさ・型・材質によりいろいろあり、モチーフに合わせて形や大きさを選べます。
 形は縦横の比率により、S・F・P・M型があります。材質は麻布が一般的で目の細かさにより、細目・中目・荒目があります。
 初めは4〜15号ぐらいの大きさで、縦横のバランスがよいF型・中目が使い
やすいでしょう。 閉じる

J イーゼル ..説明を読む
 大きく分けて三脚型とH型があり、安定性のよい木製と軽量のアルミ製があります。
 私は、油絵サークルで保管している(市の備品?)三脚型の木製イーゼルを使っています。 閉じる

K 木炭 ..説明を読む
 棚やぶどうの木を蒸し焼きにして炭化させたもので、太・細、硬・軟、丸・角型などあります。
 好みにあったものを用意するといいでしょう。 閉じる

L フィクサティーフ ..説明を読む
 木炭でデッサンした後、木炭を定着させて落ちないようにするために使います。
 スプレー式のものが便利でしょう。 閉じる

M ジェッソ ..説明を読む
 キャンバスの地塗りにジェッソを使っています。
 白色、又は、クリーム色がいいでしょう。 閉じる

彩画の用具

@ 油絵具 ..説明を読む
 油絵具は顔料を乾性油を主とする触剤で練り上げたものです。しっとりとした艶やかな絵具で、基本色は12色です。
 基本色は、
  •   ウルトラマリーンライト
  •   コバルトブルー
  •   ピリジャン
  •   パーマネントグリーンライト
  •   パーマネントイエローレモン
  •   パーマネントイエローディーブ
  •   イエローオーカー
  •   ピュアレッド
  •   ローズマダー
  •   バーントシェンナ
  •   アイボリーブラック
  •   パーマネントホワイト
 私の場合は、アイボリーブラックの代りにインジゴ、バーントシェンナの代りにインディアンレッドを使用し、他の色も30色程度揃えています。
 尚、混色をすることにより、たていての色は出せるようになっています。 閉じる

A 画筆 ..説明を読む
 丸筆、平筆と平筆の穂先を角丸にしたフィルバードなどがあり、穂先も豚毛、馬毛、牛毛、セーブルの毛があり、軟らかいもの、硬いもの、 長短さまざまあります。
 比較的硬い油絵具を画面に置く場合は豚毛などの硬毛筆を、溶き油でサラサラした油絵具を使う場合はセーブルなどの軟らかい筆を 使います。
 初めは4〜16号ぐらいの平筆と丸筆をとりまぜて10本程度揃えましょう。 閉じる

B パレット ..説明を読む
 絵具わ出して並べたり、色を混ぜたりする用具で、木製と紙製があります。
 木製は紙製より高価ですが、使い終わった後の手入れをきちんとしておけば長く使えます。 閉じる

C ペンティングナイフ ..説明を読む
 キャンバスの上に絵具を筆よりも厚く塗ったり、画面を削ったりするのに使います。
 又、パレツトナイフの代用として、バレット上の絵具の整理にも使えます。 閉じる

D 溶き油 ..説明を読む
 溶き油は油絵に欠かせないもので、絵具を薄めたり、固着力を高めたり、艶を与えたり、透明性をもたせたりいろいろな役割を果たします。 それだけに種類も多く、乾性油、揮発性油、調合油があります。
 私の使っているペインティングオイルは複数のオイルをバランスよく配合た調合油ですので、難しく考えなくてすみ便利です。 閉じる

E 油壺 ..説明を読む
 溶き油を入れるのに使いまする油壺は、一度使用した油は捨ててたえず清潔にしておきましょう。 閉じる

F 筆洗油 ..説明を読む
 筆の絵具を洗い落とす筆洗油には油性と水溶性のものがあります。
 私の場合はリンス入りのブラシクリーナー(油性)を使っています。 閉じる

G 筆洗 ..説明を読む
 筆洗油を入れるのに使います。 閉じる

H ルツーセ ..説明を読む
 絵を修正する時、及び、絵が完成して乾けば空気に触れて劣化するのを防ぐために、表面に塗ります。 閉じる

他に揃えるもの

N 古布 ..説明を読む
 キャンバス上の絵具を拭き取る時や筆を手入れする時に使います。 閉じる

O 用具箱 ..説明を読む
 油絵用具一式を入れる箱。持ち運びに便利です。 閉じる

その他には、スケッチブック、鉛筆(B4)、デジカメなどを使っています。

1話 用具を準備する

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画材の使い方

油絵具
 チューブのお尻の方から絞って使います。チューブに残った絵具はきれいに拭き取りしっかりとふたをすることを習慣づけることが大切です。 しかし、残った絵具が固まってふたが開かなくなった時は、ライターかお湯で温めると開けやすくなります。

画筆
 新品の筆は糊で固めてあるので、水洗いせず、毛束がバラバラになるまで指でほぐして使い始めます。
 平筆は主に画面に色をのせるのに使い、丸筆は形をとったり、点描技法などのさいに使います。  使い終わった筆は、古布で絵具を拭き取り、筆洗油で洗い、更に台所用洗剤をつけてよく洗い、水又はお湯で洗い流します。 よく乾かして保管します。

溶き油
 塗り重ねる絵具層は、描き始め→中期描画→仕上げの段階と上層部へいくほどペインティングオイルを少なくします。  又、薄く塗りたい時は絵具に対してオイルを多く、厚く塗りたい時は少なくして描きます。


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