アジア・アウトリーチ・AR235

 「イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。『わたしには天においても、地においても、 いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。 そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいた すべてのことを守るように、彼らを教えなさい。 見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。』」)(マタイによる福音書28:18~20

 モンゴルにおける大宣教命令学院(GCI)のプログラムは1997年に開始しました。長い歴史の中で、 モンゴルにおける第一世代の働き人やリーダーたちの内の80%がGCIでの学びを受けています。
マタイ28章18節から20節に記されている、主イエス・キリストがご自身の教会のために命じられた大宣教命令は 、二次元の性質を含んでいます。そのため、教会は主に二つの使命を達成する役割を担っていると、 私たちは信じています。
 第一は、大宣教命令という水平的な次元です。すべての国々の民に神のことばを宣言し、人々を回心させ、 教える使命です。
 第二は、文化命令という垂直的な次元です。地域や社会コミュニティーを立て上げることに関わり、 生活様式や習慣の基盤にある社会の既存概念を改変させることです。

 このような確信に立って、大宣教命令学院(GCI)はモンゴルにおける2つのグループのクリスチャンを助け、立て上げることを目指しています。

1) 地域教会の牧師やリーダー

 私たちのリーダーシップ・コースは、牧師が聖書に対す る知識と理解を深めるために作られています。聖書的な指導者の姿と教会の使命について学び、 教会リーダーたちが自身の働きや日常生活の中への組み込み方を学びます。こうすることで、 牧師たちが自ら学んだ内容を自分が所属する会衆に対して長期的に教え伝えていけるのです。 その結果、クリスチャンコミュニティーは強く立てられ、教会は近隣地域に福音を届け、 教会を開拓していくことができるのです。

2) 就業しているクリスチャンたち

 このカリキュラムの目標は、社会が変えられるために、神の国と教会の宣教についての理解を拡大していくことにあります。社会で働いているクリスチャンたちが、互いとのつながりを強めて交わるグループをつくれば、それぞれが職場において聖書の真理に立った正義を求め、福音による良い影響をもたすことができます。社会にある腐敗に対して戦い、仕事やビジネスを通して関わっていく数千人もの人々に、聖書的な影響を及ぼすことができるのです。

 私たちは、教会がキリストの油注ぎによって力を受け、大宣教命令に対する理解において成長することを願っています。大宣教命令の広さと深さを知ることによって、互いに力を合わせてモンゴルの人々がキリストの弟子とされるため、主のために働くことができるのです。私たちは、このような働きのために、指導的で取りまとめ役となってくれる人を派遣したいと考えています。みことばを語り、これを教え、教会やビジネスリーダたちとの関係を築きながら、大宣教命令学院の効果を広めてほしいと願っています。その人は、既存のカリキュラムをグループ研修用に再創作する中心人物にもなるでしょう。新しいカリキュラムは、大宣教命令学院の卒業生たちが、自分たちの所属教会での様々な学び会における教材になる予定です。このよ うな人物をフルタイムのスタッフとして雇うには、毎月約 47,000 円が必要となります。ぜひ、この働きを覚えて祈り、 もっと多くのリーダーが立てあげられていくようにご支援 くだされば幸いです。

大宣教命令学院の卒業生が現在、世帯をキリストに導くために私たちとともに働いています。

 アマラーさんは、美術の先生であり 4 人の母でもあります。彼女はウブス地方にある「エターナル・ブレッシング・チャーチ」(永遠の祝福教会)のリーダーです。彼女は大 宣教命令学院における第1と第2レベルの学びを 2004 年に受講しました。当時彼女は大学生で、回心したばかりの信者でした。
 大宣教命令学院での学びを通して、彼女はキリスト教の基礎的な理解を受けた、とあかししています。十字架の力を知ったことで、主との関係や主への献身に根本的な影響 を受けました。夜に行われたミニストリーの時間において、彼女は聖霊の充満を受けて、これによって彼女は福音を積極的に証する人となりました。大学が休み入ったある 時、彼女は帰省したのですが、その際、故郷にいる友だちや同級生をキリ ストのために導き続けました。結果的にここで新生した信者たちが一つの 教会の群れとなり、アマラーさんはこの教会を 7年間指導しています。そ の傍ら、彼女は地域の高校で美術教師として働いています。アマラーさん はまた、ウブス地方のキリスト教会のフェローシップの取りまとめ役をしています。2020 年、彼女は私たちの「ウィンター・キットと食料プログラム」を熱心に取り入れて、 貧困世帯への支援の働きに協力してくださいました。その ようにして彼女は自分の地域を祝福したかったのです。
 アマラーさんは、ウブス地方にある教会のリーダ―たちを立て上げるために、大宣教命令学院の開催を願っています。1 期間の学びを受けるには1人約 9,500 円が必要と なります。リーダーを訓練し地域に福音の力がもっと現さ れることに協力していただければ幸いでごいます。



アジア・アウトリーチ・ジャパン・・・アジア・リポート No.235

もどります。


asian report  ASIAN OUTREACH JAPAN Official Website
APRIL - JUNE 2021.