アジア・アウトリーチ・AR231

 (前号のあらすじ)マレーシア人のボランティア・スタッフであるピーターは、ミャンマーのヤンゴンで働いて7年になるいとこを訪ねた。そして現地のヨハネ牧師の食糧提供の働きを聖書学校の生徒たちと行った。


 自分たちの良い行いによって種をまき、それによってたましいが救われることを、誰もが願っていることだろう。 食料を渡した時、私たちはこの貧しい人々がイエス・キリストの福音を信じて救われることを期待している。しかし、 すぐにはそうならないかも知れない。そこで、ヨハネ牧師はこのように言った。「私たちがこの食料にひもをつけない まま与えることができるなら、それが神様の愛(無条件な神様のやさしい愛)をあかしすることになる」と。 ヨハネ牧師とチームは今後12か月間、月一回の食料提供を続けていく予定だ。ヨハネ牧師や彼の下にいる生徒たちは神様 のことばに対して大きく開かれた心をもっている。学びを受けた生徒たちはいずれ故郷の村に戻って福音を伝え、 教会を開拓するだろう。その中にはまだ15歳の生徒も一人いる。

 ヤンゴンには孤児院が複数ある。その背景には貧困、片親世帯の増加、といったものがあり、経済的に子どもを 養育するのが困難なのである。私はヨハネ師の管轄下にある3つの孤児院を訪問した。そのうちの一つについて情報を集め、 アジア・アウトリーチからの支援を検討している。この孤児院はヴィクターと彼の妻ナンシーによって運営されている。 ヴィクター自身も叔父(おじ)によって養育された経験をもっているため、孤児や恵まれない子どもに対する特別な思いをもっている。 孤児院の子どもたちに将来の夢について尋ねると、看護師、医者、教師、エンジニア、歯科医師など、すばらしい答えが返ってくる。 子どもたちは本当にかわいい。

 ミャンマーには多くの必要がある。そしてたくさんのことが行われる必要があり、たくさんのことを行うことができる。経済的な支援は必要であり重要だが、それさえすれば良いというわけでもない。ヨハネ師のように現地の人々と共に歩み、その住んでいるところに手を伸ばして福音による良き影響を与えていかなければならないのだ。今回の旅によって私は大きな祝福と恵みを受けた。 神を愛し、神の愛を人々に伝えたいと願っている遠い国に住んでいる神の家族と出会ったからだ。もう一度彼らを訪問して励ましたいと願っている。この記事を読んでいるあなたもヤンゴンへ短い旅行をして、そこにいる兄弟姉妹を励ますことができる。主イエス様は「受けるよりも与える方が幸いである」と言われた。

 「子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行いと真実をもって愛そうではありませんか。」
(Ⅰヨハネ3:18)



アジア・アウトリーチ・ジャパン・・・アジア・リポート No.231

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APRIL - JUNE  2020.