千里南公園には多くの歌碑があります。
ここではそれらをご紹介します。


茜草指 武良前野逝標野行 野守者不見哉 君之袖布流
あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる
  万葉集巻一 額田の女王

君がため 山田の澤に 恵具つむと 雪消の水に 裳の裾ぬれぬ
  万葉集巻十

岩走る 垂水の水の はしけやし 君に恋ふらく わが心から
  万葉集巻十二

防人に 行は誰が背と 問う人を 見るが羨ましさ 物思もせず
  万葉集巻二十

七重八重 花は咲けど母 山吹の 三乃ひとつだに なきそかなし記
  後拾遺和歌集(巻十九) 中務卿兼明親王(987年没)

日々是好日
  雲門文えん禅師(949年没) 雲門広禄

春に百花あり 夏に涼風あり 秋に紅葉あり 冬雪ありて涼しかりけり
若し閑事に心頭にかかぐ無くんば 便ち是れ人間の好時節

  道元禅師(1253年没)

婦る池や 蛙飛込 水のおと
  松尾 芭蕉 1686年の作

痩かえる まけるな 一茶 是にあり
  小林 一茶(1763生まれ)

朝かほに 釣瓶とられて もらい水
  加賀の千代女(1775年没)

石ふみは鏡ならねど ことの葉に 向かえばうつる ありし世の影
  僧 良盛 安政五年(1858年)

やははだの あつき血潮に ふれも見で さみしからずや 道を説く君
  与謝野晶子 (明治十一年(1878年)生まれ)

和田津海の 沖に火もゆる 火の国に われあり 誰ぞや おもはれ人は
  白蓮 (明治十八年(1885年)生まれ)

月落鳥啼霜満天 江楓漁火対愁眠 故蘇城外寒山寺 夜半鐘聾至客船
  張継 天宝年間