ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-

ジャンル:対戦型シューティング
メーカー:SNKプレイモア
ハード:PS2 / PS3 (PS2アーカイブスにてプレイ可能)
プレイ人数:1~2人
音声:フルボイス
公式サイト
PS2ゲームアーカイブス版の入手とダウンロードはこちら

はじめに

よいゲームには修飾としての演出強化こそすばらしい。今日はそんなお話です。

本作の基本は2D縦スクロールシューティングとなります。
しかし不通の縦STGではなく対戦するSTGなのです。
対戦といっても相手と打ち合うわけではなく、リプレイ感覚でどんな内容なのかを順に見ていきましょう。

まず1pプレイの場合、自分の操作するエリアは画面左側にあり、それと同じ画面が右側にもあります(ぷよぷよ、テトリス、コラムスといったパズルゲームに近い画面構成で、あちらでブロックお積んだり消したりする縦長フィールドを使って2D縦STGをやりつつ相手より長く生き残ることを目的に立ち回るのが本作の基本ルールとなります。標準では対戦数は3セット勝負でどちらかが2勝した時点で決着)。
その相手フィールド(この場合は右側)ではコンピュータもしくは2Pが自分同様生き残るべく弾を撃ったりボムを打ったりしてがんばっているのです。

勝負途中の悲喜交々

こちらが敵を倒すとその爆風に周囲の敵が巻き込まれて連縛が起こります。
それをうまくつなげることで、ぷよぷよで言う連鎖となり、おじゃまぷよよろしく相手に敵を送り込むことができます。それをうまく撃破すると「エキストラアタック」となってより強力な敵を送り返すことができます。
その他、丸ボタンを押し続けると敵の撃破量により最大3段階までたまるチャージショットを放てるようになります。それと通常ショット、ボムを駆使してプレイをすすめていきます。
これら攻撃方法は大量に用意されているキャラクタ毎それぞれ異なる威力&範囲を持っていますので、ぜひヤンヤンとかタイムちゃんとかヤンヤンとかトリブタさんとかダークランそれからヤンヤンなど、ぜひ自分のお気に入りキャラを見いだして楽しんでいただけましたらと思います。

なんだかこう書きますと、どうもややこしいゲームのような感じがしてしまっていけません。
遊び始めの当所はぜひ上に書いてあることほとんど忘れて、しかも難易度を最低にして触れてみてください。
2D縦STGで、丸ボタン押せば弾が出る、罰を押せばボムが出る。それだけの理解で最低難易度なら十分クリア可能なバランス調整が施されてあります。すごいことです。
チュートリアルを強制せず、やりながらルールを覚えられる環境を難易度の調整で実装したからこそ本作をたまらなく素晴らしく思うのであります。
そうそう、タイトルガメンでコントローラーを触らず放置しておくとチュートリアルデモ(フルボイス)が始まり本作のルールを説明してくれますのでそちらも参考にしてください。

ゲームマシンとしての「高性能」の価値を考察する

本策の始祖はネオジオ時代に産声を上げ、PS2版でも隠しキャラ3人の個別シナリオでクリアデモを見るとそのネオジオ版で遊べるようになります。
そのオリジナルを遊んでいて、ふと看過できないおもしろ進化を見止めたので、ここにご報告させていただこうと思います。
まずネオジオ版を遊び、私的感想ながら大変感動しました。すごい、ネオジオすごいです。オープニングでアニメーションしていました。バトル中結構しゃべってました。その声もメガドライブ版バーチャファイター2とかと比べるとかなり綺麗でして、拝啓スクロールにもエフェクトかかっていて。最高級16bitマシンの貫禄をまざまざと見せつけられた心地でした。
ただ!!・・・そこではPS2版と比して、プレイ間にかかわる厳然たる差異があったのです。
それは何か。
PS2版では、サウンドが完璧な形で鳴らされていたのです。
旧来ハードでは音源の同時発音数が限られており、その制約からサウンドが一定量以上同時に鳴るとVGMの一部パートが消えうせる、もしくはボイスと効果音を同時に鳴らせないといったことがありました。
このネオジオ版でも爆発音とヒット音が重なったときはヒット音が優先される、場面によってショット音が消える状況が間々起こるのですが、その状況がPS2のスペックにより解消されたらしく、ゲーム中流れる大量の音が全て間引かれずに全て再現されているのです。
これは凄い。機械の進歩はゲームそのものにも良い影響を生じるまさに実例であります。
そんなこんなでこのソフトは「目を使わないプレイ」においての情報保証が音響面から頗るすばらしいのでありました。

「だれでもあそべるゲーム」が遂げられつつあるティンクル世界

せっかくですので、下記に他にもこのソフトが目を使わずに遊べる要素をまとめます。
1.左スピーカからは1p画面での音が流れ、右では2p側のそれが流れる。それを了解すれば状況の把握は容易。
2.敵にショットが当たると音がするため、それをヒントにチャージショット、ボム、種々の戦略を遂げられる。
3.画面下に張り付くような位置取りをしていればそうそうやられることはない。
4.シナリオデモもぷよぷよの漫才デモライクな雰囲気なのですがすばらしきフルボイス。ストーリーではそちらを楽しみながらゲーム部分を遊べる面白さがあります。
ご購入の際はぜひ参考下さい。

パーティゲームとしての本作

本作を一人用ゲームとして考えた場合、ストーリーを2~3週もすれば、隠しキャラ含めて全て出ていることでしょう。
しかしそこで終わってしまうのは本作を遊ぶ上で幾分もったいないと確信します。
ぜひ一度、友人知人ご家族と対人戦を行ってみてください。
えてして良いゲームは対人戦の時こそ輝きます。
キカイオーの分かってる人同士でのロボットアニメ風プレイ、キャリバーでの人により独特の息吹を吹き込まれたキャラとの対決、超DBZの技の応酬。どれもこれも相手が人間であればこそ花開く作品たちです。そして私はこのティンクルはそういったソフトの1つに間違いない深さを持つ作品だと以下の理由により確信する次第なのです。
連鎖を狙うべく貯め攻撃を多用する、相手のチャージLv2攻撃によりこちらへ出現したおじゃまキャラをボムで消し去る、
エクストラアタック合戦により互いのフィールドにあふれかえる敵キャラ集団。それを往なしながら手連で手当たりしだい迎撃すると処理落ち。
これら駆け引きは相手の出方を見ながら行っていく要素を他聞に含んでいます。下手を打てば相手にとって有利な状況をこちらが作り出してしまう恐れが生まれるからです。
1pモードでは相手がコンピュータなこともありそういった駆け引きを楽しめる余地が無いわけではないけれどもそれほどあつくもなく、誤解を恐れず申し上げるならばCPU戦は体験コース・・・、それがこのゲームにおける一人用モードの、特に低難易度設定の意味であり価値であるよう感じています。
以上の理由により、場合によっては一人プレイをやっただけだと、ともするとゲームとしてはあんまりおもしろくないソフトだとの感想を抱かれる可能性がある、これは少なからずもったいないよう思われます。
しかしなのです。重ね重ねになりますが、本作には一生遊べる楽しさが詰まっております。
上述のとおりやりこみを吸収するテクニックが数多くありながらゲームそのものの敷居は限りなく低い。慣れて自分なりの戦術を組めるようになればかなりの実力に至ることができます。
その実力をもっての対人戦は、自分の習熟でいくらでも勝率を伸ばせるすばらしいバランス。
もしお店で見かけられたら、あるいはPS2ゲームアーカイブスをご利用いただき、軽い気持ちでぜひ触れてみてください。


プレイガイド@視力障害対応

@@基本操作@@

ゲーム中の操作を説明します。
丸ボタン:単発ショット
  (押し続けることでチャージ攻撃を打てる、最大3段階)
罰ボタン:ボム
四角ボタン:オート連射(そんなに早くない)
方向キーOr左スティック:移動
スタート:ポーズ

環境設定

タイトル画面からアクセスできるオプション画面の説明です。

オプションへの入り方=>

タイトルガメンで
スタート


オプション画面の中身

項目は縦に並んでおり、
上下で項目移動
左右で値の変更
なお、上下移動は端でつきあたらず循環するので注意してください。

以下、オプションのならび順です。
項目名、標準値の順に記しています。

ゲームレベル:デフォルト=3
(1,2,3,4,5から選択します。
プレイヤー:デフォルト=3
(1,2,3,4,5から選択します。ストーリーモードの残機数を設定するところです。5にすると5回コンティニューできます)
VSラウンド:デフォルト=3
(1,3,5から選択)
スローモード:デフォルト=On *Offにすると処理落ちが亡くなります。
バイブレーション:デフォルト=On
オートセーブ:デフォルト=On
デモボイス:デフォルト=On
サウンド:デフォルト=ステレオ
キーアサイン
セーブ
ロード
デフォルト:標準に戻す
ランキングクリア

ご参考
下記操作で初期設定へ戻せます。
オプション画面を開いたら



ここで警告ダイアログが出るので



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