伊勢國神戸藩の代官(大庄屋)水郡善之祐の嫡男。 嘉永5年(1852)生まれ。父善之祐と共に天誅組の義挙に参加した。 紀州藩兵に捕縛されるも、15才未満の為特赦される。父に似て勤皇の志篤く、 慶応3年(1867)12月鷲尾侍従の軍に加わり、北越に転戦して功があった。 明治3年(1863)東京府小属に任ぜらるもこれを辞し、同5年4月米國で勉学し、 同7年11月宮内省属官となる。 大正3年(1910)7月18日歿59才。 辞世句 現身の此世の旅も今日限り 神の御そばに帰り侍べらん