【皇別 若狭 笠氏系図】
【始祖】笠節文(黒童子神)

【世系】若狭 笠氏の始祖節文(たかふみ)は、若狭彦、若狭姫両大明神垂迹の時に奉仕す。以後代々社務職を相続す。 第7代景正迄は甚だ長壽なり。

【傳説】『若狭國鎮守一二宮縁起』を見るに「霊亀元年(715)9月10日若狭國遠敷郡西郷之内、霊河の源流にありし白石の上に、 神人、初めて跡を垂れ坐す。其形俗躰にして、唐人の白馬に乗り給ふが如し」と云ふ。 今、若狭彦大明神とお呼びする神は是なり。その後、節文は仮の御座所にて大明神に謁見し奉仕す。 大明神は神館の地を求めらるにより、節文を従へて天空を駆け、雲上を乗馬して若狭國を照覧され杉の木立に囲まれし処を、 御座所とお決め遊ばされたるによって、節文は其処に一宮社殿を造営し奉祭す。よって一宮は「節文が子孫を以て永く社務 とし一代は神となり一代は凡(ひと)となり「笠」を以て氏姓と為す可し、後世迄此義を改むること勿れ」と云ひ傳ふなり。 此神の垂迹したること正史に載せず奇異なる可し。或人曰く若狭彦大明神垂迹の事、 高句麗始祖王朱蒙の説話に似たるとかや。
 


　　 ∴笠陰陽助兼陰陽博士
(32)名高([808]-871)
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　　 ｜笠　　　　　　　｜笠　　　　　　｜笠
(33)助文(　　-　　)　　■ ([835]-　 ) 持文(　 -　 )
　　 ↓　　　　　　　　｜社務
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜笠
(34)　　　　　　　　　 ■ ([862]-　 )
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　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜笠
(35)　　　　　　　　　 ■ ([889]-　 )
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　　 　　　　　　　　　∴①笠　号黒童子神
(36)　　　　　　　　　節文([916]-　 )霊亀元年(715)9月10日於若狭國遠敷郡
　　 　　　　　　　　　｜社務　　　　若狭彦大明神垂迹之時節文為眷属奉仕
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜②笠
(37)　　　　　　　　　利文([943]-[1061])壽117歳?
　　 　　　　　　　　　｜社務
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜③笠
(38)　　　　　　　　　豊文([970]-[1083])壽112歳?
　　 　　　　　　　　　｜社務
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜④笠
(39)　　　　　　　　　豊景([997]-[1099])壽101歳?
　　 　　　　　　　　　｜社務
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜⑤笠
(40)　　　　　　　　　奉景([1024]-[1134])壽109歳?
　　 　　　　　　　　　｜社務
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜⑥笠
(41)　　　　　　　　　守景([1051]-[1143])壽91歳?
　　 　　　　　　　　　｜社務
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜⑦笠
(42)　　　　　　　　　景正([1078]-[1174])壽95歳?
　　 　　　　　　　　　｜天永2年(1111)6月撰述於若狭國鎮守一二宮縁起
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　　 ｜⑧笠　　　　　　｜
(43)景遠([1105]-　　)　｜
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜⑨笠
(44)　　　　　　　　　景安(1138-1217)
　　 　　　　　　　　　｜神主職始
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　　 ｜⑩笠　　　　　　｜牟久次郎大夫　　｜　　　　　　　　｜牟久四郎　　　　｜
(45)利景(1162-1227)　 景基(　　-　　)　 僧泰賢(　　-　　) 景房(　　-　　)　 僧仙印(　　-　　)
　　 ｜神主　　　　　　↓　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　 ＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋
　　 ｜⑪笠　　　　　　｜牟久弥四郎　　　｜大和房　　　　　｜多田女房
(46)景尚(1183-1252)　 景茂(　　-　　)　 僧舜悳(　　-　　) 女子(　　-　　)
　　 ｜神主　　　　　　↓
　　 ＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋
　　 ｜⑫笠　　　　　　｜　　　　　　　　｜牟久三郎大夫　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜
(47)景継(1205-1299)　 僧實尚(　　-　　) 景氏(　　-1277)　 景高(　　-1258)　 景範(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)
　　 ｜神主　　　　　　↓　　　　　　　　↓　　　　　　　　↓　　　　　　　　↓
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　　 ｜笠弥太郎　　　　｜⑬笠　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜
(48)景宣(　　-　　)　 光景(1245-1304)　 朝景(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)
　　 　　　　　　　　　｜神主　　　　　　↓
　　 ＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋
　　 ｜⑭笠　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜　　　　　　　　｜
(49)景盛(1274-1316)　 景雄(　　-　　)　 景直(　　-　　)　 景重(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)
　　 ｜神主　　　　　　↓　　　　　　　　↓
　　 ＋――――――――＋
　　 ｜⑮笠　　　　　　｜笠
(50)景文(1312-1355)　 景平(　　-　　)
　　 ｜神主　　　　　　↓
　　 ＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋
　　 ｜⑯笠　　　　　　｜笠九郎四郎　　　｜笠乙法師丸　　　｜比丘尼
(51)忠景(1334-1360)　　某 (　　-　　)　　某 (　　-　　)　 女子(　　-　　)
　　 ｜神主
　　 ＋――――――――＋
　　 ｜⑰笠　　　　　　｜笠源三
(52)義文(1357-1400)　　某 (　　-　　)
　　 ｜神主
　　 ｜
　　 ｜⑱笠
(53)高文(1386-1477)
　　 ｜神主
　　 ＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋
　　 ｜笠次郎太郎　　　｜笠蔵人　　　　　｜　　　　　　　　｜
(54) 某 (　　-　　)　　某 (　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)
　　 　　　　　　　　　｜
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　　 　　　　　　　　　｜
(55) 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜
　　 　　　　　　　　　｜⑲笠
(56)　　　　　　　　　高景(1461-1536)
　　 　　　　　　　　　｜神主
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　　 ｜⑳笠　　　　　　｜笠小五郎
(57)元文(1486-1519)　　某 (　　-　　)
　　 ｜神主
　　 ＋――――――――＋――――――――＋――――――――＋
　　 ｜21笠　　　　　　｜笠源三郎　　　　｜　　　　　　　　｜
(58)慶繁(1510-1555)　　某 (　　-　　)　 女子(　　-　　)　 女子(　　-　　)
　　 ｜神主
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　　 ｜22笠　　　　　　｜笠孫四郎　　　　｜笠源十郎　　　　｜笠孫五郎　　　　｜笠龍若丸　　　　｜笠龍房丸
(59)慶景(1533-1558)　　某 (　　-　　)　　某 (　　-　　)　　某 (　　-　　)　　某 (　　-　　)　　某 (　　-　　)
　　 ｜神主
　　 ｜23笠
　　景明(1556-1603)
　　 ｜神主
(60) ｜
　　 ｜24笠
　　秀文(1578-1651)
　　 ｜神主
　　 ｜25笠
(61)元秀(1599-1644)
　　 ｜神主
　　 ｜
　　 ｜26笠
(62)光文(1628-1673)
　　 ｜神主
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(63) ｜
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　　 ｜
　　 ｜27笠
(64)季文(1657-1733)
　　 ｜神主
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　　 ｜28笠　　　　　　｜29笠　　　　　　｜30笠
(65)重澄(1690-1724)　 好澄(1693-1741)　 紀文(1706-1786)
　　 　神主　　　　　　　神主　　　　　　｜神主
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　　 ｜31笠
(66)正房(1732-1800)
　　 ｜神主
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(67) ｜
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　　 ｜
　　 ｜32笠
(68)正文(1773-1833)
　　 ｜神主
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　　 ｜33笠
(69)有文(1805-1876)
　　 ｜神主
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　　 ｜34笠
(70) 徳 (1839-　　)
　　 ｜神主
　　 ｜
　　 ｜35笠
(71)眞志男(1873-　　)
　　 ↓神主
『若狭國鎮守一二宮(号上下)社務代々系図』(『小浜市史 社寺文書編』所収)
『若狭國鎮守一二宮縁起』笠景正撰、天永2年(1111)
『若狭國神人絵系図』
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