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憲法改正国民投票・私の見方



食べやすくおいしい毒まんじゅう

 『戦争屋にだまされない 厭戦庶民の会(えんせんしょみんのかい)』さんの好意により、会で作成した食べやすくおいしい毒まんじゅう≠ニ称する「日本国憲法改正国民投票用紙」の様式を転載させていただきました。

 あくまでもこのようになるのではという予想ですが、もしこのよな投票用紙になったら、投票場に行くまでは反対しようと思っていた人も、ついつい賛成してしまうかもしれません。
 ぜひ参考にしてみてください。

 なお、この情報は賛同人の「黄色いハンカチ(ハンドルネーム)」さんからいただきました。ありがとうございました。

05.1.16(tomo)





◎ 注意
一 憲法改正の提案に賛成の人は、次の憲法改正案の上の欄に○の記号を書くこと。
二 憲法改正の提案に反対の人は、次の憲法改正案の上の欄に×の記号を書くこと。
三 ○又は×の記号のほかは何も書かないこと。

○又は×の記号を書く欄
憲法改正案
   


★ いよいよ憲法改悪国民投票案が国会に提出されます。半数の議員が賛成すれば成立します。
★ 国民投票は特別の日に行われないでしょう。国民に緊張感を持たせず、何気なしに○を書かせるためです。
★ 最高裁判官の国民審査と同じく、衆議院の総選挙または参議院の通常選挙と抱き合わせで゜行われます。




★ 読売憲法に始まり、小沢一郎憲法、石原新太郎憲法その他たくさんの憲法私案が発表されました。投票所に現れる投票用紙の様式を、読売憲法をレイにして掲げてみましょう。

○又は×の記号を書く欄
憲法改正案
  (人格権)
@ 何人も、名誉を、信用その他人格権を不当に侵害されない権利を保障される。
A 何人も、自己の私事、家族及び家庭にみだりに干渉されない権利を有する。
★ 貴方は×をつける勇気がありますか?○をつけたら貴方は改憲派です。
右改正案の目的
 @項により、人権派を改憲派にする。
 A項により、住基ネット反対派を改憲派にする。


○又は×の記号を書く欄 
 憲法改正案
(環境権)
@ 何人も、良好な環境を享受する権利を有し、その保全に努めなければならない。
A 国は、良好な環境の保全に努めなければならない。
 ★ 環境を破壊してはならない国家義務まで明記されてしまいました。これに大企業が喜ぶと思いますか。
右改正案の目的
  環境派を改憲派にする。


○又は×の記号を書く欄
 憲法改正案
(大量殺傷兵器の禁止)
日本国民は、非人道的な無差別大量殺傷兵器が世界から廃絶されることを希求し、自らはこのような兵器を製造及び保有せず、また使用しない。
★ これは比較法ではありません。世界最初の比較憲法です。これに×するような人は人間ではありません。
右改正案の目的
  反核派及び「核は人間と共生できない」をスローガンにする反原発派を改憲派にする。
 


  以上の改正案はいずれも権力者たる改憲派にとっては大きな損失です。でも、鯛を釣るための必要なエビなんです。
 鯛はもちろん憲法第9条の改正です。ずいぶん高価なエビですね。
 しかし、これらの改正案(エビ)は、どれもこれも憲法第13条(個人の尊重、生命・自由・幸福の追求の権利の尊重)や憲法第21条(検閲の禁止、通信の秘密)、あるいは憲法第25条(生存権、国の生存権保障義務)に含まれ、憲法改正の必要なしと反論される恐れがあります。
 だから、どうしても、解釈改憲できない明文憲法が必要になってきます。それが首相公選制です。

○又は×の記号を書く欄
憲法改正案
(内閣総理大臣の指名)
内閣総理大臣は、国会議員の中から国民の投票で指名する。

   

★ いよいよ鯛の登場です。憲法第9条改悪の国民投票です。

○又は×の記号を書く欄
憲法改正案
  (自衛のための組織、文民統制、徴兵制の否定)
@ 日本国は、自らの平和と独立を守り、その安全を保つため自衛のための組織を持   つことができる。
A 自衛のための組織の最高の指揮監督権は、内閣総理大臣に属する。
B 濃く門は、自衛のための組織に参加を強制されない。
★ @項により、自衛隊法を改正して自衛隊改め陸・海・空軍になります。自衛隊法改正には、国民投票は不要です。半数の国会議員の賛成で成立します。それにしても組織とはにくいですね。
★ B項により、徴兵制の否定の文言に喜ぶ若者やお母さん方を安心させ、9条改正の嫌悪感を失わせます。だがそれも、次の憲法改悪までの命です。某官房長官は言ったではありませんか。
 「改憲くせをつけなければいけない」と。
★ それに、読売憲法は、日本国憲法第18条(奴隷的拘束及び苦役からの自由)を「時代遅れ、あるいは南北戦争直後に制定された合衆国憲法の押し付けだ」として削除しています。これが日本において徴兵制ができない根拠条文なのですが、読売憲法はこのブレーキを外しました。再度改憲のときにはブレーキはありません。憲法改正の機会は少なくとも3年に1回はあります。そして、憲法改正案を一項目ずつ出すのか、何かと抱き合わせで出すのかの決定権は改憲派議員が握っています。



★ さらに改憲派は最近の日本人に弱い国際貢献を持ち出し、憲法第9条の息の根を止めようとしています。

○又は×の記号を書く欄
憲法改正案
国際協力
(理念)
 日本国は、地球上から、軍事紛争、自然災害、環境破壊、特定地域での経済的欠乏及び地域的な無秩序によって生じる人類の災禍が除去されることを希求する。
(国際活動への参加)
 前条の理念に基づき、日本国は、確立された国際的機構の活動に、積極的に協力する。必要な場合には、公務員を派遣し、平和維の維持及び促進並びに人道的支援の活動に、自衛のための組織の一部を提供することができる。

  『戦争屋にだまされない 厭戦庶民の会』 作

 なお、何かの形で引用されたい方は、直接『戦争屋にだまされない 厭戦庶民の会』さんに問い合わせてください。



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