里山だより        2009年1月2日 
             
         
       明けましておめでとうございます。皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
 里山だより (仕事始め) 2009年1月2日 曇り時々霙  正午の気温5℃

          小峰寺から望む「雪の大峰山系」 
     
       左より山上ヶ岳、稲村ヶ岳、バリゴヤノ頭、行者還岳、 谷を挟んで 右側は弥山、八経ヶ岳


     今年の芋谷は、雪の舞う日本海側の気候のような年明けです。    

   1月2日は「仕事始め」の日です。 アクションチームの活動が早くも始まりました。 農村では、その年の安全や技能の上達を願って、田畑に鍬を入れたり、田の神を祀って米や餅などを供え、山村では山の神を祀り、 木の伐り初めを行ったする仕事始めの日、鍬や斧に変わって建設重機の音が芋谷に響き渡りました。

 寒風の中で、柳本代表、佐藤事務局長、吉田さんの協力のもと戸田さんがユンボを使って、道路作りや、作業小屋周辺の整備を 行いました。  チャンチン坂から棚田へ降りる道は、耕耘機が楽々通れるように広がりました。 作業小屋横のハザ木置き場の整備も進められ 小屋の拡張も計画されています。 重機の力はすごいものです。 作業は3日、4日と続けますので、時間があれば是非ご参加ください


作業小屋の拡張、パーゴラの設置、
耕耘機が楽々通れる道作り。


芋谷は休耕田の草刈りと整備が進み美しくなりました
 佐藤事務局長の精力的な活動のお陰で、昨年から 「芋谷の再生事業」 が本格的に始まりました。 講演活動を通じた地元の方々への働きかけ、「環境教育リーダー研修」、地域の方やガールスカウトの参加、 和歌山県「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」などへの取り組みなど、たくさんの新しい活動を通じて 上野さんや粉生さんの休耕田の再生なども始まりました。  今年は活動の場がますます広がります。 皆さんの得意分野を活かして頂き、美しいふるさとを子供たちに 残してあげたいものです。

    (季節のたより)


 

          ヤブツバキ

お正月を迎え、芋谷の「ヤブツバキ」が咲き始めました。 サクラとならんで日本の春を飾る代表的な花、学名「カメリア・ジャポニカ」とまさに日本の花です。 葉の特徴が名の由来とか、「厚葉木アツバキ」または「艶葉木ツヤバキ」から名づけられたそうです。 少し早く咲く同じ科の「サザンカ」の花は葉の上側に咲き豪華に咲きますが、「ツバキ」の花は葉の裏側に咲きます。 華やかさのない、清楚で、ひっそりと咲く日本人の心を映した花です。散り際も見事です。

 

       カシラダカ

 芋谷の枯れススキの中には、「アオジ」と一緒にたくさんの「カシラダカ」が冬をすごしています。「リーゼント」頭をしたその姿、 チッ・チッと鳴いて冬枯れの芋谷を取り仕切る「芋谷の番長」です。 ホオジロ科 逆立った頭とお腹の白い鳥を見つけてください。

 

 

オオサンショウソウ

山椒のような葉をした植物。山本さんの田んぼの手前の薄暗い土手で見つけられます。 イラクサ科  春には葉の付け根に地味な花をつけています。