里山だより        2008年9月6日    
                                      
          里山だより(芋谷のアーティスト)     2008年9月6日(晴れのち曇り)
 
    芋谷は、ミンミンゼミとツクツクボウシの大合唱です。 キチキチキチ・・・とモズの高鳴きも聞こえ、一気に季節が進みました。

     今年は8月前半の好天でイネの育ちも早く、芋谷は例年より早く稲刈りが始まりました
   Oさんの田んぼは5日金曜の豪雨でハザ架けのイネが倒れ、修復の後今日明日にわたりキヌヒカリの稲刈りが続きます。
    Hさんとは倒れた稲を見てまわり稲刈りの手順の説明を受け、Yさんの見事な腕前の「枝打ち」と「草刈り」を拝見しました。


上の田んぼは、もち米で稲刈りは少し遅くなります。


見事な「アカザの杖」が、できてきました。
 今日も、紀見温泉手前の木陰に、稲作という作品を作る「芋谷のアーティスト」たちが集まりました。 

たいへんだと言いながらも、楽しみながらこの芋谷を守ってます。 どの作品も素晴らしい日本文化を創造する作品です。
  ボランティアなどと名乗っても、なんら技能が無いものが入り込めない世界です。  人と人、人と自然が支えあって生きている 世界です。
 事務局からは、里山保全部門設立、里山保全ボランティア募集などの話を聞きましが、この芋谷の芸術家たちの支援ができ、 この専門家の方々の指導や評価を受けた後に活動してこそ、成果があがるのではないでしょうか。
 支え合って暮らすのが田舎です。

 

   アーティストが集まる、横手八幡への道は、うつくしい「ボタンヅル」の花が咲き、9月が来たことを知らせてくれます。

 (芋谷の自然)
     芋谷の秋は、素晴らしいです。黄金色の棚田、道沿いには秋の山野草も咲き、花の芋谷が戻ってきました。
   ツリフネソウやヤマジノホトトギス、ツリガネニンジンの花も、もうすぐ咲き出します。 
     ヌルデの木は、花が満開でたくさんのハチや、アブの仲間がやってきて大賑わいです。
  雨上がりの昨夜は、 イノシシ親子が道の両側をづーっと耕してくれました。


ムジナタケ: 狸のような色のキノコ、食べても毒ではないようです

ヤブラン: ユリ科で、ランでは有りません。秋の始まりを告げる花、実は野鳥たちのご馳走です 
トンネルへの道沿いには、おびただしい数の「ムジナタケ」が並んでいます。  ヤブランも、紫の清楚な花を付け出しました。
  芋谷は、生き物の宝庫です。 是非訪ねてみてください。 大発見がありますよ。