2012年度 保育・子育てアドバイザー資格取得講習会 一覧


◆ 基礎講座 
場所:京都光華女子大学 清風館/時間:13:00 〜 17:00/受講料:4,000 円

T 「子育て発達心理学」 9 月8 日(土)
 子安 増生 先生 (京都大学 教授) 
 人間は赤ちゃんとして生まれ子どもとして育ち、大人として生活し老いていきます。体の大きさや顔つきなどはその変化がはっきりと見えますが、心の変化は目には見えません。しかし、身体と同じく、心もまた発達していきます。この心の発達の事実と法則を知っておくことは、子育てに役立つだけでなく、子どもに関する知識の裏づけにもなります。この講義では、発達心理学が明らかにしてきた子どもの心の発達の事実と法則に迫ってみたいと思います。

U 「乳幼児の発達とよくある病気・事故、さらに発達障害について」 10 月6 日(土)
 宮野前 由利 先生(京都市児童福祉センター 医師)
 子どもは日々「成長し発達する」存在で、大人とは生理的、心理的にも大きく異なっています。前半は子どもに関わる上で必要な知識と技術についてお話します。後半は今話題になっている発達障害について基礎的な事柄をふまえながら、実際の診療状況についても紹介します。できれば参加者のみなさんと、意見交換ができればと思います。

V 「乳幼児期における発達の課題」 11 月17 日(土)
 高井 直美 先生 (京都ノートルダム女子大学 教授) 
 幼少期から子どもはさまざまな個性を持っています。なかには、育てにくい子ども、どのように関わってよいのかわからない子ども、発達の遅れが気になる子どももいます。最初に、0 歳から5 歳頃までの一般的な発達(認知・社会性・言語・感情等)の過程を概説します。そして、個性的な子ども、対応の難しい子どもをどのように理解し、どのように関わったらよいか、発達心理学の立場から考えます。

W 「家族の変遷と子どもの価値」 12 月15 日(土)
 塘 利枝子 先生 (同志社女子大学 教授) 
 社会の変化とともに家族のかたちは変わります。少子高齢化、家族における国際化が進むなかで、女性の家族における位置づけや役割、子どもへの期待、子どもの「価値」はどう変わったのでしょうか。他国の家族の変遷とも比較しながら、日本の家族や育児の変遷について見ていきます。

X 「子育ての歴史と現代文化」 10 月27 日(土)

 荘厳 舜哉 先生 (京都光華女子大学 教授) 
 私たち人類はどのようにして子どもを産み、育ててきたのでしょうか。 そして今、それがどのように変化し、どのような問題が生じてきているのでしょうか。 文化による子育ての違いや時代による変化を、豊富な資料に基づいてわかりやすく解説します。 大きな視点で子育てを捉えることで、目の前にある個々の問題の解決の糸口が見えてくるはずです。


◆ 応用講座 
場所:京都光華女子大学 清風館/時間:13:00 〜 17:00/受講料:4,000 円

T 「子どもの認知発達」 6 月2 日(土)

 内田 伸子 先生 (お茶の水女子大学 教授) 
親の経済格差が子の学力格差につながると言われてきましたが,本当でしょうか。私たちは幼児期〜児童期にかけての読み書き語彙の習得過程について国際比較研究を行いました。その結果,親のしつけや保育環境の方が,経済格差よりも学力基盤に影響を与えていることがわかりました。この問題を一緒に考えたいと思います。

U 「反応性愛着障害と前頭葉機能障害」 12 月22 日(土)
 荘厳 舜哉 先生 (京都光華女子大学 教授) 
 人でも動物でも,社会性の発達には親子の絆が非常に重要ですが,増加する一方の児童虐待件数に見られるように,今,親子の絆が揺らいでいます。またこの揺らぎが,衝動的な行動を抑制する前頭葉機能の健全な発達を妨げています。脆弱化していく一方の,この衝動性抑制機能を強化する保育の方法を一緒に考えます。

V 「子どもの自他理解の発達と障害」 9 月15 日(土)

 別府 哲 先生 (岐阜大学 教授) 
 高機能自閉症や、アスペルガー症候群のある(あるいは疑いのある)子どもは、ユニークな理解やユニークな対人関係をとるため、それが十分理解されず、さまざまな問題行動やトラブルにつながることがあります。今回は、事例も交えながら、そういった子どもの理解と支援のあり方について考えていきます。

W 「子育て支援と親・保育者の役割」 7 月14 日(土)
 二宮 克美 先生 (愛知学院大学 教授) 
 今日の子育ての現状と課題を踏まえ、子育てにおける親の心理や役割を探りながら、保育や家庭・地域等の場における子育て支援の理論と実際を考えます。また、見通しのある支援を展開するために必要な専門的知識、技術、支援方法、地域連携やネットワークづくりなどを学びます。

X 「子どもの性格の発達」 6 月23 日(土) 
 寺見 陽子 先生 (神戸松蔭女子大学 教授) 
 人は十人十色であり,いろんな性格・個性の人たちがいる。三つ子の魂百までという諺があるが,では子どもたちはどのようにその性格を発達させ,思春期から青年期にかけて自分とは何者かというアイデンティティを確立させる。本講ではこれら生涯発達の旅をパーソナリティの側面から論じ,性格を支えている知的能力の発達についても解説する。


夏期講座 
場所:京都光華女子大学 清風館252 教室/受講料:2,500 円

T 「発達障害のある子どもの育ち」  8 月25 日(土)10:00 〜 12:30
 岡田 俊 先生 (名古屋大学医学部附属病院 医師)
 近年、軽度の発達障害の子どもをみると、発達障害の中核障害よりも、発達障害とともに成長することの心理的な困難が問題になりケースが多くあります。同じく、発達障害のある子を育てる苦悩もあります。発達障害のある子どもの育ちと支えについて考えてみたいと思います。
U 「子どもの発達に影響を及ぼす環境要因について」  8 月25 日(土)13:30 〜 16:00
 郷間 英世 先生 (京都教育大学 教授)
 最近の子どもは「話が聞けない」「集団活動が苦手」「絵が描けない」など,1980 年代までの子どもに比べて発達のアンバランスさが目立ちます。また学校現場では,発達障害児の増加も問題となっています。そこで乳幼児期の子どもの発達の特徴や,発達に影響を及ぼす環境要因などについてお話したいと思います。

V 「初期言語発達とその評価」 8 月26 日(日)10:00 〜 12:30
小椋たみ子 先生(帝塚山大学 教授)
ことばの獲得に至るまでの前言語コミュニケーションの発達、有意味語の出現から語彙急増、文法発達までの初期言語発達過程、語意を獲得するメカニズムとことばの発達に有効な養育者の働きかけについて概説する。また、コミュニケーション・言語発達を親の報告から評価する日本語マッカーサー乳幼児言語発達質問紙を紹介する。

W 「気になる子どもの理解とその保護者対応」 8 月26 日(日)13:30 〜 16:00

相澤 雅文 先生(京都教育大学 准教授)

 知的側面について顕著な遅れは認められないにもかかわらず、感情や行動をコントロールできない、他者とうまくコミュニケーションが取れないなどの特徴をもつ「気になる」子どもの保育・教育のあり方が大きな課題となってます。そういった子どもたちの行動理解と成長発達を促す対応の在り方について,保護者との連携にもふれながら考えていきたいと思います。