最終更新日:2000年04月09日(日)

ワイルドアームズ 2ndイグニッション RPG PlayStation
SCEI(ソニー) 1999/09/02発売 6800円
ファミ通評価; 31点/40点 販売本数; 28万0038本 俵屋評価; 6点/10点

[概要]
 直球勝負のストーリーがウリのRPG。物語のテーマは「英雄」。ダンジョンでは『ゼルダの伝説』のような謎解き・アクションがウリ。ネットにはいまだに根強いファンが多いようである。
[総評]
 安心して楽しめる作品でした。全体的に「ここが面白い!」という強力なセールスポイントには欠けるのですが、完成度は非常に高いです。ダンジョンの謎解きも難しすぎず、簡単すぎず。
 大きな欠点としては、話の筋がわかりやすすぎるという点が挙げられます。僕は、序盤の敵組織が登場するあたりで、エンディングまでを先読みしてしまい、しかもそれが見事的中してしまいました。
 結局、このゲームを面白いと感じるかどうかは、このゲームのノリ(クサイ台詞に先の読めるストーリー、そして狙いすぎの登場人物たち)を許容できるかどうかにかかってくると思います。特に台詞回しでやたら「っ」「!」が多くて鬱陶しいのでそこら辺もネックでしょう。あと、戦闘シーンのへっぽこさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
 自分で買ったのではなく、友達に借りたので、少し評価も甘めです。プレイ時間35時間ほど?隠しボスなどはほとんど倒してないです。トカとゲ〜のイベントも最後までやってないトカ。

 このゲーム、釣りバカ日誌風「合体」(真っ昼間から)を見せてくれます。弟殿と二人で笑ってしまいました。ちょっぴり大人のゲームです(⌒‐⌒)まぁ、(男の)ビキニパンツまで見せてくれやがった「ゼノギアス」の敵ではありませんが。

↓ネタばれ、あるかも
気をつけて読んでね

良かった
ところ
ダンジョンの謎解き  バイオハザードなどをプレイしていても思うのですが、こういった仕掛けや謎かけを解くのは楽しいです。ただし、簡単すぎず難しすぎずの微妙なバランスが成立していればこそですが。その点から言えば、このゲームは合格点以上です。ちなみに、謎かけの内容というかタイプは、言葉遊び的なものが多いです。(僕が文系だから楽しめたのかもしれません)
駄目な
ところ
戦闘シーン  これ、ホントに1999年の作品なの?ってぐらい戦闘シーンが、へぼっ!プレステ初期のアクションゲーム(ジャンピングフラッシュとか)並みにキャラがカクカクしており、魔法や特殊攻撃のエフェクトも素晴らしく迫力に欠ける。それでいて、ロード時間は結構長い。戦闘中に装備品を変更できたり、メンバーチェンジできることを考慮しても良いとこなし。
戦闘システム  仲間にティムという召喚士もどきの少年がいるのですが、僕は彼がどうやって魔法を覚えるのかがわかりませんでした。クリアしてからネットで見てようやくわかりました。召喚に必要なカードをティムに装備させてから、直接攻撃で敵を殴り殺さなければならないんですね。…。魔法使いにそんなことさせんなや。
ストーリー  大筋自体は楽しめます。でも、も少しばかりひねっても良かったのでは?意表をつかれたのは、序盤で主人公が化け物になったときぐらい。プレイして数時間でラスボスまでのストーリーを先読みできたのは、このゲームが初めてです。
 あと個人的に気になるのですが、リルカの姉さんどうなったの?てっきりエンディングで復活するのかなとか期待してたのですが…。
セリフ  行間から意志がにじみ出るような、格好いいセリフはありません。うざったいほどストレートに会話していきます。ちゃちな演劇のラストにある教訓めいたセリフの嵐で嫌な人には嫌すぎる展開です。

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