最終更新日:2000年11月19日(日)

海腹川背 旬 ACT(アクション) PlayStation
XING(エクシング) 1997/02/28発売 5800円
ファミ通評価; 不明 販売本数; 未詳 俵屋評価; 7点/10点
現在の価格;2000円ぐらい メモリーカード:1ブロック 備考;ワイヤー・アクション

[概要]
スーファミで出た『海腹川背』の続編。道無き道をロープやワイヤーを駆使して進む、「ワイヤーアクション」と呼ばれるタイプのアクションゲーム。主人公は女性キャラクターで、敵も魚をデフォルメ化した不気味に可愛らしい姿で、見た目はすごくほんわか〜とした雰囲気を醸しているが、実際はむちゃくちゃ難易度が高い。

ストーリーはなく、ステージのどこかにあるゴールに到着すればクリア。先端に着脱自在なルアーがついた、ゴムみたいに伸びたり縮んだりするロープを駆使してステージクリアを目指す。ステージ構成は特殊で、単純に1→2→3→…と進むのではなく、ゴールが複数あり分岐点となっているステージも存在している。
[総評]
難しいとは言っても決して無茶な難しさではない。ステージ構成に分岐点があるため、基本的に腕に応じた難易度のステージに進んでいくからだ。

とは言え、ステージクリアにはわずかなミスさえ許されない。川背さんのジャンプ力はスペランカー以下であるし(ゴムワイヤーを利用すればとんでもないジャンプも可能)、敵に触れると気絶するか、一瞬で死ぬうえに、時間制限までありやがる。しかもステージはほとんどが海で、やはり落ちたら死ぬ。

それでもこのゲームが面白いのは、クリアしたときの達成感(なんと言っても、腕が上達しないとクリアできないゲームなので)とワイヤーを駆使してジャンプしたときのドキドキ(失敗したら死ぬから)のせいだろう。

かくして川背さんは今日も、無謀で下手くそなプレイヤーの手によって、鉄砲玉のごとく飛んでいくのである。

↓ネタばれ、あるかも
気をつけて読んでね

良かった
ところ
アクションが新鮮 ゴム・ワイヤーを引っかけ、反動をつけ、前に後ろに上に真っ逆さまに、飛ぶ。従来のアクションに加え、ゴムで出来たワイヤーの存在が「出来ること」を圧倒的に増やしている。同時に「しなければならないこと」も増えてはいるが…。
バランスが良い 難易度は厳しめだが無茶苦茶ではなく、上達すれば絶対にクリアできる微妙さを保っている。同時に上手くなっても、油断すればあっさりと死ぬほどの緊張感もある。
駄目な
ところ
…… ダメじゃないけど、あるステージ間に変なCMみたいなのが入ってます。開発元のJackPotだけならともかく、「玉露園のこんぶ茶」とか「Mitchelのフィッシングキット」とか…。何なんだろう、これ?

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