最終更新日:2000年09月17日(日)

グランディア2 RPG DreamCast
GAME ARTS(ゲーム アーツ) 2000/08/03発売 5800円
ファミ通評価; 35点/40点 販売本数; 15万2211本 俵屋評価; 6点/10点

[概要]
サターンで好評を博し、プレイステーションにも移植されたRPGの第2作。前作から2年半を経て、ドリームキャストで発売。

特徴は戦闘システムと、街の人との豊富な会話、宿屋などでの食事中の仲間との会話など。
[総評]
まずは戦闘システム。前作のシステムを受け継いで、バランスもしっかりしている。この戦闘システムは既存のRPGの中ではトップクラスの出来だろう。上級者なら、コマンドを入力してからの敵の動きと味方の行動を予測しながら戦闘を楽しめ、初心者でも戦闘は苦にならない(ハズ)。

街の人との豊富な会話も良かった。RPGでの会話好きにはたまらなく良いし、世界観も会話からつかめる。ストーリーが少し進むだけで街の人の台詞が変わるので、それも楽しみだった。前作ではひとつの街が非常に広く、人の数も尋常ならざる数で、さすがに話を聞くのがうんざりするほどだったが、今作ではちょうどいい数になっているのも嬉しい。

しかしストーリーは大いに消化不足の感がある。なんといってもボリュームが少し足りない。予想通りのラスボスではなく、ストーリーにもう一ひねり欲しかった。
ゲーム序盤では善神グラナスと悪神ヴァルマーの存在が核で、終盤でグラナスはすでに死んでいることがわかる。ところが、さらにグラナスというのは神ではなく、どこからかあらわれた「従うものに力を与える存在」だったことが明かされる。そしてヴァルマーも悪神などではなく、グラナスの力に頼りきっていくことに疑問をもった人間が開発した「破壊衝動が強い兵器」だった…。
で、どうしてこういった流れなのに、ラスボスが「我は唯一無二の神ヴァルマーだ」とか「我こそは絶対」とか言うかなー。ヴァルマーは兵器なんだろ?あんた、兵器に取り込まれてるだけやん。

↓ネタばれ、あるかも
気をつけて読んでね

良かった
ところ
戦闘システム RPGの戦闘システムはよくFF型やドラクエ型などと言われるが、このゲームはどちらでもない、かなり独特で優れたシステム。戦闘が苦にならない。しかも前作よりバランスが良くなっており、工夫次第でかなり色々出来る。しかも下手くそでも敵を倒せる程度の難易度。欠点は
会話が細かい 街の人との会話パターンが豊富。さらに前作では多すぎた街の人の数もちょうどいい。世界観を知るにもいいし。というか、この作品で一番心が動いたのが、セントハイム法国のパン屋の乞食と、元アル中おやじ。
駄目な
ところ
ストーリー 特にラスボス前がね。終盤のセントハイム〜ラスボスまでは、ダメ出しされてもおかしくないぐらい面白くなかった。そもそもゼラをラスボスにするなんて引っ張りすぎ。しかもどうしてゼラがああなったかよくわからないし。
台詞がクサすぎ 終盤になると台詞がくさいくさい。というか、終盤台詞が多い。まるで無理矢理詰め込んだかのように、洗練されてない台詞をのたまう主人公たち。いきなりメッセージ性が強くなってしまっている。
グラフィック
ムービーが…
いまいち。前作のように細かいこだわりが少なくなっているような気がする。ムービーは、カメラの動きがもったりしていて迫力に欠けるものが多い。

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