ドラゴンクエストVII 〜エデンの戦士たち〜 |
RPG | PlayStation |
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ENIX(エニックス) | 2000/08/26発売 | 6800円 |
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ファミ通評価; 38点/40点 | 販売本数; 382万6371本 | 俵屋評価; 6点/10点 |
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現在の価格;6000円ぐらい | 1ブロック〜 | 備考;プレイ時間80〜100時間 |
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[概要] 前作の6から4年9ヶ月を経て、ようやく発売された2大RPGのひとつ。プレイ時間は100時間に及ぶという、超大作。 供給メディアがCD-ROMにも関わらず、ロード時間をほとんど感じさせない。今までの2Dから3Dになったが、グラフィックは従来どおりで、変化よりも「ドラクエらしさ」を前面に打ち出している。 |
[総評] 非常に出来のいい、本当なら間違いなく8点クラスの優良RPG(ただしドラクエファンには)。減点理由は以下の2点。 「バグが多い。」 「ムービーがヘボい。」 プレイして最初に驚くのはやはりロード時間の短さだろう。戦闘はもちろん、建物やダンジョンへの出入り、マップ画面から街への出入りで、ロード時間を感じることはない。 今までの2Dマップから3Dマップになったが、画面の印象はスーパーファミコンのときと大きく変わってはいない。いまさら感がある3Dへの進化は妥当なところだろう。ただ「モノを持てる」のを活かせていないのは残念。 ダンジョンやシナリオ上の謎解きはほとんど詰まるところのない、「どちらかと言えばちょっと難しい」程度の難易度。ただ戦闘のバランスはかなり厳しめだろう。 グラフィックが以前のドット絵と変わらないのは、意見が大きく分かれるだろうが、僕としては『ドラクエ』らしさを感じられて良かった。 一方で、ほとんど変化が見られないシステムに不満もある。道具や魔法を使うとき、武器防具の装備、武器防具の売り買いのシステムはさすがに改良するべきだろう。(たとえば、数値が上がるなら青字にするなど。) |
良かった ところ |
ロードがない | あらゆるロードを全く感じさせない。ゲームのシステム的に、クリアするためには相当数の戦闘を繰り返さなければならないので、ロード時間がないのは非常に大きい。 |
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ストーリー というか エピソード |
最近の他のRPGなら主人公や仲間が煩悶するのはよくあることで、それを主人公や仲間が乗り越えていくのが、言わば物語の核だ。 ところが、ドラクエの主人公はなにも発言しない(「はい」「いいえ」しか言わない)ので、悩みそしてそれを乗り越えたり、そこから逃げ出したりするのは、主人公たちがかかわる一般人たちになる。 主人公たちは難題を乗り越える(でないと、物語が進まん)が、その世界に住む一般人は必ずしもそうではない。そういった意味で先の読めない物語を楽しめた。 大筋のストーリー自体はそこそこ。 | |
駄目な ところ |
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バグ・フリーズが多い |
以下、僕が体験したフリーズ・バグ
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ムービーが 洒落にならないほど ヘボい |
『ドラクエ』は想像のRPGだと思う。人々の何気ない会話から色々想像を膨らませたり、ゲーム中に一言も発言しない主人公の台詞を想像する。そんなゲームに、ムービーは要らない。 それにしてもムービーがヘボい。踊りのムービーが2回出てくるのだが、一部を少しだけ変えた使いまわしで、あのクオリティ!「コレもバグか?」とか思ったよ…。最初の「火山にたいまつを投げ込む」ムービーの時点で、「ヤバイ」と思ったが、それを圧倒的に下回るムービー。「神様復活」という大イベントなのに、萎え萎え…。 あと1年かかってもかまわないので、ムービーとバグをきちんとしてください。 | |
システムが古い | 戦闘のシステムに文句はない。が、たとえば道具のシステムに3からほとんど進化が見られないのは、さすがにおかしい。手に入れたアイテムを先頭のキャラが持つ(たいていは後で、ふくろに入れなおす。)とか、ふくろのアイテムを1行でしかも一括に表示する(2行にして、「普通の道具」「装備品」「貴重品」とカテゴリに分けるとかすれば見やすいハズ)とか、古臭いシステムは面倒。 | |
バランスに疑問 | 敵が強い割に、経験値とお金を落とさない。かなりシビアなバランスで、しかもときどきボスがいきなり強くなる。転職システムにも疑問で、装備品を職業ではなく、キャラごとで設定したのは、よくわからない。主人公がかなり何でも装備できるのに、ほかのメンバーの装備できるアイテムが限られている(しかもガボとかメルビンが)のは変。 |