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洞窟に光を


洞窟のなかみ

 たしかに「からっぽの洞窟」「便所の落書き」的な家庭頁もあるようです。いやからっぽどころか反社会的なものもあるようです。
 でも、それもその人の“表現・思想”といえるかもしれません。
 差別・暴力を増幅させるようなものや人権を侵すようなものは、いやです。かといって法で規制するのには反対です。せっかく普通の人々が手にいれた新しい表現の道具ですので。

 マスコミでは反社会的なホームページの話題が多いようです。

 でも、インターネットを有用に使ったものもたくさんあると思います。
 たとえば、障害を持っている人にとってはインターネットがその人の手足になる可能性もあると思います。ファックスが音の聞けない人にとってすばらしい道具となったように、インターネットが障害を持つ人たちにすてきな道具として発達してほしいと思います。
 またそれに対応した人にやさしい道具になってほしいものです。

 7頁の「家庭訪問」頁の2頁目の「私の知人」の 「光明養護学校」の取り組みもそのひとつの例ではないでしょうか。ごらんください。


市民運動の引多網
 また、今まで表現の手段(低コスト・多量・検閲を受けない・広範囲に発信などの条件を満たした)を持てなかった普通の市民が、首相官邸や大企業と同列の表現の手段を手に入れたのがインターネットだと思います。(少々楽観的かな)

 たとえば、
粟原幸夫・小倉利丸編『市民運動のためのインターネット
     〜民衆的ネットワークの理論と活用法』(社会評論社・96.12)

は、市民運動の新しい道具としてのインターネットについて書かれた本です。  
この本は「サイバースペース」とか「カウンターカルチャー」「オルタナテブな技術」とかいう民衆的でない用語(わかりやすくいうと普通の庶民の私がわからないということ)やら「だれに向かって書いてんの」と野次りたくなるような「メタ技術」解説などもあり閉口する部分もあります     が、
 第4章「世界へ!! 民衆版イエローページ」は労作ともいえるものでこの章だけでも値打ちのある本です。
 あまり紹介されることのないホームページが集められています。
 「ジェンダー」「労働運動」「戦争責任・戦後補償問題・天皇制問題」「エコロジー・環境問題」「人権・反差別」「反戦・沖縄・PKO」「シオニスト」「マルクス主義・アナキズム」「検閲と表現の自由」「メディア運動」「地域運動・少数民族・第三世界」「エイズ問題」「反ファシズム」・アジア・中東のホームページなど広い分野が紹介されている。

 この本でも紹介されている人権保護団体「アムネスティ」の住所は7頁の「家庭訪問」頁にあります。

 こういうページを見ると、「からっぽの洞窟」とは言えないホームページもある思います。


JCA-NET 市民運動のリンク集  1999.5記

■■「JCA-NET」http://www.jca.apc.org/   7.「家庭訪問先」頁にリンクあり■■

  「JCA-NET はAssociation for Progressive Communications, (APC 進歩的コミュニケーション協会)の一員として、世界25カ国のAPC メンバー、40カ国を越すパートナーNGO との協力により、社会的、環境的 、経済的正義を求めて活動している運 動を国境を越えて支援します!」(ホームページより) だそうです。

 このホームページにあるリンク集は膨大なもので、 そのリストを見るだけで、「へえ、こんな頁もあるのか。インターネットはからっぽの洞窟とは言えないなあ」と こころざしあるホームページに感心いたします。

分類項目だけでも紹介しましょう。

* 高齢者 * 農業および食糧問題 * 動物保護 * チャレンジド、バリアフリー * 子ども * 市民のイニシアティブ * コンピュータとインターネット * 消費者 * ディープエコロジー、精神世界 * 防災・災害支援 * 教育 * 環境 * イベント情報 * 女性と男性 * 人権 * リンク集、情報源 * 先住民、少数派民族、在日外国人 * 国際関係 * 労働問題 * メディア、映像関係 * インターネットの倫理と規制問題 * 開発と援助 * 反戦・平和、戦争責任 * 科学・科学者の社会的責任 * 天皇制 * ボランティア活動 * 青年・学生 * その他



「残日録」家庭頁がからっぽかどうかなんて詮索はしないでね
この入学論文は、あくまでも一般論でして「残日録」はその対象になるようなものではありませんからね。
(へえ! そんなのありか!  読者より)

元気を出して、もう一度探険をしに洞窟入り口へ行く



ここが最後の頁です。
長い間、ありがとうございました。またおいでください。


またね

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