stage1 PC286V解体
stage2 レイアウト
stage3
カバー改造
stage4 配線完了
stage5 完成!!
stage6 性能測定
stage1
自作機をもう一台作ることにした。それはそれでいいのだがただ単にケースを購入して組み立てるのには
なにか面白みが無い..。ということで
今となっては使用されずにダンボールにしまいこまれていたエプソンのPC286Vを
なんとか利用できないだろうかと考え、箱はPC286V中身はDuronマシンというものを
作ってみようと思う。7〜8年ほど前、某パソコン店で買取価格を調べたところ...
なんと1500円..たったの1500円とは..購入当時このPC286VはCRTとセットで22万円もしたのに..
それならダンボールに入れておいておいたほうがましだということで置いてあったのだ。
さっそく286Vをばらしてみることにする。構造は割合メンテしやすくなっているみたいでドライバー一本でこの通り
BOXだけになってしまった

パソコンの歴史から....
PC286V 1980年代後半当時パソコンといえばNECのPC9801シリーズ(88、90も含む)が日本のシェアの70%以上を
占めていた。まさにNECの天下であった。そのため9801の価格も高くパソコン(特に9801)を買うなどということは
一大決心のいることであった。そんな時突如として現れたのがエプソンのPC286。9801のソフトやハードがほぼ
そのまま使用可能ということで9801互換機として脚光をあびた16ビットマシン。性能面でも同価格帯の98がV30というNEC独自の
CPUを搭載していたのに対して当時としては最先端のIntel80286を搭載し価格も安く性能面でも体感的に速さの
違いを感じられた高性能マシンであった。一時期、NECはマイクロコードの不正コピーがあったとしてエプソンを相手に
訴訟を起こしていたこともあった。そのPC286の改良後続機として発売されたのがPC286Vである。
当時はクロック周波数10Mhzあたりが最高速であったが、286VはCPU基板上のジャンパー設定を変更すれば
12Mhzで動作するとのことでマニアの支持も多かった。
DOSの時代はこんなスピードでも充分だったのです(なんか かわいいですよね)
いまじゃ2GHzとかの世界ですから...
stage2
さーて丸裸にしたPC286Vの筐体にPCのパーツをレイアウトしてみるか
取りそろえたパーツは以下の通りでほとんどが余りパーツを利用できたので
パーツ代は安く済んだ(助かった..(^.^))
マザーボード(BIOSTAR).....6800円(特価品)
CPU(AMD Duron800Mhz)...5500円
電源ユニット(ATX150W).....2200円
HDD 20G......余り物
スピーカー.......余り物
FDD 2モード.....余り物
4XCDRドライブ(クリエイティブメディア)...余り物
グラフィックカード(カノープスPWR128)...余り物
キーボード&CRT...余り物
え〜っと電源置いて、マザーを置いてメモリーセットして..
あれっ..ゲッ..マザーボードのコネクタ類が箱の後ろカバーに当たって閉まらんじゃないか
っというかこんなことぐらい最初から分かってなけりゃいかんやろ..(-_-;)
せっかく集めたパーツを無駄にしないためにもどうしたものか...

自作パソコンのイロハ
今回のような自作は別として、普通はケース、マザーボード、HDD
、メモリ、CPU、FDD
CDROMドライブ、キーボード、マウスを揃えればあとはもうブロック工作みたいなもんです
コネクタピンの番号さえ間違えなければ大体は動いてしまうから楽しいじゃないですか
stage3
えーいしかたがない!!こうなったらなんとしてでもケースに収めてやるぞ
というわけでごらんの通り後ろカバーを糸ノコで切断してしまうことにした。
(これがまた手間と労力がかかった..さすがに手が痛くなった(^^ゞ)
こうすればなんとか286Vの筐体にもパーツがうまく納まりそうな感じである
ハードディスクにFDD、CDROMドライブ...
ぎゅうぎゅうだけどなんとかなりそうだ
各パーツを固定して配線とちょっとした改造に取り掛かるぞ..

それにしてもCPUの高性能化(高クロック化?)はどこまで続くのでしょうか
現在では2Ghzが最高みたいですが近々2.2GhzのPentium4が出るとか
ライバルのAMDもアスロンXPで同等かそれ以上の性能をアピールしてるし
これから10年後パソコンの性能たるものはどうなっているんでしょうか
楽しいような、なにか怖いような感じさえするのです
(最近 パソコン買い替えたんや..やっぱPentium9の200Ghzはキビキビ動いて気持ちいいわ)
なんてことになるのでしょうか(^.^)
まあこういったメーカー同士の競争で結果的にハイエンドマシンが値下がりして
安く買えるようになればユーザーにとっては嬉しいことなんですが
stage4
あくまでもPC286Vらしさを出すためにPC286Vのパネル前面部にあたる基板部分を
切断し見かけ上はPC286Vであるように改造する。
電源SW、電源LEDやリセットSWはそのまま使えるように配線改造を行いPC98、98互換機のトレード
マーク的存在であったディップSWはそのまま残した。
そんなこんなで配線を終えた状態の自作?PCは以下のような状態である。
らしさ..を残すためにパネル前面部をカット
|
配線が完了したパソコン内部の様子
|
ほんとパソコンが安くなりましたよねえ。2〜3年前までは10万円を切るパソコンなんて
ショップブランドのOSなしモデルぐらいだったんですが、いまやOSとCRT付きで8万円以下
のメーカー製マシンがごろごろしてるご時世です。この間、日本橋をうろついていたら
OSなしの自作キットマシン(Celeron1GHZ、メモリ128MB、HDD20GB)がなんと29800円で特売されてました。
いやはやどこまでパソコンは安くなるんでしょうかねえ..
stage5
カバーをして...これが完成したPC286V改造機である。
PC286Vの筐体はそのままに中身はDOS/V Duron Windowsマシン...
ちょっと時間はかかったけれどなかなかどうしてうまくできたじゃないですか
ついに完成!!蘇るなつかしのPC286Vの勇姿がいまここに...
|
電源SW、ランプ、リセットSWはそ のままにHDDアクセスランプ(赤)を追加
|
伝統のディップSWも健在(機能しないけど..)
|
完成したPC286V改造機の全様
|
stage6
一応組みあがったマシンのベンチマークでも測定しておこう..というわけでベンチマークを測定してみました
その結果は下記のとおり..まあ
羊の皮をかぶった狼とはいかないがコヨーテぐらいにはなったのだ(^.^)

最後まで見てくださってありがとうございました。
物を作る(工作...とか)って楽しいですよね
これからも何かを作るシリーズを紹介して行けたら(分解して壊したりなんかも..)
とおもいます...。