樹脂

FRPの""ですね。プラスチックです。

ゲルコート用樹脂

ハンドレイアップではメス型の表面に0.3〜0.5oの厚さに樹脂だけを塗って
それが硬化してからマットとポリエステル樹脂を積層して一体にします。
こうして出来た製品の表面には
ガラス繊維を含まない樹脂だけの層ができます。これがゲルコート層です。
このゲルコート層用の樹脂がゲルコート用樹脂で、一般には単にゲルコートと呼んでます。
なんでゲルコートするかと言うと、
製品の保護・・・軽い傷はゲル層だけで済み、強化材であるガラスを傷つけない。
美観の向上・・・製品表面を仕上げなくても光沢のある綺麗な表面仕上がりになる。
耐水、耐薬品性の向上・・・ガラスが露出しないので染み込まない
耐候性の向上・・・ゲルコート樹脂は一般積層用樹脂よりも耐候性が優れている。
などが理由です。
ゲルコート用樹脂には製品用、型用、耐熱用、耐薬品用などがあります。
ゲルコート用樹脂は非空気硬化性で硬化しても表面はねちゃねちゃしていて
ガラス繊維と良く密着するようになってます。
クリアゲルコートに顔料を入れて好きな色にする事もできます。
よく製品用と型用は何が違うのか?っと聞かれますが、型用は製品用に比べて、
硬く(傷が付きにくい)強靱で(衝撃に強い)耐薬品性が良く(肌が荒れない)
硬化収縮が少ない(寸法精度が良い)のです。

積層用樹脂

一般に不飽和ポリエステル樹脂が使われます。
製品用、型用、難燃用などがあります。
不飽和ポリエステル樹脂の他には、
エポキシ樹脂・・・硬化収縮が小さく、強靱で耐薬品性も良い。
極めて寸法精度が高く、航空、宇宙分野や、各種治具など工業分野で使用される。
ビニルエステル樹脂・・・エポキシ樹脂に似た性質で、ポリエステルと同じ方法で
硬化させることが出来る。おもに耐食性FRP分野で使用される。
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