夢大和フォトギャラリー
四国八十八ヵ所《伊予の国》歩き遍路の旅
空海の史跡と自然を訪ねて
第6回 65番
![]() 65番 三角寺・四季桜 |
11月6日 JR新浜駅〜宿(伊予土居) 歩行距離 14.5km 『歩行地図』クリックして下さい。
大阪ハービスを8時に出発した高速バスはJR新居浜駅に12時半に到着、歩き出して20分ほどで讃岐街道に入る、小雨の降る
中、約15km先の宿泊地、伊予土居(松屋旅館)を目指す。
旧街道では「琴平宮」の灯籠が時折目に付きだした、金毘羅参りで栄えた街道なのか。
弘法大師が子供に栗を貰ったお礼に、年に3度実の成る栗の木を杖をついて残したと云われる「三度栗大師」を参り、お祭り最中
の延命寺を経て16時に宿に着いた。同宿のお遍路さんは他に2人、皆さん大いに楽しんでおられる。
11月7日 宿〜65番三角寺〜宿(徳島県三好市) 歩行距離 29.8km 『歩行地図』クリックして下さい。
6時45分出発、上空は曇天だが北方面の瀬戸内海は晴れ模様、約17km先の65番三角寺を目指す。途中、「ひよけ大師」を参
り9時50分に戸川公園で休息残り3km余り、山道に入って急な登り坂、息が弾むが空気が清清しく気持も弾む。時折、瀬戸内海が
輝いて見える。
野宿の青年に出会う「風邪を引いて3日間寝込み体力が落ちた」と、恐らく食事も偏り熟睡出来ない環境での遍路歩き、それにひ
きかえ自分の贅沢を此処でも思い知った。
10時50分に三角寺山門へ、思ってたより早く楽に着けた。飾りの無い引き締まった印象の札所、四季桜が可愛く咲いている(写
真)。
「菩提の道場」最後の札所、身支度を整え直し気持を落ち着かせ、此処まで修行させてもらったこと(?)楽しまさせてもらったこと
心を洗ってもらったこと等お礼を述べて11時半に打ち終える。
遍路道で遍路マークが見つからないと心細い、林道や田舎道で折れるところをうっかり見過ごすことがある。半田休憩所が分らず
3軒の民家を尋ねるも不在、やっと通りかかった車を止めて教えて貰う。その休憩所には、先にあった青年と2回目のお遍路さん、
先の情報を頂く。
13時40分、番外の椿堂にお参りしルート192号に入る。休憩所に吊るし柿が「12月初旬からお食べ下さい」と(写真)。
15時半に民宿「岡田屋」さんに入る、ここは、これど遍路宿。主人の接待振りに感心、同宿者9人が食事をしながら70番本山寺
迄の詳細な地図で説明いただいたり、情報をまじえて面白く話をされ、お陰で同宿者皆が和気あいあい、楽しい夕べとなった。
此れにて伊予の国「菩提の道場」26札所、約359kmを打ち終えることが出来た。19泊(車中2泊)23日間を6回に区切った旅
であった。
「菩提の道場」を通過したものの悟りの境地には至っていない。だが、自分を見つめ直すきっかけを得たし、自然に触れ合い素晴
らしい風景や人々に出会えた事で自分の心が豊かに成っていく、それが余裕を生み笑顔が増えて人に優しくなれる、こんな事を教
えてくれた道場であった。明日からは最終章「涅槃の道場」に入る。
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三角寺境内 | 遍路休憩所 |
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