IS IT SECRET? THE ANOTHER SIDE




「お風呂・・・、もう沸くよ?」
「後でいい。」
「でも・・・・。んっ・・・・」

が気にしている事は良く分かるが、もうどうしようもない。
我ながらみっともないが、今はただ一刻も早く一つになりたい。
その事しか考えられない。




「うぅ・・・・、ん・・・・」
「はッ・・・・・」

満足げな溜息をついて、二人は名残惜しげに唇を離した。
長く深い口付けは、二人をすっかり燃え上がらせている。
蕩けるように濡れたの瞳に見つめられ、サガは逸る気持ちを堪えて丁寧に服を脱がせた。
今度はお返しとばかりに、がサガの服に手を掛ける。

「サガも・・・・・」
「ああ。」

自分でやればもっと早く脱ぐ事が出来るのだが、一つ一つ丁寧にボタンを外してくれるの手が愛しくて、サガはされるがままになった。
ようやく全てのボタンが外れると、戒めが解けたかのようにシャツを脱ぎ捨て、再びに覆い被さる。

「ふふっ。サガ、あったかい・・・・・」
もな。」

目を細めて呟くの額に口付け、サガは背中に腕を回してブラのホックを外した。
繊細な花のような布がはらりと落ちると同時に、白い膨らみが姿を現す。

「・・・・美しい。」
「そっ、そんな真面目な顔でからかわないでよ、恥ずかしい・・・・」
「からかってなどいない。本当の事だ。」

頬を染めるに優しい微笑を見せると、サガは吸い寄せられるようにその膨らみに顔を寄せた。

「あっ・・・・ん・・・・」

ひっそりと存在を主張する頂を口に含むと、の声に甘さが増した。
その声をもっと聞きたくて、サガは夢中でそれを愛撫する。

「はぅっ・・・・、あっ・・・・」

の身体が時折ぴくんと跳ね上がる。
それを優しく押さえ込んで、サガは片手を滑り下ろした。
スカートをたくし上げ、下着越しにまだ触れた事のなかった部分に触れる。


「やっ・・・!」

サガの指の感触を感じた途端、は羞恥に頬を染めた。
其処は自分でも分かるぐらい、ぐっしょりと濡れていたからだ。
いくらこの時を待ち侘びていたとはいえ、まるで自分が酷く淫らな女のような気がして、サガの顔をまともに見られない。

「どうして目を逸らすんだ?」
「だって、恥ずかしくて・・・・」
「何故だ?私はとても嬉しいのに。」
「まっ、またそんな変な事!!・・・・っん・・・!」

一瞬素の状態に戻って咎めてきたをキスで黙らせて、サガはスカートとショーツを引き下ろした。
そして露になった下腹部に再び指を這わせた。

「はうっ・・・!」

確かに其処は既に愛撫の必要などない程、蜜で溢れかえっている。
が自分との情交をこれ程待ち望んでくれている事が、これ程自分を感じてくれている事が、心から嬉しい。
この状態ならば今すぐにでも繋がる事が出来るのだが、サガにはそんな気はなかった。

もっと味わいたい。
この肌を。
眩暈がしそうな程幸せなこの時を。




「あっ、やだっ!サガ・・・・!!」

両脚を高く抱え上げて左右に開かれ、は激しく身を捩った。
明るい照明の下で遮るものも何もなく、文字通り全てを曝け出しているのだ。
羞恥のあまり拒むような仕草をしてしまっても致し方ないだろう。

サガは宥めるように膝にキスを一つ落とすと、ひくひくと戦慄く花弁に見入った。
サガの視線に応えるように、泉からは新たな蜜が溢れ出し、下方へ向かって流れていく。
その光景が酷く扇情的で、サガは己の舌でそれを舐め取った。

「やぁっ・・・!駄目ぇ・・・・、其処・・・あはぁっ・・・!」
「どうしてだ?良くないか?」
「そうじゃなくて・・・・、まだ、お風呂・・・んっ・・・!」

これが女心というものであろうか。何ともいじらしいものだ。
サガは苦笑と共に、の小さな不安を取り除くべくはっきりと言い切った。

「そんな事を気にしていたのか?心配せずともの此処は綺麗だ。」
「やっ!はあっん・・・!!」

サガのその言葉で安心したのか、はたまた観念したのか、は抵抗を止めた。
そして次第にサガの作り出す快感に身を委ねていった。



「あうっ!んっ、くっ・・・・、あぁん!」

サガの舌が敏感な肌を何度も往復する。
時間が経つにつれて、の声が甘く蕩けていく。

、良いか?」
「ん、気持ち・・・い・・・、はァっん!」
「ここは?」
「あぁっ!!」

小さな紅い芽を舌で刺激されて、の身体が大きく跳ねた。
花弁は物欲しそうに蠢き、熱い蜜を溢れさせる。
それに誘われるように、サガは泉の中に指を埋めた。

「ふあああぁっ!!」

その途端にの内壁は激しく痙攣し、サガの指を締め付けた。
どうやら達してしまったらしい。
痙攣が治まるのを待って、サガはゆっくりと指を抜き去った。

「あぅ、ん・・・・」

絶頂の余韻か、指が引き抜かれる感触にも反応する
サガはぐったりと横たわるを愛しげに見つめた。




がまだ回復しきっていないうちに、サガは自分も一糸纏わぬ姿になった。
そして脱ぎ捨てた服のポケットから避妊具を取り出すと、それを手早く装着してに声を掛けた。

「大丈夫か?。」
「ん・・・、何とか・・・。」
「済まないが私も限界だ。もう良いか?」
「うん。来て、サガ・・・・。」

抱擁を求めるように、の両腕がサガに向かって差し出される。
サガはそれに応えるようにに覆い被さると、猛々しくそそり立った分身をの中心に宛がった。

ようやく一つになれる。

感極まって苦しい程高鳴る胸をの胸に重ねて、サガは腰を沈めた。

「はあぁぁぁ!!」
「ふぅっ・・・・!」

快感と幸福のあまり、互いの唇から深い溜息が零れる。
一思いに奥まで繋がった後、二人はしばしそのまま固く抱き合った。

「あ・・・ん、サガ・・・・」
、愛している・・・・」
「私も・・・・」

深い口付けを交わした後、サガは自分と繋がったままのの身体をソファと垂直になるように動かした。
そして床に膝をつき、ソファから伸びているの両脚を抱え込む。

「動くぞ。」
「うん・・・・あっ、ああっ!!」

サガが激しく律動を始め、は再び快楽の海に投げ出された。
突き上げられる衝撃を感じる度に、鋭く切なげな声を上げてよがる。

「ふあぅっ!はっ、あっ、んああっ!」

淫らな水音が部屋中に響き、結合部から流れ落ちる雫が床に小さな水溜りを作る。
きっとサガからは繋がった部分が丸見えだろうが、それに対して羞恥を感じるよりも、もはや貫かれる快感の方が遥かに勝っている。

「あんっ!はぁっ、ひぁっ・・・!!」

激しく攻め立てられる衝撃でずり落ちそうになる上半身を支えようと、が両腕をソファの背もたれに投げ掛ける。
それを見届けたサガは、の腰を掴んで一層激しく体奥を突き上げた。

「やあぁっ!!あぅっ、はっ、サ、ガ・・・・!!」

涙の滲む瞳で見つめられ、サガは本能のまま絶頂に達したい衝動に駆られた。
しかしそれを必死で堪え、それまでより速度を落とし深くゆっくりと最奥を抉る。
互いに少し刺激が弱まったおかげで、睦み事を囁く余裕が出来た。

・・・・、愛してる・・・・」
「はっ・・・、私も、あんっ、愛、して・・・る・・・・」

何度も名前を呼び合い、愛していると囁き合い、口付けを交わす。
最愛の者と身も心も一つに結ばれる悦びに、身体が震える。
このままずっとこうしていたいが、身体の疼きが次第にそれを許さなくなってきた。

の腰が更なる快楽を求めてゆるゆると動き、サガの分身も解き放たれる瞬間を待ち望んでその質量を増す。

「もう限界、だな?」
「うん・・・・」

互いに苦笑を浮かべて、二人は触れるだけのキスを交わした。
そして。


「んっ、あっ、あぁっ!!はぁっん!!」

再び激しい突き上げが始まり、の悲鳴が上がった。
汗ばんだ肌も、息遣いも、全てが情欲に火を注ぐ。

「いっ、あっ、あはぁっ!!も、駄目ぇ・・・・!!」
「ああ・・・!私もだ・・・・・!」

低い呟きを漏らし、サガはラストスパートをかけた。
嵐のような激しさに翻弄され、何も考えられなくなる。

「やっ、あっ、ひあぁぁっ!!んあぁっ、サ、ガぁ・・・・!!」
「くっ、・・・・!!」

達する瞬間、サガはの身体を引き寄せて強く抱きしめた。
その力強い腕の温もりと彼が爆ぜる感触を感じながら、もまた絶頂を味わった。




ようやく呼吸が整った二人は、顔を見合わせてどちらからともなく微笑んだ。

「済まなかったな。ベッドまで我慢が出来なかった。」
「ううん、いいの。ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しかったし。」

そう言って照れたように微笑む
灯りの下で惜しげもなく晒されている素肌が眩しい。

「さあ。少し遅くなってしまったが、風呂に入ろう。」
「二人で?」
「勿論。嫌か?」
「ううん。」
「汗を流したら、今度こそベッドへ行こう。」
「・・・・うん。」

はにかむの額に口付けて、サガはその身体を抱き上げた。
まだまだ続く甘い夜に想いを馳せながら。




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後書き

あのまま事が運んだバージョン、書いてみました。
・・・・しかし何ですなぁ。
いつもながら、芸がない(爆)。
結局やるこた同じだからかしら?(←下品やなオイ)
はたまた私に文才がないからかしら?(←絶対それや)