いつもの週末。
夕食を食べて、寛いで。
ゆっくりバスタイムを楽しんで。
そしてベッドへ。
もうすっかり身体に馴染んだ習慣。
蕩けるようなキスを交わして、肌を弄り合う。
しかし今日のデスマスクは、いつもと違う事を考えていた。
もう少しだ。もっと乱れてから。
引き返せないぐらい快感に呑まれてから・・・・。
デスマスクの愛撫にの反応が激しくなり始める。
そろそろ良さそうだな・・・・。
いつも通り自分の愛撫に身を任せるから見えないように小さく笑うと、彼はその考えを実行に移し始めた。
「あン!あ、デス・・・も、私・・・・!」
が限界を知らせてくる。
あと一歩で絶頂へ昇りつめるという時に、愛撫を止めてやる。
「やァッ・・・!な、なんで・・・?」
止まらないはずの快感を無理に止められ、が泣きそうな顔でデスマスクを見る。
「ここからは、お前の言う通りにしてやるよ、。」
「え?どういうこと?」
「そのまんまだよ。お前がして欲しいこと何でもしてやるぜ?さあ言えよ。どうして欲しい?」
「え・・・!?」
先程までの快楽で蕩けた身体は、デスマスクを求めてやまない。
しかし頭は激しく羞恥を訴えている。
はどうすることも出来ず、涙目でデスマスクを見つめる。
「ほら言えよ?どうして欲しい?」
耳元で囁きかけながら、の入口を指で軽く撫でる。
「アァン!ん・・・・・ちゃんと、して?」
は精一杯羞恥を堪えて懇願するが、デスマスクは意地の悪い笑みを浮かべたまま、の秘所を指で撫で続ける。
「ちゃんと、どうして欲しい?ハッキリ言わなきゃ分かんねぇぞ?」
「やっ・・・!意地悪しないでよ・・・・!」
「意地悪なんかじゃねぇよ。お前が望むコトをしてやりてぇだけだ。ほら、言えよ・・・」
快楽を訴える身体と、羞恥を訴える心に混乱する。
しかし、快楽を途切れさせない為の僅かな愛撫に、次第に心が負け始める。
「アァ・・・んっ!さ、触って・・・・」
「・・・どこを?」
「・・・・・!こ、此処・・・・」
顔を真っ赤にしながら、デスマスクの手を自分の突起へ導く。
満足したように口の端を持ち上げ、其処を撫で上げるデスマスク。
「やァッん!!」
「次は?ずっとこのままでいいのか?」
「アァ・・・ン、や、やだ・・・・!」
「じゃあ次は何だ?」
「んァッ・・・!あ、指・・・・」
「指が何だ?」
「んっ・・・くっ・・・、い、入れて・・・・」
羞恥と快楽に呑まれ、半ば泣いて懇願する。
その姿に己の欲望がますます昂る。
蜜が溢れる其処へ、指を滑り込ませる。
「ふぁっ!」
の身体が跳ねる。
次に訪れるはずの快楽を待つが、差し込まれた指はびくとも動かない。
「ぁ・・・・、な、何・・・?」
「次はどうする?」
まだ続くデスマスクの問いかけに、とうとうは泣き出す。
「アァン!も、イヤぁ!!」
「じゃあこのまま止めるか?」
「ヤダぁ!!」
子供のように泣き出すを優しくあやし、落ち着かせる。
「泣くな・・・。ほら、どうするんだ?」
「も、無理ィ・・・・!分かんない・・・・!」
身体はこれ以上ないほど快感を感じ求めているのに、心が羞恥で凍り固まっている。
自分でもどうしていいか分からない。
こんな状況を作り出した張本人であるデスマスクにしがみ付いて泣くことしか出来ない。
自分に抱きついて泣くに、愛しさと欲望が限界にまで昂る。
のナカに入れた指をゆっくりと抜き差ししながら、の耳元で囁く。
「俺が欲しいか?」
「アッ・・・ん、ほ、欲しい・・・・」
「じゃあちゃんとそう言ってくれよ・・・」
「あ・・・・、デスが、デスが欲しい・・・・!!」
「了解・・・・!」
そう言って指を引き抜き、代わりに猛り狂った自身を勢い良く突き立てる。
「あああン!!」
待ち焦がれた感触に大量の蜜を溢れさせ、が絶頂へ駆け上がる。
千切れそうなほど自身を締め付けてくるの内壁を味わいながら、ゆっくりと律動を始める。
「あぁっ・・・!あん!ん、んァッ!!はぁっ・・・ッア!!」
涙が次から次へと零れ落ち、頬が濡れる。
その雫を舌で拭い取り、腰を更に深く沈める。
「やぁっ!!ああぁ!!!」
「愛してるぜ?・・・・」
「あぁんっ・・・!私、も・・・・、愛・・・して、る・・・・」
「ほら、もっと欲しいか?」
「あっ、あン!!もっと・・・・、欲し・・・・・」
の求めるまま、激しく腰を打ち付ける。
交わった部分から、とめどなく愛が零れ落ちる。
「やぁっ!!も、イっちゃ・・・・!!」
「クッ・・・!・・・・!!」
「あああぁぁ!!!」
疲れ切って眠るに口付ける。
時折しゃくり上げるに、少々虐め過ぎたかと反省する。
でも、たまには良いだろ、こんなのも。
愛し合ってんだからよ。
きっと明日の朝は怒り狂っているであろうに、どう機嫌を取ろうかと思案しながら、デスマスクも眠りに落ちた。