ある日筏に行ったときのことです。あきらかにボラと思われるあたりがあったのですが、針掛かりしてからものすごいパワーでバイキングのブレーキがうまくかかりませんでした。指がすべるしおまけに摩擦熱で指がやけどしそうになって、指を離した瞬間にとんでもないバックラッシュがおきてしまいました。
このバイキングの欠点は、うまく指でのブレーキがかけられないことです。
そこで師匠に教えてもらった改造を行いました。

バイキングのスプールをはずして上からセロハンテープをはります。
それから穴を開けるポイントをマーキングします。
ここで注意しないといけないのが、中には
固定のネジ穴があることです。ST44なら外側のシートを簡単にはずせるようですが、筏でははずすことができません。中のどの部分にネジ固定があるかがわかりません。そこで考えたのが、打診による確認方法です。金属棒でスプールを叩いていき鈍い音のするところがありました。そこにネジ固定があると思いその部分をはずしてマーキングしました。
まず一番小さいドリルで穴を開けて、徐々に大きなドリルを使っていきます。最終的には9.5mmのドリルで仕上げました。
思惑通りにネジ固定の部分をうまくはずすことができていました。
セロハンテープをはずして最後の仕上げです。
バリをとって開けた穴の1ヶ所に一番小さなドリルで穴を貫通させます。これは糸を通すためのものです。替えスプールでは糸を止めるところがないために、使わないでいると糸がおまつりしそうになっているときもあります。そこで小さな穴を開けて糸をそこへ通しました。これでおまつりの心配もないと思います。

これでうまくいくかはまだ試していないので分かりませんが、指がうまくはいる大きさにできました。