自分にもし5万円があり海水魚飼育を今から始めるところだとしたら…
そんな"もしやり直せたら”というテーマで、水槽システムを考え直して見ました。
はぁ〜、非現実的だな。
具体的な行動レベルで器具購入までを考えたいと思います。
@まずはHPなどで情報を集めましょう。
しかし!今あるHPの中には非現実的な物が多いと思います。
これこそ高価なシステム・器具という物です。
だから、通販などで魚や無脊椎の流通価格をみてみましょう。
きっと高い物から安い物までありますが、ひとつの種類に絞って(例えばハタタテハゼなど)
値段を比較しましょう。きっと安いところがあるはずです。
Aその値段を参考に海水魚店へ行く。
近所のお店が比較して高いか、安いか?あまりにも高いなら通販もひとつの手ですが。
Bそのお店の人にいろいろ質問してみましょう。
親切に教えてくれるお店はOKですが、ものを買わせようとする気配があれば考え物です。
そんなお店にはなかなかめぐり合えないかもしれませんが。
Cおっと忘れてました先に器具を揃えましょう。
器具がくせものです。
これは海水魚専門店や熱帯魚ショップよりもホームセンターのほうが安い場合が多いです。
ただし、ショップもバーゲンセール時は要チェックです。
*最低限必要な器具については「何でも記」を参考にしていただければよいのですが
もう一度現実的に考えてみたいと思います。
水槽 | 「ニッソーNS-7M」¥8,500 | お勧めは60×45×45です。 |
ろ過槽 | 「レイシーRFG60」ウェット&ドライポンプ付¥18,750 | 悩みますが、管理が楽で初心者向けはやはり上部フィルターでしょうか。 海水専用であれば「レイシー」の上部フィルターです。他の海水専用製品もありますがろ過面積を考えると安心できるのは「レイシー」でしょうか。 ちなみに上部フィルターを使用しているとエアレーションは必要ないです。 濾過槽からの水の落下で十分にエレーションできます。 |
人工海水 | 「デルフィスライブシーソルト600g」¥7,250 | これは各社ありますのでお好みでけっこうですが、やはりライブシーソルトがお勧めです。何百リットル入りの大きいほうがお買い得です |
ヒーター、サーモスタット | メーカーどこでもだいたい¥4,100ぐらい | これも必需品です。150〜200Wで故障を考えて本当は2個あったほうが安心です。 |
サンゴ砂 | 「コーラルサンゴ砂極小2kg」¥400×2=¥800 | 極小でハゼ系にマゼマゼしてもらうのが一番ベストかと思います。白点予防や残餌処理に一役かってくれます。底砂を敷かなくても白点は出ます。60水槽なら4kgでいいと思います。 |
飾りサンゴ岩 | 「こぶし大」1個¥300〜500で最初は¥1,000で十分かと | 将来的に無脊椎を入れるならレイアウトの必需品です。 |
水温計 | ¥300ぐらいかな | 必需品です。 |
水槽ラック | メーカーにこだわらなければ¥10,000以下であります。 | これも必需品でしょう。45cmサイズでは少し高くなります。2段用がいいでしょう。 |
エサ | 「テトラ・マリンミニグラニュール」140g¥1,200・テトラフィン」¥300 | 必需品です。 |
ライト | 「ニッソー・カラーライト6002灯式」¥5,100 | 最初は2灯式で我慢しましょう。 |
カルキ抜き | 「テトラバイタル」500mlで¥800ぐらいかな | 必需品です。 |
掃除用クリーナー | ¥800くらいかな | 水替えするときに必要です。サイフォンの原理で水を抜きます。 |
量り | ¥?忘れました | 人工海水を作るときに使っています。3kgまで量れるのが便利です。水1gにつき人工海水38gを入れてます。だいたいですが… |
なんと!上記の合計は¥58,900にもなってしまいました。これではなかなか厳しいですね。まあ一例ですので参考程度にして下さい。赤字になってしましました。
探せばもっと安いところがあるはずです。
日用品で十分なもの
・水替え時のバケツや人工海水を作る入れ物:うちでは衣装ケース大を使って人工海水35g作っています。
・人工海水を水槽に入れるもの:以前はペットボトルを切って使っていましたが、最近はお風呂の残り水を洗濯機に入れるポンプを使っています。これが非常に楽です。
・うちでは長年の歳月を経て購入してきたフィルター類をたくさん使用していますが、
こんなにたくさんはいりません。
「楽して」ですからたくさんあると、メンテが大変で楽できません。
はっきり言ってどのフィルター(ろ過)がいいのかは、自分の経験が重要になってくると思います。
ですから、最初は上部フィルターだけでも十分だと思います。
それで経験を積んで、ステップアップを考えるときに次の方法を考えればいいと思います。
ただ、サブフィルターとして外部式フィルターがあれば水質保持に一役かってくれます。高いですが…
・メンテ不要でもっと効率を考えるなら、
海水館オリジナルの「活性底面法」や最近話題の「ヤノシステム」なんかが注目です。
要するに好気細菌による最終分解産物である硝酸塩を嫌気細菌で窒素にして水槽外へ出すシステムです。
これがあると、硝酸塩が抑えられ非常に管理しやすくなります。水替え回数を減らせる!
まさに「楽して」であり、私も将来的に導入を考えているシステムです。
ちなみにテトラから出ている還元剤で「ナイトレイトマイナス」は結構使えそうです。
〜水替えのサイクル〜
・水替えは基本的には絶対必要です。問題は水替えのサイクルです。
うちの水槽で最近本格的にデータを取り始めたのですが、水替え3週間後に硝酸塩25ppmでした。
まあ、許容範囲ですが、敏感な生体には少しきついようで、ヘアリーディスクなんかそうです。
「楽して」の最大のポイントは水替え回数を減らすことにあります。
だからどうしても還元システムに目がいくわけです。
しかし、還元システムであっても、まったくのノーメンテナンスというわけにはいかないでしょう。
これからの勉強と経験を通して、今後のシステムを考えていきたいと思います。
〜水替えの方法〜
・水替えはアクアリストそれぞれが工夫をしてされていると思います。
これに要する時間をどれだけ短縮できるかも「楽して」のポイントです。
・うちでの方法は…
@衣装ケースに水を入れる。
これの水温設定が難しくて、いまでも一発で27℃にできるときとそうでないときがあります。
冬場は水槽の水温より1℃は高くしておくことがポイントです。
Aフィルター類の電源をOFFにする。
Bコケ取りウールでコケを取る。
このときにカクレクマノミの攻撃をいかにかわすかがポイントです。
つつかれるとけっこう痛いです。
C上記ABをしている間に水温が一定になるので、水温をチェックします。
Dばっちりなら、水槽の水を排水ポンプで排水します。
うちでは7gのバケツを2個準備して、排水ポンプは嫁さんに持ってもらい、私が外に捨てに行きます。
玄関に水槽があるので、家のすぐ横の溝に速攻で捨てます。
ぐずぐずしていると、次のバケツへの排水が一杯になってしまいます。
E35gの排水が終われば、「洗濯機への風呂残り水給水ポンプ」で一気に給水します。
面倒くさがりの私は比重チェックをしないことが多いです。
長年の勘と経験で比重は合わせられるようになりました。
F給水が完了すれば、フィルター類の電源をONにして完了です。
おっと、使った道具の後片付けも忘れずに!
で、@〜Fまでの工程を現在は40〜45分ぐらいかけてしています。
いくらがんばってもこれ以上の短縮は難しいです。やはり@が最大のポイントです。
Fでの後片付けなんかも結構時間がかかってしまいます。