輸血用血液製剤の供給および保管管理

病院の輸血管理部門(検査部や薬剤部)では、血液センターから届けられた血液製剤を、
血液製剤管理用のコンピュータに入庫登録するなどして在庫管理を行っています。

最近では血液製剤を支給する際に、このコンピュータを使い輸血記録伝票を印刷したり、
血液製剤に貼付する患者さんの名前が印字されたラベルを発行しています。

このコンピュータには、患者さんの血液型が登録されており、
もし、患者さんと違う血液型の血液製剤を支給しようとすると、
「警告画面」と「警告音」で血液型が違うことを知らせてくれるシステムになっています。
(このようなコンピュータシステムを利用した血液製剤支給方法をコンピュータクロスマッチと言います。)

入庫登録された血液製剤は、輸血されるまでの間、
各血液製剤ごとに定められた保存条件で輸血部門に保管されます。
各血液製剤は
自動温度記録計並びに温度異常時の警報装置付き保冷庫および冷凍庫に大切に保管されています。

保存温度

2〜6℃

   赤血球製剤   

-20℃以下

新鮮凍結血漿

室温(20〜24℃)振盪保存

血小板製剤

画面左側が保冷庫、右側が冷凍庫(フリーザー)
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