自己血輸血とは

現在輸血療法に用いられている輸血用血液製剤は、すべて献血によるものです。
B型・C型肝炎ウイルス検査やエイズウイルス(HIV)検査などを実施することにより、
その安全性は格段に向上してきています。
しかしながら、他人の血液を輸血することは一種の臓器移植となり
輸血による感染症の危険性は完全には回避することができません。

そこで、手術に備え自分の血液を採血し、貯血しておくものが自己血輸血です。
手術時で出血した際は、輸血部で保管しておいた自分の血液を輸血します。
いわば自分のために献血しているようなものです。
但し、貧血があったり、緊急手術などの場合は自己血輸血の適応外になります。

自己血輸血には、液状貯血式、希釈式、回収式等いくつかの種類があります。
もし、病院で手術をされる場合は一度担当医にご相談下さい。
自己血輸血の適応になれば、自己血採血室で採血して手術に望むことになります。

 

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