遊撃釣行日誌
特に思い出に残った釣りの記録です。
1982年から1985年の釣り日誌
1982.08.04〜1985.05.17
「初めてのダムヘラ釣り『釣り日誌』の記録から」 大原ダム (1982.8.4当時中学1年生)
 8月4日、午前4時39分、大原ダムに向かって出発した。N名人の家を出たのが4時50分だ。Nさん、N名人、Fさん、僕で行った。
 名神に乗って栗東で降り、1号線に乗って田村神社を右に曲がって大原ダムに着いた。
1時間30分かかった。N名人が釣り場を探してくれた。僕は自分で草を刈って釣り場を作った。水は満水だ。
 釣り始めたN名人は頻繁にムツのアタリがあった。僕は全然無かった。Fさんは遠くにいた。僕とNさんとN名人が並んで座った。
 N名人が釣った。23cmぐらいだった。2匹、3匹と釣っていた。
 僕も釣れた。22cmぐらいのヘラだった。つぎ、27cmのヘラを釣った。Nさんも23cmぐらいのを釣った。
 そして、午前中に10匹釣った。N名人も10匹ぐらい釣った。Nさんは2匹くらいだった。
 午後になってアタリが止まった。N名人はたくさん釣った。Nさんも8匹釣った。僕は12匹だった。Fさんは10匹だった。帰りは5時だった。5時間もかかって帰った。


ここからは83年から85年までの間に新聞『週刊つりニュース』に投稿した記事の一部を掲載します。
「4位や!!ヘラ釣り大会で41.6cm」 釣池五井池 1983.10.21付
9月13日、晴れ。釣具トピックへら釣り大会に出場する。このような本格的な大会には初めて出場するので緊張する。さて、会場となった釣り場は、枚方市南船橋の釣り池、五井池である。僕は普段は野池やダムで釣りをしているので、全く自信がない。それに定員60人のうち57人が大人なのである。まあ、勉強になると思ってきただけだった。
 やはりいざ釣りを始めると、ウドンのエサは軽くて、短い竿でも送り込めない。しかし15分ほどで慣れきった。当日の仕掛けは、竿は2.7メートル、ミチイトホンテロン1.2号、ハリスグンター0.8号、上、下のハリは、がまかつの関東スレ5号、ウキは自作の22センチソリッド使用。エサは中ウドンにマルキューペレット+黒ドロ。
 なぜか僕が大会初の1匹目を釣る。この大会は長寸制なので、検寸台へ持っていった。25.8cm。2匹目は20分後だった。32.5cm。このままでは大物は釣れない!!と思い、大ウドンで少しポイントを手前にずらしてみた。すると1発目で掛かった。「重い」と思ったが、割と簡単にあがってくる。ダムとは全く違う引き味の悪さであった。検寸台に持っていくと41.6cmあった。そのまま釣りを続けていると、37cmぐらいのが上がったが、1人1賞なので計ってくれなかった。
 競技が終わると全部で50匹近く釣っていた。表彰式で1位(43.6cm)、2位、3位とすすんでいった。「第四位」に名前を呼ばれて表彰に立った。よい一日だった。

「さすがにダム湖だ」 室生ダム 1983.11.18付
10月30日、室生ダムに釣行する。当日は朝から風が吹いていたので、肌寒かった。室生ダムは、52年にヘラ釣り場として発見されたので、全く新しい釣り場だ。朝、6時に僕の師匠の家へ、いつも釣りに連れて行ってくれるNさんの車で行った。生駒のインターから阪奈道路に入り、名阪国道を通って針インターを降り、室生ダムの地蔵橋に着いた。地蔵橋の少し下流で竿を出した。
 本日の仕掛けは竿・カーボンの5.4m、ミチイトグンター2.5号、ハリス、グンター2号、ハリは上バリ10号、下バリ9号。ウキはパイプトップの38cmで、エサはバラケは青ヘラ、クワセはオカユ。7時45分、打ち込みを開始した。当初は東の風が吹いていたが、20分ほどたって、北風が吹き始めた。朝の冷え込みと重なって、寒さがいっそう厳しいものとなった。波が出て、ウキが見づらくなった。しかし、その中で1つのウキの変化があったので合わすと、25cmほどの合いベラだった。それから12時ころまでは風で釣れなかった。
 風が収まったナと思うと師匠の竿が大きく曲がっていた。ヘラだった。やっぱり尺近かった。師匠が釣れると僕もアタリが出てきたように見えてきた。そして、一節のアタリが僕の手を知らぬうちに動かしていた。「大きい」と思った。テキは釣り池の魚とは違う引き味をしていた。そして、とうとうテキは疲れたかのように上がってきた。30.5cmあった。「ダムだなぁ〜」と思った。そして3時45分の納竿までに13匹釣っていた。師匠は11匹、Nさんは1匹釣っていた。「ダムはいいなぁ」と思った。

「ヘラ29cmを頭に27匹」 白川池 1984.4.20付
今年の冬は特に寒く、なかなか遠方に行けなかったが、3月31日に奈良、天理の白川池に行くことになった。
 朝、7時50分に師匠の家を出た。白川池に着いたのは9時ころだった。早速、打ち込み開始。師匠は1投目からアタリがあり、僕もすぐにアタリだした。師匠が釣れ、僕も釣れた。少し緑がかった美しい魚体のヘラだった。
 3匹ほど釣ったとき、風が出てきたので6.0mから5.4mに変えた。竿を変えてもアタリはあった。同行のNさんも釣れだしたが、2時ころになると風が強くなり、Nさんも僕も釣れなくなった。しかし師匠は相変わらず釣っている。1時間ほどたって、僕に29cmのヘラが来た。それを契機にまた釣れだした。
 師匠とNさんはアタリが消えたらしく、あまり釣れないようだった。僕は1人で入れ食い状態にしていた。そして4時の納竿までに僕は27匹、師匠は15匹、Nさんは11匹を釣っていた。 (中略) 当日の仕掛けはミチイト2号、ハリス1.5号ハリは10号・8号で、2mのトコ釣りで行った。

「残念アタリ続かずヘラ3匹」 鍔市ダム 1984.8.24付
 8月4日、兵庫県の鍔市ダム湖に釣行した。当日、6時30分ころ高槻から出発。ダムに到着したのが、8時20分ごろだった。風はベタナギで、湖面は静かだった。
 小さなワンドがかった所に釣り台を組み、釣りを始めた。タチは3m、トコ釣りのベタでやった。仕掛けは、竿6.0m(20尺)ミチイトはグンター2.5号、ハリスは2号、ハリは10号・8号で、短スの長さはベタなので15cm、長スの方は20cm。エサは青ヘラとサナギを加えたもので、両エサで行った。ウキは45cmのパイプトップ。
 9時前に打ち込みを開始した。このダムは、魚はなかなか寄らないダムなので、2時間打ち込んで、師匠とNさんがアタリだした。しかしモヤッケがあるだけでなかなか乗ってこないようだった。僕は2人とは少しポイントが違うからなのか、打ち込みから3時間経たないとアタリが出なかった。
 アタリが出だして、すぐに1匹上げたが、後が続かなかった。夕まずめになり、1匹上げたが次は続かなかった。釣り師が僕らのところに来て、対岸で5匹型を見たと教えてくれた。今日は対岸の方が良かったのじゃないのかナと思った。1匹追加したところで夕立雲が広がってきたので4時30分納竿。Nさんが6匹、師匠が5匹、僕は3匹だった。

「大減水にめげず42匹」 室生ダム 1984.12.14付
 11月18日に師匠とNさんとで奈良県の室生ダムにヘラを狙って釣行した。
 淀川水系の宇陀川なので、渇水に伴って放水したのだろう。ダムは大減水だった。それにもめげずに釣り場を探すが、オダが多くてなかなか見つからない。釣れそうなところを見つけてすぐに用意しはじめる。
 竿は5.1m、ミチイト2.5号ハリス2号、ハリは10号と8号で行い、エサは上バリが青ヘラとスイミーの混ぜたもので、クワセはオカユ。期待に胸を膨らませて、第1投をする。
 早速アタリが出て、「えいやっ」と合わすと、な、なんと僕の一番嫌いな「ギギ」だったのである。毒があるのでハリ外しでハリを取り、逃がしてやった。第二投は根掛かりをする。師匠のアドバイスに従って、ポイントを右に50cmずらす。すると根掛かりはしなくなった。
 それからエサを打ち続けていると、Nさんに第一号が来た。次に師匠に来た。僕だけが取り残されたのでしょんぼりとしていると、アタリがあり、そして合わすと「ガツン」ときた。「これは大きい!」と思ったが、なんと24cmほどしかなかった。
 師匠が昼食を取っている時、僕に時合いが回ってきて入れ食いとなり、10匹くらい連続で釣った。
 しばらくしてアタリが止まり2投目でまたアタリがきた。それを合わすと、「ガツン」と今までとは全く違う強く重い引きが伝わって来る。そして、その魚は弱ってきて水面近くに現れた。な、なんと尺ベラっぽいではないか!!しかしそれを見た瞬間、魚はバレてしまった。くやしい・・・
 それから4時まで釣りをした結果は、僕は42匹、師匠は25〜26匹、Nさんは30〜35匹釣り上げていた。

「ヤッター自己最高記録91匹」 和歌山の野池 1985.5.17付
 平野部の野池での乗っこみも終わりかけてきた4月21日、私の師匠と和歌山県の紀伊にあるN池へ釣行した。電車を使って2時間半の道のりだった。池に到着して周りを見渡すと、釣り人が3人ほどいたが、そのほかは誰もいなかった。ポイントを決め、早速釣りを始めた。
 竿は6.0m(20尺)、ミチイト2号、ハリス1.5号(太いと思われる方がいるかもしれませんが、釣りに影響しない程度ならかまわないと思う)、ハリは10号、8号で、バラケは青へらとサナギで、クワセはグルテンMG。水深は約1.5mトコ釣りで行った。
 エサを打ち出して約20分後、アタリが出だしたのでクワセをつけてしばらく待つと「ツン」と1節入り、合わすが見事にスカ。それを繰り返しているとやっと合わせに成功して乗ってきた。25cmぐらいの美形のヘラだ。
 そして次に釣れたのは、頭の少し大きい黒いヘラのようなフナだった。師匠に聞くと、ゲンゴロウブナだということだった。
 それから順調にマブナ、ヘラ、ゲンゴロウブナと釣れだし、30匹ほど釣った。そして次に釣った魚は、なんと尾ビレが全長の3分の1くらいはある長いフナだった。フナの種類は分からないが、気持ちの良いものではなかった。
 その後も順調に釣れて、68匹目に釣れたのが、な、なんと赤いヘラ(?)だった。私のヘラ歴6年の中で、初めて出会ったヘラである。その後も良く釣れて、4時30分までの納竿時には91匹で、最高記録が生まれた。


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