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『クロレラを使う人の中でも、私が提案した本来の目的をご存知でない
という方もおられ、また、単に「寄せるエサ」と思われている
方もおられると思いますので、改めてまとめた次第です。
事の発端はある釣友との会話から始まりました。
「超巨ベラ(55上)はダム湖には沢山居るが、釣り人のエサは食わん」
その会話の中で、巨ベラ独特の相当な高さの警戒心が、少しでも違和感のある
エサは食おうとしないのではないか、という話となり、さらに話をするうちに、
主食である植物性プランクトンの話になりました。
もともとヘラはアオコなどの植物性プランクトンが主食であり、マッシュを
含めた釣り人のエサは「人工的なエサ」です。
ただ、マッシュが大型のヘラに有効なのは「植物性の成分を主にしたエサ」という
ことがヘラにとって嗜好に合っているだからだと思われますし、また、ジャミ・外道等
が寄る要素としての「動物性の匂い」も少ないため、それらがが寄りにくいので釣りや
すいということがあるためだと思われます。
引き続き会話は「クロレラ」の話になりました。それなら、主食をエサにすることによって、
超大型の警戒心も薄れるのではないか・・・ならば、アオコの仲間のクロレラが良いのでは・・・
しかしクロレラは現在「藻べら」に含まれているが、麩エサという要素も抱えている・・・
ならば、クロレラそのものをマッシュに添加してみればどうか???
会話はそんな感じで進みましたが、時期はもう晩秋。実際に実験を始めたのは翌年の4月
になりました。
健康食品の「ヤエヤマクロレラ」という人間用のサプリメントの100%クロレラ粉末を買って
実験すること数ヶ月・・・
結果としては私自身はその間に尺半上9枚、釣友(10名以上の使用者)も50上を含めて
尺半上は相当出た模様で、40上ならカウント不能な結果となったようです。
この間の経験からの考察ですが、@ヘラは良く釣れます。しかも「チャンベラ」率が
下がり、40上以上のヘラが良く釣れてきます。
Aジャミアタリはマッシュのみよりは増えますが、大量に入れても馴染まなくなるほどには
寄ってきません。
B比重・粘りはそれほどマッシュ餌のみと変わりはありません。(少し粘りますが)
Cただし、場所と時間が合ってない釣り場では、当然ボウズになりますし、釣れる条件が
合っている時でも、爆釣できるとは限りません。
Dクロレラの量を春・夏・秋と使い分けたり、食い渋りの際に増量させることでかなりの
効果を期待できます。』
ギンブナが他の魚の精によって、クローンが出来ることは知っていますが、
産卵行動の実際のところの生態についての質問です。
1、ギンブナの産卵行動は、他の魚が産卵行動をしていることをギンブナ
自身が認識?して、その同じ時間と場所で産卵するのでしょうか?
(回答)
私が野外で観察した限りにおいて,ギンブナを他の種類のフナ類オスが
追っかけていますから、おそらくギンブナが他のフナ類オスを何らかの
方法(例えば、オスを誘引するフェロモンを出すなどして)でひきつけて
いるものと考えられます。
2、それとも、ギンブナ自体は他の魚の産卵行動に左右されず、
単独で産卵行動をして、産んだ卵が何日間かの間に、たまたま
他の魚の精に刺激されて、受精状態になるのでしょうか?
(回答)
(2)のようなことはありあえません。体外に出された卵は
おそらく数分以内に死にますので。。。
琵琶湖博物館のM総括学芸員に回答をいただきました。
2006.04.25
ゲンゴロウブナは、主に琵琶湖北湖の沖合で植物プランクトンを食べ暮らしていると
されていますが、消化管内容物や漁師の証言を元に研究者が組み立てた説で、沖合で
群れを作り回遊している姿をはっきり記録したものはないようです。しかし、頭が大
きく口が大きいのは、そんなにも密度が高いわけではない北湖沖合の植物プランクト
ンを専ら食べているから、口を大きく開き水と共に吸い込む必要があるとする説には
説得力があると思います。また北湖の沖合を回遊するためには、尾鰭の力が必要で、
そのためビワコオオナマズをはじめとする琵琶湖を泳ぎ回り生活する魚は下半身が長
いと考えられています。
一方ヘラブナは、富栄養化した比較的狭い環境で継代繁殖を重ねられたために、口が
大きい必要がなく、そのぶん頭も小さく、回遊するための遊泳力も必要ないので、下
半身は貧弱と考えられます。ただ、体高が高いことだけはゲンゴロウブナの面影を残
していると言えるのではないでしょうか。
漁師が沖合で獲るゲンゴロウブナが本来の姿であろうかと思いますが、ゲンゴロウブ
ナも産卵のためには接岸しますから、放流されているヘラブナと交雑しない保証はど
こにもありません。琵琶湖の沖合にヘラブナがどれだけ泳ぎ出ているかは知りません
が、ゲンゴロウブナをノベラと称して狙う釣り人は、竹生島付近まで船を出して釣り
をするそうです。従って、岸辺で釣りをする限りヘラブナしか釣れないのかも知れま
せん。琵琶湖博物館のゲンゴロウブナの写真は、典型的な体形をした個体です。琵琶
湖文化館時代に撮影したものでもっとマッチョな個体の写真もありましたが、今、公
開してるものは、琵琶湖博物館のオープンのために集めた野生のもので、比較的新し
いものです。実物を見るのであれば、琵琶湖博物館のトンネルの水槽で見ることが出
来ます。
琵琶湖博物館のA専門学芸員に回答をいただきました。
2005.09.12
テツオナガは、金魚の先祖帰りと考えられてきました。
写真の個体については、ゲンゴロウブナと金魚の雑種ではないかと思います。
コイナ(コイフナ雑種)の場合、必ずヒレが長くなりますから、その可能性もあり得ます。
その場合、口ひげが1対残る事が多いです。写真の個体は、それらの事に加え、
脊椎骨異常も持っているようなので、寸詰まり、あるいは人為的脊椎骨異常は
金魚の特徴の一つでもあるので、上記の雑種説を支持いたします。
テレビで、大和郡山の鯉養殖業者さんがフナと錦鯉の雑種をせっせと作っていました。
品種改良、という事ですが、変な生き物を製造して、それが野外に逃げ出して、
いずれ問題になるだろうと心配しています。
琵琶湖博物館のA専門学芸員に回答をいただきました。
2006.7.12
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