■10月1日 昼過ぎ婦長さんが来て、学校の転校について養護学校の先生と話をするよう勧められる。院内学級を勧められるが、少し考えることにした。公立であれば、転校しても退院すれば元に戻れるが、ゆうの場合、中高一貫の学校のため、そうはいかない。いつ退院できるかわからない状態で転校するよりも、大好きな学校に籍を置くことに決める。

■10月2日 朝、血のかたまりが口から出る。今回の治療で吐きに吐いたので、血のかたまりも出たのだろうと思う。

■10月3日 元気にしているが、夕方から腰が痛くなり熱も出す。採血の結果で白血球900まで下がる。

■10月4日 病院生活も慣れ、楽しく過ごしていたが、一番仲の良かった小学4年生の子が退院する。その子が退院するのは、うらやましいと思うが、この子も春からがんばって治療をし、やっとの思いで退院するのだから頑張ろうと励ます。
 ゆうは知らないが、何人かの子が病棟で亡くなった。その度に自分のことのように置き換えて考え、精神的にもきついものがあった。仲の良い子が元気に退院するのは喜ばしいことで、自分自身もあとに続くといいなぁと思う。

■10月5日 この日は、白血球500、血小板も下がり、体力的にもつらいし、お友達の退院から1日が経ち、精神的にも落ち込み声を出して泣き出す。

■10月9日 以前からゆうが「茶だんごを食べたい」と言っていたので、おばあちゃんが宇治まで行って買ってきてくれる。ゆうも大喜びで食欲がなかったのに食べる。午後3時頃、主治医2人が来られて血小板輸血をしないといけない話を聞く。白血球を増やす薬を2回入れる。午後7時より血小板輸血開始。
始まって少し立つと、頭が虫さされのように腫れだし、かゆみも出る。首すじ、腕、上半身、下半身と副作用が出てくる。かゆみがあるので、氷で冷やしたりさすったりする。輸血が終わると同時に副作用もひく。

10月9〜17日まで点滴する
CRPが高いため、抗生物質を入れる。熱は毎日続くが10/15の採血で白血球6000まで増える。
■10月16日 今日から毎日の飲み薬バクタが月水金となる。バクタという薬はゆうにとってたまらないものだった。自分で主治医と話し合い、週3回にしてもらった。

■10月17日 やっとキライな点滴が夜とれる。

■10月19日 痛み止め飲む。夜中から胸に痛み。ナースコールをして先生(当直)来るが見るだけ

■10月20日 痛み止め飲む。今日も胸の激痛あり

■10月21日 23日にRIの検査のため夜、下剤を飲む

■10月23日 昼からRIの検査

■10月24日 毎週水曜日は教授の回診。回診の時に教授が“京大に聞いてみて”と主治医に伝える。主治医“はい”と返事をしていたが・・・やっぱりこの病院ではむずかしいのかと思う。