■9月5日  白血球2000まで下がるがそれ以下にはならない。

■9月12日 MRI検査。腫瘍マーカ(AFP)が下がっているように思う。
 (手術ができるかも)
【2回目の検査結果】
 MRI   :腫瘍の大きさは変わらない。
 診断結果:薬治療を継続、手術はまだできない。
 (予想に反していたので、落胆する)
■9月16日 主治医から話をしてもらう。
 「胸のできものも小さくなってきているので、薬の治療でもう少しだけ頑張ろう」(薬治療がもう少しだけでないことを知れば、どんなに辛く落ち込むだろう。)

■9月21日 外泊でゆっくり寝る。朝、小学校時代に精神的なストレスから通っていたことがある友達の心療内科に行く。告知の問題について相談する。
 「病名、病気の状態やゆうの性格から判断して、告知しないほうがいい」とのアドバイスから、「告知はしない」と決意する。
 (心療医師からの話)治るガンであれば告知して頑張ればいいが、そうでない場合、主治医や看護師達の協力があったとしても、心のケアが本当に大変。研修医時代、小児科で白血病患者を3人担当したが、内1人が亡くなった。効かないと知りつつ、抗癌剤治療に望みをつなぐ家族の姿がやりきれなかった。
【4クール目投与(9月25〜30日)】
  ランダ      24mg  6日間
  エンドキサン 1700mg 1日間
  ラステット   150mg  1日間
  ピノルビン    50mg  1日間
(治療前はいつも外泊して、好きなものを沢山食べて、体力づくりをする。夜は治療のことを考えると眠れない。その姿を見ると心が痛む。でも希望をもって頑張らないと・・・)
■9月25日 朝から気分がすぐれないで、寝る。昼から吐き気があり、おう吐。夕方、吐きながらMRIを撮りに行く。(撮影するとの事前に連絡なし)
 4クール目ともなれば、副作用の自身への対応にも慣れてくる。吐いた後は、少しでも口にできるものを食べると自覚する。それをまたすぐ吐くとしても。

■9月26日 吐き気がきつい。夕方から熱が出る(37.7℃)。あまりに苦しそうなので、泊まることにする。安心からか吐き気がおさまる。やはり、精神的なものが大きいのだと確信する。病院側から何を言われようと、自分達でそのつど考えて行動しようと思い始める。

■9月27日 夜中はいつもより寝ることができた。朝9時頃起きる。吐き気はつづき、吐きながらも、うつらうつら寝る。体力も落ちる。昼、席をはずしている間に点滴が2時間ほどはずれてしまっていた。夕方、点滴が入ると、吐き出す。吐くと苦しくなる。夜、胸も背中も痛くなり、とうとう血を吐く。胸の痛み(腫瘍)をうったえる。今日も泊まることにする。

■9月28日 吐き気が相変わらず。昼から熱があがったので、脇を冷やす。
 熱が出たときのため、いつも病室の小さな冷蔵庫にチューペットを凍らせてある。これにタオルをまいて、脇にはさむ。意外に効果がある。

■9月29日 主人が仕事休みのため代わってもらう。夜になると足がだるい。

■9月30日 昼すぎ点滴がとれる。治療も終わり、ホッとしている。が、足はだるく1日さすってあげる。