フクシアショーには、盆栽のカテゴリーがあります。
イギリスの栽培書を読むと、「直幹」、「斜幹」、「根連なり」 などなどの用語が、ローマ字表記でそのまま掲載されています。
英訳も併記されてます。たとえば 「直幹」 は "Formal Upright" です。
ここでは、イギリスから送られてきた写真の一部をご紹介します。
Fuchsia magellanica var. molinae
2003年8月24日 "BFS (イギリスフクシア協会) South Western Show"にて優勝の栄冠に輝いた Luther
氏自身の作品。
Fuchsia magellanica var.
molinae は盆栽に推奨されています。
年数がたつと、樹格もさらに増していくのでしょう。
![header=[F. m. var. molinae] fade=[on] body=[フクシア・マゲラニカ・ワリエタス・モリナエ] Fuchsia magellanica var. molinae (フクシア・マゲラニカ・ワリエタス・モリナエ)](bonsai_01.jpg)
写真提供:Mr. D. Luther
名称不明品種
名称は不明ですが園芸品種のようですね。
かわいく根上がりになってます。
「温室のヒーターが壊れて、冬に枯れてしまった」そうです …。
もったいない …。イギリスのエキスパートも、枯らすときは枯らしてしまいます。
![header=[Unknown cultivar] fade=[on] body=[名称不明] Unknown cultivar (名称不明)](bonsai_02.jpg)
写真提供:Mr. D. Luther
Fuchsia encliandra
Ray Payne 氏の作品です。
丹精を込めた作品であることがうかがわれます。
エンクリアンドラの系統は、小さな花を咲かせます。上のタイトルは原種名ですが交配種かもしれません。日本では流通度の低い系統です (暑さを嫌います)。
![header=[F. encliandra or its hybrid] fade=[on] body=[F.エンクリアンドラまたはその交配種] Fuchsia encliandra またはその系統の交配種](bonsai_03.jpg)
写真提供:Mr. Ray Payne
イギリスの盆栽、いかがでしょうか。
盆栽では、あまりに大きな花よりも小さな花の方が、樹とのバランスを取りやすそうです。
エンクリアンドラやマゲラニカが推奨される理由もここにあるのでしょう。
ところで、盆栽用語は日本語がベースになっているものの、出来上がった盆栽は必ずしも日本的に見えないと思いませんか? やはりお国柄が出るのでしょうね。
(2009年9月1日)
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