清明神社

最強の陰陽師と言われた「安倍清明」ゆかりの神社

清明神社を正面から









「清明神社」は、上京区の堀川通に面したわりとこじんまりとした
神社で、その名のとおり「安倍清明」ゆかりの神社です。
「安部清明」もはやこの名を知らない人は少ないでしょう。「安部
清明」は、近年、若い女性を中心とした爆発的な「陰陽師」「安部
清明」のブームによって、小説や漫画、映画やTVドラマにまでな
って、世間に広く知れ渡ったからです
 安倍清明は、平安時代に朱雀、村上、冷泉、円融、花山、一条
と六代にも及ぶ天皇の側近としてつかえていた宮廷陰陽師で帝
や貴族のアドバイザーとして重宝されていました。











「陰陽師」とは、陰陽道つまり陰陽五行説にもとずいて、天体を観
測して、暦を作ったり、吉凶を占ったり、祈祷したりする宗教者の
一種です。
 安倍清明に限らず陰陽師のイメージとは、その呪術よって人々
を救う救済者のイメージではないでしょうか「安倍清明」は、この
呪術に最も長けた最強の陰陽師だったとされています。
 しかし、陰陽師にもやはり「闇」の部分は存在していました。それ
は、目標とした相手を呪い殺す「呪殺」を行う黒い呪術師でもあり
ました。


伝説では、「安倍清明」の母親とされている白狐の「葛の葉」



安倍清明は、謎の多い人物です。何時、何処で誰が生んだのか殆ど分かっていません。
物語の中では父親は「安倍保名」となっているのですが、肝心の母親が分かってないま
せん。
 伝説によれば、歌舞伎や文楽でおなじみの「葛の葉」の物語に出てくるように、「葛の
葉」という「白狐」だったとされています。
この物語によれば、「安倍保名」が信太神明に参詣した折り、狐狩で追われている白
狐をかくまったところ、その白狐が恩返しの為に美しい女に姿を変えて現れ「安倍保名」
の妻になり、やがて一人の子供をもうけた。(この子供が安倍清明と言う訳だ)しかし、清
明が七歳のとき、菊の香りに惑わされて正体がばれてしまう。葛の葉は、障子に「恋しく
ば尋ね来て見よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」と書いて、泣く泣く去っていく。
つまり、「安倍清明」の卓越したその能力を人々は「白狐」の子供だからではないか?
と考えられていた訳です。




          写真に映っているのは堀川通りに面した所に居る「一条戻橋」です。この橋は、洛中洛外の魔界の中心と言える
        場所です。平安の時代ここは、丑寅の方角つまり、「鬼門」にあたり、またその北側は葬送の地であったため、占いや
        妖怪変化の逸話が色々と語り継がれてきました。勿論、「安倍清明」ともかかわりがあります。
        安倍清明は、陰陽道を極めたとき、十ニ神将を式神として使っていたのですが、安倍清明の妻がこの十ニ神将の容貌
        が醜くて恐ろしいと怯えたので、安倍清明は、橋のしたに十ニ神将の式神を隠して、必要なときのみに呼び出して使った
        そうです。この橋は、「清明神社」からさほど離れていない所にあります。
 


             由来・・・・・・都の東北(鬼門)の位置にあった「安倍清明」の屋敷跡に建立されたとされている。(本当は別の所に屋敷
                    が立っていた)

            御利益・・・・子供の名前の吉凶占い 厄除け 魔除け

            行き方・・・・市バス 一条戻り橋下車、北側へ徒歩三分